愛知県名古屋市の夫婦問題相談室リボーン 今枝朱美です。
質問しても上の空なのか、黙っている夫に不安になる妻。
「何考えてるの?」と聞いても夫からは「べつに。」と返事。
妻の頭の中はぐるぐるします。
「なんか気に障ること言ったかな?」
「私なんか忘れてるかな?」
「体調でも悪いのかな?」
「八つ当たりしないでほしいわ!」
「無視かよ。感じ悪い。」
夫の頭の中も3つほどパターンを想像してみましょう。
一番多いパターンは、
①何も考えていない。
例えば、妻は雑誌を見ながら春になったらカーテンを変えて、、と考えていたとします。
春の色ねぇ、パステルカラーか?ピンクか?イエローか?いやいやかわいすぎるかな?迷うなぁ。
そこで夫に聞いてみます。
「カーテン何色がいいと思う?」
夫「何でもいいよ。」
妻「自分の考えはないの?」
夫「べつに。」
妻は春を感じて華やかに盛り上がってきた気分を夫と共有したかっただけなのにがっかりですが、夫は急に振られてもついていけません。
だって自分の興味のないことについては特にですが、何も考えていないのですから。
そして考えてみても何もこだわりがなければ、やはり答えは
「べつに。」
になります。
②のパターン
妻が自己中で自分の世界だけで生きているタイプだと、夫に意見を求めたとしても結局いつも自分の意見を押し通します。
そんな夫婦関係の場合、夫としても、
「どうせ言っても無駄だし。」
「否定されるくらいなら言いたくないし。」
と思っているので、答えは
「べつに。」
となります。
そりゃそうですよね。
そして③のパターンは
子どもの頃、家では意見を持つ機会を与えられなかった。
どんな感じかというと、母親が仕切りたがり屋、過保護、世話焼きタイプだと、転ばぬ先の杖を出しすぎて子どもに考える隙を与えず家庭内のことはすべて完結させます。
お腹がすく前に10時と3時に手作りおやつが毎日出てきたり、暑い寒いを感じることなく室内の温度管理がされ着る服も用意されていたり、母親に決められたお稽古に通えば褒められて育ったパターン。
学校や会社ではそんなことないのですが、家庭内では意見を持ちません。
母親の役目が妻に変わっただけだと思っているので、「何考えてるの?」と聞かれても「べつに。」と答えるところにもたどり着けず、「きょとーん。」です。
そういえばそうかも? と思い当たるところはありませんでしたか?
それでも夫とコミュニケーションをとりながら決めていきたいと思っているときは良い方法があるのです。
それは二者択一方式。
「カーテンを春らしく変えたいと思うんだけど、無地がいいかな?柄がいいかな?」
「柄なら花柄がいいかな?そうじゃない方がいいかな?」
「色はピンク系かイエロー系ならどっちがいい?」
このように二者択一式のチャート形式でどんどん絞っていきましょう。
旅行先を選ぶのも、夕飯のメニューを決めるのも同じです。
多少の誘導が入ってもいいじゃないですか、二人で決めた感はあります。
夫としても答えが自由に変わるなぞなぞを妻から出され不安な気持ちになるよりよっぽど嬉しいと思います。
「べつに」が口癖のような夫の場合、一度試してみてくださいね。
コミュニケーションがうまく取れますように。