6月10日は『時の記念日』。
この「時間」と「近江神宮」(大津市)とはひとつの史実で密接な繋がりがあります。
< 経緯 >
「日本書紀」によれば、天智天皇の10年(671年)4月25日(現在の暦で6月10日)、近江大津宮(現在の近江神宮付近)に設置した水時計を使って、漏刻と鐘鼓によって初めて民に時を知らせた、という。
第一回「時の記念日」は大正9年(1920年)に設定され、時間厳守、時間節約、時間割による行動規律による効率性向上が近代生活の基本と位置づけられたそうだ。
記念行事として「漏刻祭」が執り行われ、後に「時の記念日」の名称が決定された。
昭和15年11月に『近江神宮』が創建され、翌年の「時の記念日」に「近江神宮漏刻祭」が執り行われ、以後絶えること無く現在まで引き継がれている。
(注:「時の記念日」の由来は「近江神宮」のページを参照されたい)
< 近江神宮 >
「近江神宮」は比叡山の麓にあります。
大津市役所前の県道47号線から脇道に入ると近江神宮の駐車場に到着です。
広い石段の上に建つ朱色の門をくぐると広い境内が広がっています。
正面が本殿。
門の左手には「時計館」と「宝物殿」の建物があります。
宝物館のすぐ右に、「水時計」があります。
ひと目盛≒10分
――三段の水槽から流れ落ちる水の深さで目盛付の浮き矢が上下する仕組み――
「漏刻祭」が時刻と密接な関連性があることから、その日をメインに、献上品の新製品を持参した時計メーカー等の関係者が当神宮へ全国から参拝に訪れます。
今年の「時の記念日」も、「漏刻祭」がつつがなく執り行われたようです。