紹介された神戸のボンボン君達3人のうち、ふたりは、私と姉が旅行中
ずっと一緒にあちこち連れて行ってくれた。
イケイケ堂々君と、もう一人の彼は、のび太君の様な雰囲気で、
控え目ながら、いつも笑わせてくれる面白い男の子だった。
六麓荘からそう遠くない、神戸の街を一望出来る敷地全部が
彼のお屋敷で、そこにも遊びに行かせてもらった。
車で走っていたら、今迄の道路がそのまま突如、彼の家の敷地の私道になっていて、大きな大きな門がそびえ立っていた。
その門の左側にこじんまりとした家があり、門の真横にあるお家を不思議そうに眺めていたら、イケイケ堂々君が、
「ここは、門番さんの家や~。」と言って、私と姉はビックリ!!
いやいや、これしきの事で驚いてはいけない。
大きな大きな門が開けられ、くねくねした私道を走らせると、
林の中に何やら日本式の御堂が建っていた。
すかさず、イケイケ君が、「あれは、能楽堂やねん。」と言い、
「昔は、こいつの家には虎もおったんやで。他にも色々猛獣とか飼っとったから、動物園みたいなもんもあったんやで。」
と、ちょっと茶化しながら言ったら、のび太君は、
そう言われるのがよっぽど嫌だったのか、かなり本気で怒ってた。
暫く走らせたら、何やら大きな建物が見えてきて、ここがお宅なのかと思いきや
イケイケ君曰く、「ここは体育館や。」
今迄、個人のお宅に、能楽堂やら体育館、動物園などあるお家なんて聞いた事も見た事も無かったから、
本当にこの時は、姉共々、かなりのカルチャーショックであった。