川崎フロンターレ夫婦サポのブログ -10ページ目

風間監督のサッカー観

今週末はオリンピック代表の快進撃とフロンターレの試行錯誤を

見比べることとなった。


ほとんどのフロンターレサポーターがいまも心酔している関塚さん

のチームは前評判をくつがえして4強へ進出!

ゴールが決まった時の関さんのはじける笑顔、両手を振り上げて

のガッツポーズを見て古き良きフロンターレへ思いを馳せた人は

多い。

「ああやって関さんと一緒にやってきたんだよなぁ~、俺達・・・」


選手の能力の見極め、優れた適材適所、徹底したスカウティング、

スピードあふれる攻撃。勘所押さえた試合運びで勝ちをもぎ取る。

永井がスピードを最大限生かしてDFに紙一重ながら競り勝ち、

ボールはゆっくり転がってゴールへ吸い込まれていく。


ああいうゴールを風間さんはなんと言うだろうか?


なでしこジャパンでも同じようなゴールがあった。

ブラジル戦の2点目。日本はブラジルの攻撃の前に専守防衛。ブロ

ックを形成してはね返し続けた。ブラジル選手は負けていたので当然

前がかりになり猛然と攻めている。日本はその合間をぬって奪った

ボールを大きく前線に蹴り出す。

ボールの周りにDFは一人しかいない。大野選手が1対1を制して

ゴールを決めた。


あのゴールを風間さんはどう評するだろうか?


おそらく「つまらないゴール」と言うだろう。

「サッカーでは相手を圧倒することが大事。そうでない得点にはあまり

意味がない。」

「自分はいかに勝つかを追求している。ただ勝つのではなくて相手を

ぶちのめして勝つ」

「堅守速攻は誰でもできる。敵をよく研究する。敵の弱点を突く。そんな

ことはある程度の指導者ならできて当然だ。」

「そうじゃない。サッカーの本質は『相手を翻弄すること』なんだ」

「弱点を突くことによって相手に本来の力を発揮させないで勝つ。それに

どんな意味があるというのか。敵と真正面から対峙することが重要。敵も

自分も存分に力を発揮して闘う。そのうえで自分が相手を圧倒する、翻弄

する。これがサッカーだ。」

「敵は自分の力を出しているのだけれど、こちらの動きについてこれ

なくなる。そういった状況下でゴールする。ここに意味がある。」


ちょっと前から感じているのだが、風間氏はプロスポーツの監督らしくない。

彼から感じる雰囲気は「教育者」のそれだ。筑波大学から来たことからイメ

ージしてしまうのだろうか。試合後のインタビューで選手を叱責するように

話すのを聞いているとどうも先生が生徒を叱っているような感じがしてしまう


目先の勝利などには頓着しない。フロンターレを教育し、フロンターレの

哲学を形成する。フロンターレの基礎を作る。もっといえば、勝利のみを

追いかけて「サッカー」を見失いがちなJリーグに一石を投じる。


彼が目指しているのはこういうことではないだろうか。





エスパルス戦引分


日本平より帰ってまいりました。

暑かったぁ~。


試合内容は先週とあまり変わってないように見えた。

選手が「監督の言うように」プレーすることに一生懸命で

動きがぎこちないと思う。

ひとりひとりの持ち味が出ていないとも思う。

ひとりケンゴが散発的にふわっとしたパスを前に出すけど

全体の動きと噛み合っていないから効果が薄い。

(なんか怒ってたなぁ・・・、前半から。)

ミスも多かった。


成長過程の試行錯誤、産みの苦しみと信じたい。

選手コメントは肯定的なものが多かった。


2012年7月7日(土)18:00~ 日本平 対清水 0-0


風間監督が言っていること

昨日の風間監督の試合後のインタビューを読んだ。

本音を隠すことなく話しているようであり興味深い。


「技術が足りない」

「ミスがすごく多い」

「特に止める技術」

「周りを把握していない」

「どこにボールを置くのか。正確に置けるのか」

「そのとき敵をどう認知しているのか」

「しっかりと自覚し自分で練習するように(選手に)言っている」

「まだまだだと思う」

「まだまだ辛抱していきます。」

「もう少しお待ちください」


要はこう言っているのだろう。

「全体的にトラップが下手くそ。キチッと止めて次の動作にはい

っていける選手がほとんどいない。

加えて、どの選手も周りが見えていない。敵がどの位置にいて、

ボールを獲りに来ているのかがわかっていない。だからすぐに

ボールを失ってしまう。味方がどこでどういう動きをしているのかも

見えていない。

だから有効なパスが出せていない。

まあ、できているのはケンゴだけだ。これじゃあ勝てない。」


「もっとも相手チームの選手も似たりよったりで大して上手いわけ

ではない。だから、トラップやパスの精度を普通に向上させていけば

どうってことはない。簡単にいなせるはず。そうなれば勝てる。」


「こんな当たり前のことができていないのでイヤになってしまうが、

筑波大の時と同じように辛抱強く教えている。教えきれない部分

は自分でよく考えて練習するようにも言っている。

そうはいってもみんな長いことサッカーをやってきてこのレベルなの

だから、なかなかすぐに上手くはならない。困ったものだ。時間が

かかる。」


「しかし、少しずつ良くなってきている部分もある。自分も辛抱しな

がらやっていくので、長い目で見てほしい。」


こういう考え方には当然、批判がある。

「選手がヘタだからって文句を言うのはおかしい。与えられた素材

で勝利を目指すのが監督の仕事。理想を唱えてパスばかり回さ

せて自己満足にひたっているだけではないか。現状を見据えて、勝つ

戦術を取らないのならお辞めいただきたい。そのうえ息子二人まで

入団させるとはどういう了見か?公私混同もはなはだしい。」

「しょせん、評論家でフジテレビの人。ユーロ2012を解説してるのが

似合ってる。」


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風間さんをどう理解すればいいのか、私にはまだわからない。

「異能の人」か、単なる非常識か。

任せてしまったからには仕方がないが。


もう、応援したくない、とは思わない。

だけどワクワク感はあまりしなくなった。淡々と見ている、という感じ。

来週も清水に行く。

「任せてしまったのだから信じてついていくしかいない」というのとも

また違う。

軽い諦念を持って、毎試合を見ていく感じである。