【駅ハイで日暮里駅から飯田橋駅まで】

 今日は、JR東の「駅からハイキング」で日暮里駅から飯田橋駅まで歩く。

 法政大学地理学研究会の学生が考えた学生駅ハイとのこと。

 副題は「文化の足跡をたどる~「文の京」に山あり谷あり学びあり」

 文人の暮らした、文化と起伏に富んだ街を歩きます。車窓からは味わえない「文の京」こと文京区の魅力をお楽しみください。

 

日暮里駅→谷中銀座商店街→よみせ通り商栄会→根津神社→お化け階段→東京大学赤門→文京シビックセンター→(牛天神)→(筑土八幡神社)→神楽坂通り商店街→飯田橋駅

 小石川後楽園は何度も行っているので今回はスルー。

 外国人観光客で賑わう商店街、文教地区、路地歩きが楽しい風情ある街とバラエティに富むコース。

 コースに入っていない牛天神、筑土八幡神社にも立ち寄ったのだが、このほかにも菊坂の周囲には文人の史跡など見どころがたくさんある地域。できれば説明マップにそのあたりの情報も盛り込んで欲しい。そうでないと「山あり谷あり学びあり」がうまく伝わらないのではないだろうか。

 

(活気ある谷中銀座)

 まずは日暮里駅へ。北口と南口でまったく雰囲気の異なる駅。そして東西の高低差がとても大きいところに立地していることもあり東西の光景が全く異なる。山手線は上野あたりから台地の際を走っているけど、ここまで東西が異なる駅は他にないのではないか。

 北口改札を出ると駅からハイキングの受付をやっている。今回の駅ハイは学生駅ハイとのこと。受付にもJRの制服でない、いかにも学生っぽい男性が立っている。おつかれさまです。

 日暮里駅北口は割合最近新しくなっているけど、よく見ると駅の名前のところが猫っぽくなっている。

 

 

 駅から西の谷中商店街に向かう方向には観光客がたくさん歩いている。特に外国人と見てわかる人たちが目立つ。みんなのお目当ては夕焼けだんだんを降りていった先の谷中銀座商店街。ところで、「夕焼けだんだん」という名前は「夕焼けニャンニャン」とよく似ていると思う。どちらが先にできた名前なのだろう?

 

 通りを歩くとあちこちに行列ができていて、「肉のすずき」でも人々が並んでいる。見るとメンチカツが人気の店らしい。せっかくなので並んで買う。メンチカツは280円

 肉屋だからもちろん肉が良いのだと思うが、それに加えてスパイスの加減がとても良くて刺激的なメンチカツ。これはうまい。 もちろん、揚げたてメンチはどの店のもうまいのだろうとは思うけど。

 

 栗のお店が大行列。立ち飲みのお店も外国人観光客で盛り上がっている。

 

 突き当たりを左に曲がるとよみせ通りに出る。こちらは谷中銀座ほど賑やかではないが、それでもオシャレな感じの小さなお店がたくさんある。

いか

(へび道)

 通りを渡るとくねくね曲がりくねった道になり、ここが「へび道」。このように曲がっているのは河川の暗渠だと思えば良いのだろう。基本的には住宅街なのだが小さなお店もポツポツ。少人数でいっぱいになりそうなカフェとか。

 それにしても本当によく曲がっている。

 

(根津神社)

 道がくねくねしなくなったと思ったら、そこでへび道は終わっていた。右に曲がるとちょうど根津神社北入り口や日本医科大学に上る坂に出た。坂を上って根津神社の境内へ。外国人観光客がたくさん来ている。(見た目だけでそうとわかる人が多いということは、見た目だけではわからない人を含めると本当にたくさんいるということ。)

 北側から入ったわけだがこちらはいわば裏口の参道。入ると右手に駒込稲荷神社があるのでまずはここにお参り。そこから赤い鳥居の参道をくぐると乙女稲荷神社に出る。ここって、「映える」場所としてかなりの人気らしい。確かにそれはわかる。この場所から根津神社の社殿がよく見下ろせる。

 反対側の参道から出て根津神社の拝殿へ。神社の建築様式をよく知らないのだけれど、「権現造り」らしい。

 この神社には、だいたい毎年、つつじ祭の時にやって来ていて、そのときはものすごい混雑になる。拝殿への参拝の行列もずずっと並んでいて、門を越えて行列はできる。今日はさすがにそんなことはなく数人が並んでいるだけ。

 せっかくなので御朱印をいただく。書き置きのみ。500円

 つつじの季節ほどではないけれどそれでも境内はそれなりに混んでいて、特に外国人の集団が目立つ。ツアーガイドらしい人が説明をしているのだけれど、どういうことを説明しているのだろう?

 

 正門の鳥居を出て、コース通りだとここから南に行くのだけれど、せっかくなので人気店「根津のたい焼き」に立ち寄ってみようとそちらに向かう。しかし、休みだった。ここに来るといつも休みの気がする。調べたら、土日が休みらしい。今日は月曜だけど祝日だから土日と同じ扱いか。土日休みとなるとなかなか来られないことになる。

 

(お化け階段)

 根津神社の前に戻り、コース通りに進む。坂を上っていくと根津神社のつつじ苑の裏手に出る感じになる。なるほどいつも見ている場所の裏側って、こんな感じになっていたのか。

 

 お化け階段に出る。別にそういう表示が出ているわけではない、普通の階段。上るときと下るときで階段の数が違う(ように感じる)ということで「お化け」と命名されたとのこと。一番下の階段があまりに低いのでそういう現象が起こるらしい。といっても、こんな階段、どこにでもあるぞ、とは思った。どうしてわざわざそう呼ぶのだろうか?きっとテレビ番組の影響とかなんとかなのではないか。

 家族連れがやって来て、子どもが階段の数を数えながら上って行った。

 

(東大へ)

 お化け階段を上って歩いていくといかにも大学っぽい建物のある場所へ。東大の研究施設らしい。そうか、根津と本郷って、本当に近いんだ。まだここは本郷ではないけれど。

 少し歩くと弥生土器発見ゆかりの地の碑が立っている。実際にどこで発見されたのかはよくわからないらしいのだけれど、この近くということで碑が立っているようだ。

 

 そして本郷通りに出て、東大正門へ。大学関係者以外の立ち入りを禁止するとの表示はあるのだけれど、どう見ても散歩に来ているとおぼしき人たちが平気で入っていく。私も何も断ることなく入っていく。正門から安田講堂に向かういちょう並木では既に銀杏が落ちていて、臭くなっている。銀杏って、本当に面白いと思う。外側があんなに臭くて、でもその内側はあんなに香ばしい。

 安田講堂前に行くとたくさんの人が写真を撮っている。先日放送のドラマ「虎に翼」では安田講堂事件のニュース映像が流れていたが、ここにたくさんの学生が立てこもり機動隊と攻防戦を展開したというのがなかなか信じがたい。

 地下食堂は改修中らしく入れない。

 

 ここから三四郎池に降りるのではなく弓道場の脇を通ってぐるっと回って赤門に向かう。赤門は閉じられているので別の出口から出て改めて外から赤門を眺める。

 

(菊坂)

 そろそろお腹が空いてきたのでこのあたりで食事をしようかとも思ったけど休日なので学生向けのお店は閉まっている。

 菊坂を下りていく。ここにも立ち食いそば屋があるのだが今日は閉まっている。

 菊坂周辺には樋口一葉や石川啄木が住んでいたわけでその史跡も少し残っている。今回の駅ハイでそのような場所の紹介をすれば良いと思うのだけれどなぜか入っていない。そこはもったいない。樋口一葉が通っていた質屋も残っているのだが、今日は閉まっていた。

 菊坂を下りきって左に曲がると煎り豆のお店があるのだが今日は閉まっている。

 

(立ち食いそば)

 白山通りに出る。ハイキングコースではここを左に曲がるのだが、正面の向こうに見えるこんにゃく閻魔の方向に商店街があるようなのでそちらで昼ごはんをいただこうとそちらに向かう。

 

 そうしたら、マンションの1階に立ち食いそばがある。

 えっ?こんなところに?

 興味深いのでお昼はここにしましょう。

 

文京区春日の「#豊しま」で、#肉そば 550円 えっ? おしゃれなマンションの一角で異彩を放つ店を発見。 いかにも関東の、どす黒いつゆにひたったそば。予想通りにつゆは甘めでしょっぱい。豚肉は結構柔らか。 厚肉そばというのもある。

 

 

 

 

【野田さんに期待】

 立憲民主党の代表選挙で野田佳彦・元総理大臣が選出される。

 野田さんは、うちの近所の出身。毎週月曜の朝には津田沼駅北口でビラを配っている。総理大臣までやった人がそんなことをしなくても、とは思うが、昔からずっとやっていることらしい。

 それはともかく、野田さんを選んだということは、立憲民主党の方々は本気で政権を取ろうと思っているということの現れだと思う。他の方だととても政権を任せようという気にならないのではないか。しかし、野田さんは違う。安定感がある。自民党の総裁選挙に出ていてもおかしくないのではないか。

 野党第一党が無責任な立場から批判のための批判をしてその地位に安住しているようでは与党が緊張感を失ってしまう。「55年体制」というのは、そのような自民党と社会党のなれ合い体制だったのだと思う。それでは困る。野田さんには、政治に緊張感を持ち込んで欲しい。

 野田内閣が発足したとき、近所のスーパー銭湯にお祝いの表示が出ていたのを思い出した。