夜分に失礼いたします、香澄真樹那です。 私は中学校の時から私立の女子校に進学して高校もそのまま進学、大学こそは別の大学ではありますが私立の美大に進学させて頂きました。

 

私の実家は高額の学費を捻出する為にありとあらゆる物への出費が削られて、中学校や高校の同級生との生活水準の違いで自己否定をするようになって、大学の時には周囲の学生が持っている高価なブランド品を購入する事が出来ない上に実家の財政が悪化してアルバイトに掛ける時間が増えてしまって望むような勉強が出来ないまま卒業する事になりました。 習い事も殆どさせてくれなかったですね。

 

私が大学に進学した時代では同じ専攻学科の女子学生が振袖のお誂えの話をしていましたが、その時代の振袖は誂えようと思うと50万円以上掛かったと言う事で私はその話題に乗せてもらえずに結果的にはレンタルして実際の成人式の写真では6切の写真が1枚残っているだけになっています。 簡単に言えば持たざる者的な感じになります。

 

実際の成人式ではスナップ写真でフィルム1本分(36枚)の写真があったかなと思いましたが、デジタル媒体のデータではないと言う事でネガフィルムを断捨離されて現在ではスナップ写真は無くなっていたであろうと思います。

 

それらの事があって私の周囲では誂えて頂いていたので私はそれを持っていないと言う事で実際の成人式があった1998年から24年が経過した2022年の現在でも振袖に対しては強い憧れを持っています。

 

振袖があれば親戚の結婚式にも振袖姿で出席する事が出来ていたと言う事を考えると1着は欲しかったです。 実際に未婚女性であった時代に礼装としてもっと多くの場で用いたかったですね。

 

今年、2022年は機会があって2度目の成人式としての写真を撮影して頂きました。 今の時代ではデジタル媒体のデータで頂ける事もあって写真の質としてもかなり良い物を残す事が出来ました。

 

 

こちらがその時の写真ですが、舞妓変身でお世話になった華陽さんで地毛結いの日本髪を結って頂いて、華陽さんと提携されているアトリエイロさんから振袖をレンタルして着付けして頂きました。

 

写真は華陽さんのプロカメラマン撮影で有名な片倉玄徳さんにして頂いていますが、24年目の正直でこの姿になれたと言う感じでしょうか。 着物や和装は好きですがそれでも技術的な面で難しいとされる振袖は何時までも憧れです。

 

現在、既婚者になった私が言うのはおこがましい事ですが、私が死んだ時の遺影も留袖姿では無くて振袖姿の写真にしてほしい位ですかね。 夫や弟にはそのように遺言をしたい位です。

 

住居的な都合で振袖を購入する事はありませんが、次回、振袖姿の写真を残すのであればプロフィール写真を兼ねて洋髪で撮影をして頂きたいです。

 

でも振袖は誂えて欲しかったですね。 私の実家では私以外に姉妹がいないので贅沢なのかもしれませんが誂えて貰えなかったと言う劣等感は今でも根に深く持っています。

 

大学生になった時の時代で振袖談義を学生同士でしたかったです。 私立の美大で同級生の親の収入が1000万円以上の世帯ばかりでしたのでそれに付いて行く事自体が物理的に不可能な話でした。

 

誂えでは無かったとしてもあの時代にリサイクル着物の店舗があれば物を手にする事は出来ていたのでそう言った店舗が登場してから成人の年齢になった方がとても羨ましいです。