愛知県名古屋市の夫婦問題相談室リボーン 今枝朱美です。

 

私は一般社団法人Families Change ふぁみちぇんで面会交流支援活動もしています。

 

2016年から活動を始めて8年の支援組数は約80組、支援回数は800回を超えました。

 

支援の中心は3~5歳の幼児が圧倒的に多いです。

 

出産後子育て中にに夫婦喧嘩が始まり別居。

ママが子を連れ実家に帰り離婚調停が始まる。

別居が続くので面会交流調停も同時に行われる。

親権を争い調停では離婚が決まらない場合は裁判になり、、、

 

そうこうしている間に赤ちゃんだった子どもは幼児に。

たとえ面会交流が調停で決まったとしても、こんな争い合った状態で相手とは関わりたくない。

支援するのはこんな事例が多いでしょうか。

 

中でも妊娠中や出産後の里帰り中の浮気が発覚し、ママが子どもを連れて実家に帰ってしまう場合は最悪です。

 

どれだけ前は優しかったとしても、一瞬にして夫は子育ての敵と化してしまう。

 

敵となったら、たとえ子どもにとっては親だとしても抱っこもさせない、見せることもしない場合もあります。

 

子育てをある程度一緒に頑張り、お風呂もご飯もパパと一緒、寝かしつけも出来てひとりで公園に連れて行けるくらい親子で過ごしたなら、子どもがパパをよく覚えていて「パパにあいたい」という可能性もあるかもです。

 

しかし、赤ちゃんのとき別居した場合はどうでしょう。

家には居ない、写真もない、話にも出てこない。

 

時々「子どもが自分からあいたいと言ったらいつでも会わせますがそれまでは会わせる気はありません。」というママがいますが、物心ついたときにはいなかったパパに「あいたい」と自分から言う子どもが存在するでしょうか。

 

あるとしたら、ある程度大きくなって思春期が終わったころに「自分の親はどんな人間なんだろう。」と、自分のルーツに興味を持つ時かな?

 

子どもには誰でも父親と母親がいて、等しく両親に愛される権利があります。

 

その権利を「会わせたくないから」「会いたくないから」という親の自分勝手な都合で奪ってはいけません。

親が子どもに暴力をふるうとか怒鳴り散らすとか世話を放棄していた(ネグレクト)などの虐待があったり、両親のケンカ(DV)を目の前で見せて(面前DV)子どもを傷つける行為をしていて、子どもから「絶対に会いたくない!!」と言われるなら仕方がありませんが。

 

    

全離婚のうち、同居1年未満の超スピード離婚は6%であり、3年目までのいわゆるスピード離婚の累計でみると、ちょうど20%となり、5組に1組がスピード離婚という状況である。
 同様に累積発生率でみると、やはり短期間での離婚といえる同居5年未満離婚は31%となり、現状としては、3組に1組は5年未満で離婚している様子が示されている。同居10年未満でみると56%となり、離婚の半数以上が10年未満の離婚となっている。

厚生労働省「人口動態調査」より

 

このように短期間での離婚が多いということは、子どもが小さいときの離婚が圧倒的に多いということ。

 

しかし、物心もつかない年齢の子どもに「パパにあいたい」という気持ちが元々あるはずもなく、両親が子どもにとって親子の交流が大切と考えるのであれば、子どもが「パパにあいたい」と言わなくても定期的に親子の時間を設けて欲しいと思います。

 

別居親でも同じで、「子どもがあいたいと言ったら会います。」じゃありません!

あなたには子どもをこの世に生み出した責任があります。

定期的に子どもに会って「愛しているよ。大切な存在だよ。会えてうれしいよ。」と伝え、親子の時を一緒に過ごしてください。

子どもの健やかな成長を願っています。

 

 

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