【奈良を散策】

 7月15日(月・祝)の夜に夜行バスで出発して16日(火)、17日(水)に京都で2泊、18日(木)に奈良で1泊して19日(金)に帰ってきた。

 

 最終日の7月19日(金)は、奈良の街を散策し、午後に京都に移動して買い物をしてから新幹線で関東に戻った。

 

ホテルアジール奈良6:20→(朝の散歩で東大寺)→7:40ホテル(朝食バイキング)9:00→興福寺(南円堂で御朱印いただく)→奈良国立博物館(700円)→春日大社→12:20餅飯殿(ランチ食べる)13:10→奈良駅→(JR奈良線)→京都駅→いろいろ買い物→京都駅16:45→(のぞみ100号)→17:57東京駅

 

 とにかく暑かった。そして、奈良公園はかなり匂った。

 

 夏なので 鹿の香鼻つく 奈良公園

 

(朝の奈良公園)

 関西に4年間暮らしていたのだけれど、奈良に宿泊したことが1度しかない。そのときは早朝に東大寺に行く用事があったので、新大宮駅近くのホテルに泊まったのだけれど、朝から用事があったので朝の散歩はしていない。

 

 今回、奈良で泊まったので、せっかくなので朝の奈良公園散歩をしてみる。

 

 と言っても、今日も朝から暑い。

 ホテルから奈良公園まではずっと緩やかな登り坂なので結構しんどい。

 近鉄の駅を過ぎて奈良公園に入っていくと、おっ!いたね。鹿がわんさかとわいてきた。暑いからなのかみんな木陰で地面にべったり座っているのだが、こちらを眺めて耳をパタパタさせている感じ。この時間帯だからさすがに人は少ないのだがそれでも少しはいて、写真を撮ったりしている。まだ鹿せんべい売りはやっていない。


 

 地下道をくぐってさらに進んで左に曲がると東大寺南大門への道になる。ここにはいくつかお店があるのだがさすがに開いていない。

 

 

 それにしても、鹿があちこちにいて、ということはその排泄物もあちこちにある。昔、吉永小百合が鹿のふんを歌ったことがあるわけだが、まあ、そういうものが転がっている。この糞は人間が掃除しているものもあるのかもしれないが、ものすごくたくさんの糞虫がいてそれらが処理しているのが大きいらしい。ならまちに、会社を定年退職後にそれまで集めていた糞虫の標本をみんなに披露するために私設博物館を作った人がいて、以前その博物館に行ったことがあるのを思い出した。

 

 南大門は歴史の教科書にも登場する鎌倉時代の「天竺様」の建物。左右には巨大な仁王像がそびえていて、通る人を威嚇している。運慶・快慶ですね。

 そのまままっすぐ行くと大仏殿。大仏殿前の池を一周してみる。

 いやあ、やっぱり良いものですなあ。

 

 
 元の道を戻っていくと右手に氷室神社。せっかくなので氷室神社にお参りしましょう。奈良がかき氷の聖地みたいな感じになっているのは、この氷室神社が関係しているようだ。

 社殿の前には既に氷が置かれている。氷みくじというのをやれるらしいのだがやったことはない。そういえば、こちらで御朱印をお願いすると火打ち石でカチンとやってくれるのだった。社務所は既に開いているようだ。ちょっと早すぎるような気もする。

 

 
(朝食バイキング)
 そろそろホテルに戻ろう。ホテルの朝食はバイキングになっていて、混雑を避けるためということで6:30、7:30、8:30のうちから選べることになっていて、7:30を選んでいたのでした。今からホテルに戻れば7:30を少し過ぎるくらいに戻れるはず。
 ホテルに戻って朝食会場へ。他のお客さんはみなさん女性のようだ。
 和洋ひととおりあるような感じ。奈良っぽい茶粥三輪そうめんもあるし、カレーもある。何度もおかずをお代わりしに行く(笑)。

 

 
(奈良公園)
 さて、奈良ではどこに行くか。こんなに暑くなければ平常旧跡をふらふらするのも楽しいと思うのだけれど、ちょっとこれでは。
 いろいろ考えるのも面倒なので、奈良公園周辺をてくてくするという安易なコースにする。
 
 チェックアウトし、荷物は引き続き預かってもらって出発。
 三条通を歩き、猿沢の池へ。ここからの興福寺五重塔の眺めがいかにも奈良、という光景のはずなのだが・・・そうなんですよね。いま、五重塔は補修工事をしていて囲いに覆われているわけです。観光客には残念な光景かもしれないが、一方、こんな光景はなかなか見ることができないというポジティブな捉え方もできるわけで、そこはものの考えようでは。
 

 
 せっかくなので南円堂にお参り。御詠歌の御朱印をいただく。直書き300円。それにしても、いろいろな種類の御朱印がある。
 

 
 ふと見ると、JR西日本がデジタルスタンプラリーをやっているポスターが貼ってある。この7月1日から始まって2026年3月31日までとのこと。この期間にいくつ回れるか疑問だけれど、せっかくなのでゲットすることにしましょう。JR西日本のアプリをインストールして個人情報を入力するところから始まる。炎天下の寺でスマホをじっくりいじっているというのも考えてみると妙な光景かもしれない。
 とにもかくにも準備ができて、さきほど御朱印をいただいたところにQRコードがあるのでそれを読み取る。
 南円堂の脇の石段を降りると三重塔があるのでそちらにも立ち寄る。
 そこから北円堂へ。ここはいつもは入れないが、この中にはおそらく日本の彫刻の最高傑作と思っている無著(むじゃく)・世親(せしん)菩薩立像が納められている。
 
 中金堂、東金堂の脇を通って奈良国立博物館へ。日本の神像の企画展をやっていると思ってきたのだけれどそれは予告でした。次の日曜日から始まるらしい。しまった。また勘違いだ。
 東館と西館は閉館中なのだけれど仏像館は開いているのでそちらに入る。入場料は700円
 
 ここは建物自体がなかなかすばらしい感じ。
 仏像ごとに撮影可、不可の表示があり、不可の方が圧倒的に多い。
 メインの場所におそらく今の展示の目玉であろう、金峯山寺の仁王像があって、これは撮影可。でかい。金峯山寺の山門(現在修復作業中)でこの仁王像を見たことはあるはずだけれど、こういう場所で見ると本当にでかいと感じる。
 

 
 博物館を出たらそのまま春日大社の方に向かう。多くの人が来ているのだが、外国人がやはり多い印象。奈良公園周辺ではどこもそうだけれど鹿が大人気。確かにかわいいからね。子鹿に人間が接触すると臭いがついてしまって母鹿が面倒を見なくなってしまうので子鹿を触ってはいけないという話があるのだが、子鹿っぽい鹿もたくさんいる。そのあたりはどうなっているのだろうか?ややもすると外国人の鹿に対するマナーが良くなく、特に子鹿に触っているのはひどいといった話があるのだけれど、おそらく日本人も平気で子鹿に触っていそうで、そのあたりはもっとしっかり告知しないといけないと思うのだが。
 
 参道には前にはなかった鹿の像もできている。
 拝殿からお参り。中に入るのは今回はやめておく。
 

 若宮に参拝。若宮おん祭の様子を描いた屏風のおそらく複製品が展示されている。このお祭は大和国で最大のお祭として大変盛んなものだったとのこと。
 夫婦大黒社は修復作業中で覆いがしてある。
 
(お昼)
 あまりにも暑い中とぼとぼと近鉄奈良駅の近くに戻ってくる。
 お昼ご飯をどうするかと考えてとぼとぼ餅飯殿商店街を歩いていると、「珈琲一族」という文字が見えた。昔この喫茶店に入ったことがある。確か、えらくたくさんの種類の定食があるお店ということではなかったか。特に奈良っぽい食事というわけではないけど、奈良の人の普段使いのお店だろうということでここに入る。
 いろいろあるけど、デミグラスソースのとんかつ定食すなわちトンデミ定食にする。900円 
 デミグラスソースはやはりうまい。 地元客だけではなく、観光客と思われる外国人も次々に入ってきてなかなか賑わっている。
 

 
(油坂)
 さて、そろそろ京都に戻ることにしましょう。
 ホテルに戻る途中、このあたりを歩いていていつも気になっていたお寺が前にあるのでそちらに行ってみる。このあたりは油坂と言うらしい。
 気になっていたのは西方寺なのだがその手前には蓮長寺もある。両方に立ち寄るのだが、両方とも坂の上の方にあるので上るだけで結構しんどい。暑いからね。
 蓮長寺の本堂の手前の天井に描かれている絵がまだ残っている。こんな感じの保存で良いのだろうか?
 そして、西方寺には「西方寺音頭」の碑がたっていて、曲譜は東京音頭に準ず、と書いてある。それって、「替え歌」ということだよね(笑)こういうのって、著作権的にどうなんでしょう?東京音頭の著作権がどうなっているのか、知らないのだけれど。
 
 ハァー 踊り踊るなら チョイト 西方寺音頭 ヨイヨイ
 奈良の都の 奈良の都の油坂
 サテ ヤートナー ソレ ナムアミダ
 ヤートナー ソレ ナムアミダ
 
 こんな感じの歌詞が10番までついている。
 
(柿の葉寿司)
 ホテルに預けていた荷物を受け取り、奈良駅へ。
 そういえば、今日はかき氷を食べていない。駅の反対側にあるホテル日航でなんだかすごいかき氷を出していると読んだ気がするのでそちらに向かう。確かにありました。ロビーフロアにお店があったのだが・・・1,600円?それは高い。すぐに退散。
 駅で奈良みやげを買っておこうと思ったのだけれど・・・あれ?意外に柿の葉寿司が少ない?売っていることは売っているのだが、種類が少ない。
 三条通を歩いて行った先にお店があったはず、と思ってそちらに向かうのだが、目指した店の手前にも別の店があったのでそちらで買うことにする。とにかく暑いからね。ということで結局、平宗の柿の葉寿司を買う。
 
(京都へ)
 JR奈良線に乗り込む。幸い席は空いている。
 そのまましばらく眠っていたようだ。
 
 気がついたらもうすぐ京都。
 
(京都土産)
 京都駅16:45発の新幹線を予約している。
 なので、買い物時間は1時間少しくらい。
 頼まれている物は京都駅とその隣り合わせの建物に集中しているのだけれど、京都駅自体が馬鹿でかいのでそんなに時間的余裕はない。
 
 京都駅に到着したらまずは八条東口から出てnikinikiに向かう。ここは聖護院八つ橋が出している「新しい感覚の八つ橋」のお店。カレ・ド・カネールというのがあって、これは生八つ橋といろいろな餡をまだ包んでいない状態で売っていて、客が自分で包むというもの。生八つ橋にはいくつかの色があるのだが、味はどれも同じとのこと。餡はりんごとパイナップルにする。
 
 八条口で買うのはこれだけで、次は連絡通路で北側に向かい、伊勢丹の地下1階に行く。麩嘉の生麩を何種類か買う。梅園ではみたらしバターサンドを買う。地下2階で鯖寿司も買おうとしたのだが、目指すお店は既に売り切れ。柿千のがまだあったのでソレを買う。
 お土産和菓子売り場に行き、三條若狭屋の「祇園ちご餅」を職場のみやげ用に買う。この時期の京都土産っぽいではないですか。先日行った鳴海餅本店のあんころ餅も売っていたのでそれは家へのみやげ用に買う。
 
 そこから一気に駅前地下街ポルタの東側の方に進み、「きょうこのみ」のエリアへ。ここにRoyce'の店があるらしい。Royce'はもちろん北海道のチョコレートブランドなのだが、それが京都とコラボした商品をこのきょうこのみと駅の2階中央改札前のおみやげ街道の2カ所で売っているとのこと。・・・なのだが、店が見当たらない。案内図を見てもRoyce'の文字が見当たらない。なくなってのだろうか?ここで時間を無駄にしても仕方ないので急いで駅の2階に向かう。ここのおみやげ街道ではRoyce'を売っていることは確認済み。頼まれていた品が全部買えたわけではないのだけれどある程度買えた。
 これで一応頼まれたお土産は一部買えなかったものはあったけど、だいたい買えた。
 
 あまり時間は無いので急いで新幹線乗り場へ。
 のぞみ100号は結構混んでいる。私は3列の窓際を確保できていたのだが、その隣もさらにその隣も客が乗っていた。新大阪から乗っていた人だろうか。
 
 京都・奈良旅行はこれでおしまい。
 
 【夕ごはん】
 京都の鯖寿司と奈良の柿の葉寿司

 

 
 【おやつ】京都で買った鳴海餅本店のあんころ餅