タイトルは少しアレですが、なんとなく感想を書こうと思います(^_^;)。
1990年代のはじめに、心理学者K・アンダース・エリクソンさんが行った調査
ベルリン音楽アカデミーでバイオリンを専攻する学生を、
1、世界的なソリストになれそうなトップグループ
2、優れていると評価された2番手グループ
3、公立学校の音楽教師を目指す3番手グループ
の3つに分けて、
『はじめてバイオリンを手にしてから、これまでに何時間練習してきましたか?』と全員に質問しました。
ほとんどの学生は、だいたい5歳ごろから練習をはじめていました。
それから2~3年は同じくらいの練習量で週に2~3時間。
ところが8歳くらいになると違いが見られはじめて、トップグループの学生たちが他のグループの人達よりも多く練習に励むようになる。
トップグループの学生は9歳で週6時間、12歳で週8時間、14歳で週16時間、20歳の頃には強い決意を持って週30時間以上練習していました。
そして、調査時までの総練習時間は、トップグループの学生が1万時間、2番手グループの学生が8千時間、3番手グループの学生が4千時間を少し上まわる程度となりました。
一流の音楽学校に入学する実力のある学生が、世界的なソリストになれるかなれないかを分けるのは、『熱心に努力するかどうか』によることを示してる、とのことでした。
この1例だけでなく、『どんな分野でも世界レベルの技術に達するいは、1万時間の基礎練習が必要』とのことです。
作曲家、バスケットボール、小説、アイスホッケー、ピアニスト、チェスなど、どの調査でもこの数字(1万時間)が現れるとのことでした。
(作家の1万時間の基礎練習とはどんなものですか?と、聞きたいところです。読書も基礎練習に入るのかとか・・・(^_^;))
作曲家のモーツァルトさんは、子ども時代の曲はずば抜けた出来ではないとのことで、子ども時代の曲の多くは他の作曲家の作品をアレンジしたものだそうです。
傑作を作り出すのは20歳を過ぎたころからで、音楽評論家のハロルド・ショーンバーグさんは、『モーツァルトは遅咲きだった。なぜなら、作曲を始めてから傑作を世に出すまで20年以上かかったからだ』とのことで、モーツァルトさんでも本来の才能を発揮するのに1万時間の基礎練習が必要だったとのことです。
1万時間の基礎練習(勉強時間)を確保するには、幼少の頃から取り組むのが一番効率が良いのですが、自分のチカラだけで1万時間をクリアするのはほぼ無理で、貧しい家庭や基礎練習の重要性に気が付いていない家庭だと難しい。
だから、10代後半や20代で1万時間に到達する人は、並はずれた幸運や好機に恵まれているとのことです。
大人になってから、自らのチカラで1万時間に到達し、「基礎練習期間」をクリアする人を『遅咲き』『大器晩成』というのでしょうね。
40代、50代、60代、70代、・・代で、世に出て来る人は、人知れず長い冬の時代を過ごしているのだろうと思います。
昔、中国で、70歳を過ぎてから科挙に合格した人がいて、
皇帝に、『妻はいるか?』と問われ、『いません。科挙の勉強に励んでいました』と答えたそうで、
その事を皇帝は憐み、20代の若い女性を妻に娶らせたと何かの本で読みました。
科挙に合格しないと、一生素浪人か農夫だったでしょうから、成功するまで途中下車はないという、ある意味凄みさえ感じました。
この本の中に、IQ195の知能指数が非常に高い男性の話があります(アインシュタインさんがIQ150とのこと)。
IQが天才レベルでも、大学を2度中退、仕事を転々とし、目覚ましい業績を残していないようですが、読書したり研究するのが好きなタイプのようで、
著者曰く、『こういう人が本来、大学で研究者となるのに相応しい人である』とのこと。
ではなぜ?この人は本来のやりたい職業に就いていないのか。
この人の家庭環境に原因があるようで、家は貧しく、実父は生まれる前に家出、2番目の父は殺され、3番目の父は自殺、4番目の父は酒乱で虐待男。
貧困ゆえに、着る服が1着しかなく、家では普段着が裸、左右揃った靴下はない。
こんな極貧な家に育ち、この人は、権威を嫌い、遠慮深い男性になったとのこと。
父親が嫌いで、父の象徴でもある権威も嫌うと、大学も嫌う傾向がでるかもしれません。
遠慮深いのは、貧しい家庭に育ったゆえに、その原因を自分のせいだと思い、『自分の存在が父母に迷惑をかけている』と思っているところがあり、他人に甘えられない、頼れない、そんなキャラクターに成長したのかもしれません。
それ故に、論文を書いても誰にも見せないし発表もしないので、本来就いたかもしれない研究職に就いていないのでしょう。
結論として、天才になる素質がある人でも、どんな人であっても、たったひとりでは成功した者はいないとのことです。
現在50代になったIQ195のその人は、クイズ番組で活躍して、『全米で一番頭がいいと呼ばれる男』になっているみたいです(^_^;)。
これから幸せになれそうな感じですね(^_^)v。