2016年5月下旬のある日、京都府立植物園に出かけて、とても感動した光景がありました。
それは、園内の沈床花壇でのこと…
中央の噴水を囲むように、ずらぁ~りと咲き並んでいた紫色の丸い奇妙な花姿…
それが、アリウム 「ギガンチューム」でした。
丸いボール状の花が咲き並ぶ光景はどこかユーモラスでもありました。
京都府立植物園 沈床花壇 にて
この位置の左手も、右手も、背後も…
ユーモラスな丸いボール状の花が空中にフワリ…と
浮かんでいるように並んでいました。
【 アリウム 】って…?
・分類: ネギ科 ネギ(アリウム)属
・学名: Allium
・原産: ユーラシア、北アフリカ、北アメリカ(温暖な地域)
300種以上が知られている。
日本の自生種……ギョウジャニンニク、 ノビル、 アサツキ
(食用では) ネギ、 ニンニク、 タマネギ、 ニラ 等
・特性: 向日性。 耐寒性はあるが暑さにはやや弱い。 酸性度を嫌う。
球根が小さい品種は植えっ放しも可。
球根が大きい品種は腐りやすく、休眠期の夏場に掘り上げて保管。
種から育てると開花まで約5年。
(花) 花色……白、ピンク、黄、紫、褐色。
花期……4月中旬~6月。
花姿……花茎頂部に多数の花序を球形或いは半球形状に。
花は花弁数6枚。 中央に直立状の雌蕊1本と6本の雄蕊あり。
ギガンチュームの花径は約10~18cm。
(葉) 葉は、開花中又は花後に次第に黄変して枯れ、休眠期に入る。
(丈) 草丈は、20~120cm。
一瞬で気に入り、早々にアリウムなる球根を買い求めようと下調べすると、いろんなアリウムがありましたねぇ。
買い求めたのが、パープルギガンチューム、ピンクジュエル、ブルガリウム、ヘアー、アーリーセンセーション、でした。
その後…
ヘアーはこぼれ種の発芽であちこちに芽を出し、なんとなく雑草化…
ギガンチュームは数年で球根を腐らせて消滅…
その他の球根類も似たり寄ったり…
現在…
そんな中で、アーリーセンセーションだけが、現在も、庭にユーモラスな愛嬌を振りまいています。
<経緯>
アリウム 「アーリーセンセーション」の最初の一球を2017年の晩秋に植えて、翌年5月に待望の花を咲かせました。
2019年6月には、植え付け2年の親球に、新球1球が増えました。
親球は3球に分球していました。
親球 ⇒ 3球に分球
2020年5月には、これら4球とも揃って丸い球形の花を一列に並んで咲かせました。
待望の光景が我が庭でも見られたのです。
<2021年の光景>
4球を地植えし、1球を鉢植えしています。 最初の1球から5球に増えました。
この時期、道路からもユーモラスな花姿が見られるので、通りがかった方が興味深そうに見上げています。
※ アリウム 「アーリーセンセーション」の生長ぶり
今年の生長ぶりは今までよりもちょっと早かった…
2月中旬
4月上旬:花芽が…
4月上旬:花芽
4月下旬
咲いた…!
ユーモラスな雰囲気が伝わりますやら…
2階から 5月中旬
道路から 5月中旬…天候が思わしくなくて…
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晴天だったら…(2020年5月)
晴天だったら…(2020年5月)
そしてまた今年の様子を…
5月中旬 チョウチョも飛来してきて…
5月中旬 ボツボツと咲き始めた…
5月中旬
5月中旬 ……数日後
アーリーセンセーションは、花径がややこじんまりと小さくて、花の密度が高く、優し気…
パープル ギガンチュームは、花径が大きく、花の密度が少々粗く、何となく雄々しい感じ…
でも、ちらっと見かけるだけではどっちがどっちだか…と判断に迷うほど花姿が似ている…
花後の様子を昨年の写真から…
2020年6月上旬
種
↕
花