思考や感情を変える努力からの解放 | 非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

より多くのお金を求めて働く貨幣経済の中で、自分らしく輝きながら、他者と共に幸福に生きる「技と知」を、ライフコーチの矢沢大輔が提案。

NLPやディマティーニ・メソッドを学んでいた頃の私は、「思考」や「感情」にフォーカスを向け続けていた。
思考や感情こそが、苦しみそのものであり、それが変わらないと、肉体的なストレスや精神的なプレッシャーから解放されないと思い込んでいたから。
 
しかし、脳科学の進歩により、問題なのは「思考」や「感情」そのものではないことがわかってから、私はフォーカスの向きを変えられるようになった。
問題の本質は、思考や感情の快・不快さではなく、生体的に起こっている反応そのものにある。
 
通常、私たちの体は、身に危険が及ぶと、理性的な判断を司る前頭葉の働きよりも先に、扁桃体が反応する。
その扁桃体の反応によって交感神経が活性化し、体内にストレスホルモンが分泌される。
脈拍が早まり、血圧も上がる。
危険から逃れるために、体も反射的に動き出す。
 
この反応は、身に危険が及んだ緊急時には、すごく役に立つ。
 
しかし、問題は、実際に身に危険がない時にも、扁桃体が反応してしまうことだ。
現実には安全な場所にいるのに、不安な思考が思い浮かんだだけで、理性的な判断抜きで扁桃体は即座に反応してしまう。
そして、ストレスホルモンが分泌される。
 
この扁桃体の誤作動が続くと、常に危険にさらされているような緊張感が続き、ストレスがたまる。
これが慢性化すると、記憶に関わる海馬や、理性的な判断を司る前頭葉にもダメージが及び、ますます理性的な判断ができなくなり、緊張やストレスを感じる日々を繰り返すことになる。
まさに悪循環。
 
でも、良い知らせは、この扁桃体の誤作動は、正常な状態に戻せる。
なぜなら、扁桃体そのものに、間違いを修正する機能が備わっているからだ。
 
この事実を知って以来、私は「思考」や「感情」を監視して、それを変えようとしてきた長年の報われない苦労から、やっと解放されるようになった。
 
脳科学の発展は素晴らしい。
 
追伸
ノンデュアリティ(非二元)の先生たちは「あなたは思考でも感情でもない」ってことをよく言うけれど、それは脳科学の世界でも「その通り」となってきたことを、今日は書いてみた。
でも、脳科学者が信じているように「脳が私」ってわけでもないので、誤解しないでください。
 
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