愛知県名古屋市の夫婦問題相談室リボーン 今枝です。
コロナによる緊急事態宣言が愛知県でも9月末で解除されました。
相談予約も増えていますので、予約はお早めにお願いします。
夫婦問題で一番多く聞くのが価値観の違い。
私にしたら「その価値観どこから来た?」というようなことでも、皆さん一生懸命に主張されます。
家に帰ってくるとすぐソファにゴロンとなりスマホをチェックする夫のことを、
「私だって同じように仕事をして、急いで帰って食事の準備をしているのに信じらない!」
と悲しみ怒りに満ち溢れる人。
そりゃわかるわかる、ムカつくよね、わかって欲しいよね。
でも、会社から帰宅した父が、いの一番に台所に立つ母のところに駆け寄り、状況を察知して流れを壊さず食事の準備に加われる姿を見た事がある人はどれくらいいるのだろうか?
そのような両親のもとで育った人はごく少数だと思うし、ひとり暮らしした人ならわかるでしょ、と思っても、ひとりだからこそマイペースでまず休憩だったかもしれない。
夫が家に帰ったら座らずに料理を手伝うのはあなたの両親の姿、あなたの実家の常識です。
まあこれは「知らなかっただけ」という例。
何回かはかかると思いますが、根気よくすり合わせて行けば解決します。
次は神経質で繊細な人と、おおざっぱで気にならない人。
「シンクに水滴が残っていて汚い!!!」
と怒られても、汚いから掃除してという理屈では掃除しません。
なぜなら水滴を汚いとは思っていないから。
こんな時は「水滴が残っていると私が嫌だから最期は拭き上げて欲しいの。」と私の気持ちを伝えるとか、
「水道水のミネラルやカルシウム成分が水垢になってそのままにすると落としにくくなるから。」と説明すると理解できる場合もあります。
これは、自分から率先してやって欲しいと思っても相手は思わないからやらない例。
でも、ちゃんと理由を説明すれば分かり合える。
最後に、発達にいろいろな特徴を持っている人を全く理解しようとしない人。
たとえば、
おもちゃを片付けていて電話がかかってきたら、おもちゃの存在が全く消え、キッチンに行ってしまう。
耳から入る情報は記憶に残らず約束が守れない。
相手の悲しみに全く共感できずスルーしてしまう。
いろいろな特徴があり、会社や学校のようにルールがあるところでは気づかなかったけど、二人で常識をすり合わせてルールを作り生活する夫婦生活や、決めてもその通りにはならない子育ては非常に難しい。
そんな時、「片付けろ!」「覚えとけ!」「慰めろ!」と言ってもかなわないのでどちらもが途方に暮れてしまう。
でもそれは、右手が無い人に右手で字を書け、箸を持てと迫るのと同じことです。
無いものは無い。
右手が無いなら鉛筆を左手に持ち替える、義手を付ける、持たない方法を考えるなど、無いことを理解してほかの代替え案を考えるのではないでしょうか?
発達の障害は見た目でわからないし、どちらかというとほかの能力が高い方が多いので、できるはずなのに怠けているとか、ふざけているとか、意地悪してると思ってしまうようです。
家庭の中で、夫婦でできる代替え案はたくさんあります。
何でこんなにかみ合わないんだろう?
価値観が違うのかな?
分かり合えないから離婚するしかないのかな?
そんな時は一度相談に来てくださいね。
同じような問題でも夫婦で全く対処方法が違う場合もありますし、自分たちの分析は間違っていることもありますよ。
「こんなことで相談に行ってもいいのかな?」
その段階で来ていただくことをお勧めしています。