日本性科学会の一般演題発表をさせていただきました | 「性と結婚教育」夫婦相談の現場から性のコミュニケーションを考える

「性と結婚教育」夫婦相談の現場から性のコミュニケーションを考える

幼少期・思春期・成人・夫婦、人生を豊かにする性について真面目に考えます。
夫婦にとって性は何よりも大切ですが、知識がないばかりにセックスレスになったりスキンシップがうまく取れない悲しい現実も…。正しく理解し、生涯楽しんでいきましょう。

NPO法人日本結婚教育協会 今枝朱美です。

『こどもから大人まで 性のステキを学べる聞けるプロジェクト』

10月15日に大阪府立大学I-Siteなんばで開催された、日本性科学会第37回学術集会で一般演題発表をさせていただきました。

一年間のプロジェクトチームを中心とした協会員の協力と、顧問の村田先生のアドバイスをいただき発表を迎えました。

 

ー夫婦問題を抱える相談者のセックスレスに関する現状を通してー

 

今回の調査は、「相談員が性についての理解を深めることが大切である。」ということからのスタートです。

相談に来られる方でセックスレスの悩み以外の方は、性はデリケートな問題なので話すことが恥ずかしかったり、性がそれほど大切なことだと思っていなかったりで、自分からは話さないことがほとんどです。

しかし、私はより良い夫婦関係の構築に性を無視することはできないと考えています。

 

2016年政府統計では、離婚件数21万7千組、配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数は10万6千367件で10年前の約倍となり、政府の窓口、警察、女性センターなどだけでは対応しきれない現状にあると考えます。

 

民間のカウンセラーという職業の方が増え、そのような相談先を必要とする人が増えている現状ですが、性の問題は苦手だと耳にすることが多くあります。

相談対応者が、相談の中で性にフォーカスする必要性を理解することを目的としてアンケート調査をし、結果を発表させていただきました。

 

今回のアンケート結果では一か月以上性的接触が無いと答えられたのは90%という高確率の結果が出ました。

夫婦問題でもめていてご相談に来られているのですから当然の結果ですが、セックスレスと回答された方の内、36%の方が結婚して5年以内にセックスレスになり、もめているにもかかわらず70%の方が積極的にまたはできれば改善したいと答えています。

関係改善に向かっている相談事例を1つ紹介させていただきました。

 

今回アンケート調査を行うことにより、自分たちの抱える問題とセックスの有無に初めて意識が向いた相談者も多数ありましたので、問題の解決にはセックスに視点をあてたアプローチが効果的であることが示唆されました。

 

相談者に対する性に関する情報の提供や、医療機関に適切な段階でつなぐためにも、相談者自らが性に向き合うこと、また性に対する知識を増やすことが非常に重要な課題です。

 

今後の展開としましては、相談者側からの問題提起が話を導き出すことに有効的であったことから、性に関する質問シートを作成し、当協会相談者全員で共有していこうと思います。

 

今回の大会長 大阪府立大学の山中京子先生、事務局の東優子先生大変お世話になりました。

ありがとうございました。

 

来年は私の地元名古屋です。

 

 

棚橋代表、田島事務局、見届けて頂きありがとうございました。

全て終了後、結婚教育協会の仲間、長濱文子相談員、玉嶋みき相談員、佐藤知恵相談員と打ち上げ。

 

皆さま、本当にありがとうございました。

 

 

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