バングラデシュでは軍病院とFuture Codeの看護師育成プロジェクトの開始を記念して、式典が行われました。
式典では、インターナショナルレベルを目指す病院側から、このプログラムに対する期待と生徒への激励があり、Future Code側からはマネージャーであるラーマン真理子が代表して挨拶をさせていただきました。
それに引き続き、バングラデシュJICAボランティアの看護師隊員にもこのプロジェクトにボランティアとして参加協力をいただいており、医療現場に対する講義、「5S」についての講義が行われました。
5Sとは、日本語の「整理」・「整頓」・「清潔」・「清掃」・「しつけ」の頭文字をとったものです。
日本の医療現場でも多く取り入れられているこの5Sをバングラデシュでも生かそう、というものです。
1つの大きな事故の下には29の小さな事故があり、その下には300のニアミスがあるといわれ、日本においてもヒアリハット報告などによってシステムによりミスを防ぐための取組みが行われております。
救急カートの整備に引き続き、次のトピックとして5Sが取り上げられています。
5Sの概念理解がなぜ重要で実際にどのように業務に活かせるのか、日本の医療事故事例をもとに、原因と対策を考えることの大切さ、そして事故を防ぐために何を考え改善していく必要があるのか、実際の軍病院の写真も取り入れ、受講生と共に対話形式で「考えていくこと」を主眼として講義を進めました。
また、ベッドサイドのルート整備における実演形式での講義も取り入れ、実際に働く現場で自分たちで何ができるのかをイメージしやすいものとしました。
バングラデシュでの活動経験をもつJICA協力隊隊員のプレゼンからは、我々スタッフ側も学ぶべきものが多く、有意義な時間となりました。
受講生の意識も高く、講義終了時には、多くのことを学ぶことができた、早速5Sを取り組みたいとの言葉をいただくことが出来ました。
この取り組みが一時的なものではなく、継続したものとすること、そのモチベーションを維持するためのサポートも含め、これからも引き続き取り組んでまいります。