第1章 おじいちゃんとの思い出
おじいちゃんは、大型バイクを持っていた。
姉妹4人でそのバイクに乗り、畑を走り回ったこと。
それが、今でも忘れられない楽しい思い出だ。
そんなある日、おじいちゃんが病気になり、入院することになった。
母は毎日、おじいちゃんの付き添いに行くようになった。
幼稚園に通っていた私は、従兄弟に迎えに来てもらうようになった。
家に帰っても、誰かが帰ってくるまでは家の中に入ることさえできなかった。
私は車庫で従兄弟と遊びながら、みんなが帰ってくるのを待っていた。
まだ幼かった私には、どうしてそうしなければならないのか、よくわからなかった。
ただ、みんなの帰りを待つ時間があった。
それが、私の幼い頃の記憶のひとつとして、今も残っている。
あの頃の私は、まだ何もわからない幼い子どもだった。
おじいちゃんとの楽しい思い出。
そして、少しずつ心に残っていった、家族との思い出。
私がどんな家庭で育ち、どんな思いを抱えながら生きてきたのか。
それは、ここから始まる私の人生の物語です。