2025年6月27日 ― 病気とお金は、静かに現実になる | 好奇心旺盛男子?の徒然日記

好奇心旺盛男子?の徒然日記

身の回りにあるコトなど、日々日常の出来事や仕事に関して綴ります。

検査入院2日目。
病院の朝は早い。
昨夜は21時頃に落ちるように眠ったせいか、目覚めは思いのほか早かった。
ただ、目が覚めた瞬間に、「ああ、自分は病院にいるんだ」という現実が戻ってくる。
数日前まで普通の日常を送っていたのに、今は“肺がんの疑い”で入院中。
その事実だけが、どこか不思議だった。


この日は、午前中から頭部MRI検査が予定されていた。転移の有無を確認するための検査だ。
朝から絶食。
病院の朝食がないだけで、なぜか少し気持ちが沈む。
空腹というより、「患者になった感覚」がまたひとつ増えるような気がした。

まずはレントゲン撮影。
そして10時から、人生初のMRI検査へ。
正直、これも少し緊張していた。
CT検査も初めてだったが、MRIはさらに未知だった。

狭い機械の中に入る。
すると、想像以上の大きな音が鳴り始めた。
ガンガン、ガガガガ、ゴンゴン――。
「え、こんなに音がするんだ……」
少し驚いた。
まるで工事現場の中にいるような、不思議な感覚。
身体は動かせない。
ただ横になり、機械音を聞き続ける時間。

検査そのものに痛みはない。
でも、“病気を調べられている感覚”が、妙にリアルだった。

ただ、ひとつだけ救いもあった。
CT検査と違い、腕を真上に上げなくてよかったことだ。実は最近、50肩がかなりつらい。
CTの時は、あの姿勢が本当に苦痛だった。
その意味では、「今後MRIなら少し楽だな」なんて、妙に現実的なことも考えていた。
人間、不安の中でも、意外と小さな安心を探すものなのかもしれない。

MRI検査を終えると、退院手続きと診療費の精算を済ませた。
そして、病院を後にした。
たった1泊2日。
それなのに、ずいぶん長い時間に感じた。

帰り道、診療費の金額を見ながら、また別の不安が頭をもたげてきた。

――検査だけで、こんなにかかるのか。

もちろん、命に関わることだ。
必要な検査なのはわかっている。
でも、現実問題として、お金は減っていく。
しかも、まだ何も終わっていない。
これから本格的な検査結果が出る。

もし治療になったら?
入院は?
抗がん剤は?
仕事は続けられるのか?
収入はどうなる?

気づけば、病気の不安と同じくらい、お金の不安が頭を占めるようになっていた。
病気になるということは、身体だけの問題ではない。
働き方も、生活も、お金も、未来も。
すべてが静かに揺らぎ始める。
そんなことを、私は少しずつ理解し始めていた。

そして、この時の私はまだ知らない。
数日後、自分の肺がんの“正体”を知ることになるということを。