ハイチ ジャクメルの病院に医療物資支援を行いました。
この病院の状況は未だに難民キャンプに近い状態であり、常に医療物資は不足しています。
産婦人科病棟においては、緊急時に利用できる医薬品もなく、緊急の状態といえども、患者の家族が必要薬品を購入して、病院に持参するまで処置が出来ません。貧しい環境の中、薬剤が買えない人は多く、緊急時の治療ができないことは、母子共、命が危険にさらされます。
産婦人科医3名、看護師7名、助産師6名のスタッフは、このような非常に貧しい環境の中でも妊産婦の病気の治療と出産に対する医療を続けています。
さらにハイチでは政情不安があり、病院のスタッフの給料の支払いも滞っている状況です。
それでも医療スタッフたちは必死に努力していますが、医療物資がない中での治療は困難を極め、スタッフたちは大きなストレスを抱えていました。
今回はこのような危機的状況に対して、妊産婦患者の緊急時に使用する薬剤を中心に支援を開始いたしました。
〈今回病院に届けられた薬剤などの医療物資〉
院長をはじめ医療スタッフも、「これで薬剤を買う事ができない患者に対しても治療を行う事ができる」ととても喜び、私たち日本人に対して感謝が伝えられました。
〈病院院長らと〉
私たちは今後も薬剤が適切に管理されるようにフォローを行いつつ、この状況を少しでも改善し、この悪循環の中から脱出をめざし、その中で少しでもより良い医療を提供できる手伝いをしていきたいと思います。