【京都から奈良へ行き法隆寺へ】

 7月15日(月・祝)の夜に夜行バスで出発して16日(火)、17日(水)に京都で2泊、18日(木)に奈良で1泊して19日(金)に帰ってきた。

 7月18日(木)は、京都から奈良に移動し、法隆寺と藤ノ木古墳へ。宿泊はホテルアジール奈良

 

京都第一ホテル6:40→(朝の散歩)→東寺→7:40京都駅(イノダコーヒ8:00開店)8:30→京都第一ホテル9:00→京都駅9:35→(奈良線)→10:23奈良駅→近鉄奈良駅周辺→11:20おちゃのこ(かき氷)12:00→奈良駅(奈良のうまいものプラザでとんかつ定食)12:45→(大和路快速)→法隆寺駅13:00→法隆寺(拝観料1,500円)→藤ノ木古墳→斑鳩文化財センター→法隆寺iセンター(マンホールカードもらう)→17:40法隆寺駅17:58→18:09奈良駅→ホテルアジール奈良→

 

 とにかく暑い一日。

 

 
 
(朝の散歩)
 今日は特にこれというイベントがない。なので時間の制約はないので朝はホテルの近くの散歩をする。
 
 ホテルが九条通に面しているので西に向かって歩いていき、歩道橋を渡ってさらに進み、近鉄の東寺駅を過ぎると東寺に着く。
 まだ金堂などの拝観時刻には早いが、弘法大師をお祀りする大師堂は空いている。拝観料不要。お堂にあがってみるが、特に何か起きそうでもないので退散。朝のお勤めは6時からやっていたようで、来たのが少し遅かっようだ。
 
 
 人気のある桜の大木は覆いで囲われている。
 周辺の池では蓮が咲いていて、「極楽浄土」という雰囲気を醸し出している。
 
 東の門から出て正面の東寺通りを進んで行くと左手に伏見稲荷の御旅所があるので立ち寄るのだが、賽銭箱のようなものが見当たらなかった。
 暑くなかったらこのまま西本願寺に行っても良いのだけれど、朝から既に暑いのでそれは断念してそのまま京都駅八条口へ。今日の朝は「イノダコーヒ」にしようと決めていたのだが、開店時刻の8時には少し早かった。すぐ近くの星乃珈琲店は既に空いていて、行列ができている。周辺をふらふらして8時に店に来て、京の朝食 1,780円 
 クロワッサン、スクランブルエッグ、ハム。 
 やっぱり、京都に来たならこの朝ごはんを一度は食べておきたい。コーヒーはもちろんアラビアの真珠。あれ?ミルクが別に出てきた。前とやり方が変わっているのではなかろうか。クロワッサンが良い香り。
 
 さて、今日はどうするか。
 もう少しだらだら京都にいても良いけど、奈良に移動してそちらでだらだらしても良いなあ。
 ・・と考えつつ、まあ、奈良に行くかという気分になる。
 
 ホテルに戻ってチェックアウトし、八条口へ。
 
(奈良線)
 京都から奈良に行くにはJR、近鉄の両方があるけど、今回は宿をJR奈良駅近くにとっていることでもありJRで行く。
 快速に乗ったのだが電車は思ったほど混んでいない。各駅停車はかなり混んでいるようで、おそらく伏見稲荷に行く人たちではなかろうか。
 沿線の光景は眺めていてなかなか楽しい。こういう風にぼーっとしながら電車に乗っているのは嫌いではない。
 
 奈良に着いたら浄瑠璃寺に行こうかと思い立ちアクセスを調べてみたのだが、前には奈良駅から奈良交通のバスで行ったはずなのだけれどその路線が検索でヒットしない。なくなったのかもしれない。加茂駅からのコミュニティバスの便しか出てこず、これの便がとても少なく、ちょっとこれでは行きずらい。浄瑠璃寺は断念するとして、ならばどこに行くか。
 
(奈良の街を歩く)
 奈良駅で降りてまずはコインロッカーを探して預ける。500円。まだコイン方式しかないようだ。
 駅前に出ると太陽が照りつけてすさまじく暑い。
 三条通を歩き出す。以前は豆菓子を売っていて今はローソンになっている町屋のお店に立ち寄る。今でも豆菓子コーナーがあるのでそれを眺めてからまた歩き開化天皇陵に立ち寄る。
 角を曲がっていくと漢國神社があるのでお参り。建物はだいぶ傷んでいるように見受けられる。この神社の境内には「饅頭の神様」とも称される林神社がある。室町時代に日本に饅頭を伝えた林なにがしを祀っているのだが、その子孫は日本式に「塩瀬」と名を改めている。
 
 少し歩くと近鉄奈良駅に着き、奈良のシンボルである行基像に出る。
 
 
 東向商店街をだらだら歩く。前に来たときとだいぶ店が変わっているのではないか。外国人向けに受けそうな店が多くなっているような印象。そして、いかにも奈良だなあ、と思うのはしかまろグッズ。鹿になれるかぶり物もある。実際にそれをはめて歩いている人を見たことがあるけど、それなりに売れているのだろうか?
 
(奈良のかき氷)
 やはり奈良に来たならかき氷を食べよう!と思い立つ。具体的な当てがあるわけではないのだが。何かあるだろうと小西さくら通りを歩いていると、見たことがある店がある。この「おちゃのこ」では、以前、かき氷を食べたことがあり、とてもおいしかったという記憶がある。ありがたいことに店内には席がありそうだ。ということで入店。
 氷がふんわりさらり。何というはかなさか。あっさりミルクといちごの香り。これはもう言う事なし! 
 本当はお茶の店らしい。 並ばずに入れるのもうれしい。
 
 奈良県奈良市小西町35-2 コトモール 1F
 
 
 前回の記録
(奈良のうまいもの)
 さて、今日は少し離れているけど法隆寺に行こう、と思い立つ。ならばJRから行くことになる。
 奈良駅に戻り、前にも入ったことがある「奈良うまいものプラザ」へ。ここのイートイン「古都華」で、奈良のうまいものを食べようと思ったわけ。でも、物販と食事が同じレジで、支払いをしているおばちゃんがかなりの小銭で支払おうとしているようで、えらく時間がかかっている。食事の支払いをする人がたくさん溜まってしまう。
 前から思っているのだが、高齢者こそキャッシュレスを進めるべきではなかろうか。
 
 とにかくようやくイートインの場所に座れる。
 ヤマトポークのとんかつ駕籠農膳 990円 野菜はバイキング(お代わり禁止)
 サラダはいろいろあるのだが、何せお代わりできないのでよく見極めないといけない。なかでももやしのナムルみたいなのがうまそうなのでそれをメインにする。
 とんかつ をかみしめ、カリッとジュワッを同時に味わう。
 
 

(法隆寺へ)

 法隆寺には奈良から「大和路快速」で行く。大和路快速は、奈良→大和郡山→法隆寺→久宝寺→天王寺→大阪と行くようだ。そうか、この電車にそのまま乗っていたら大阪に着くんだ。それも良いなあ。

 でもそういう誘惑に負けずに(笑)法隆寺で降りる。当たり前だが駅の中から法隆寺感満載。金堂の壁画が駅の壁に貼られているし、写真もたっぷり貼られている。

 駅の南口から法隆寺行きのバスが出ているらしいのだがそちらの方には降りたことがない(笑)。

 北口から降りて法隆寺に向かう。駅前にはポケモンマンホールカード、いわゆるポケふたもある。

 

 商店街を歩いて大通りに出てそこから北に向かい、途中で左折してだらだら歩いていると法隆寺の真正面に出た。

 そこから大通りを渡り松の間を通っていく。

 

 まっすぐ歩いて南大門に到着。さらに進むと中門があり、仁王像が左右からにらんでいる。この中門が問題の門。真ん中に柱があるのだがそれが何を意味しているのか。それを明らかにしようとしたのが梅原猛「隠された十字架」だった。

 左に向かうと拝観入り口がある。1,500円。さすが世界遺産、と言いたくなる拝観料ではある。

 

 西院に入ると、五重塔と金堂が並んでいる。やはりよくできた配置だと思う。

 金堂に入り、本尊の釈迦三尊像などを拝観。壁には壁画が見えるのだが、あれって、復元した物のはずだと思うのだが、そのあたりの解説みたいなのがどこかにあった方が良いのだと思う。

 そして、五重塔の方は、4つの入り口から塑像が見えるのだけれど、おそらく鳥防止と思われる網があるので中の様子がさっぱりわからない。五重塔の上のところに鎌がついているのが法隆寺の謎の一つになっている。

 北側の大講堂には大きな薬師三尊像。

 

 それにしても、暑すぎるからかもしれないのだが、参拝客が意外に少ない。私の他には数名しか見当たらない。

 

世界遺産 酷暑のたまもの 独り占め

 

 回廊部分の柱は真ん中の部分が少し太くなっていて、以前はこれはギリシア建築の影響を受けたエンタシスだみたいな話だったけれど、最近はそう言わないらしい。解釈が時代によって変わるのはよくあることなのだろうか。

 

 回廊から退出し、順路どおりだと大宝蔵院に行くところだが、その逆の方すなわち西側の奥の方の小高いところに上ってみる。ここは前にも来たことがあるのだが、「峯の薬師」と呼ばれる薬師堂。お顔は隠れていてよく見えないのだがとにかくかなり大きそうな仏像があることはわかる。せっかくなので御朱印をいただく。直書き300円。

 

 ここからは先ほど行った五重塔もよく見える。

 降りて休憩所でしばし冷房にあたる。やはりしんどい。

 

 

 大宝蔵院へ。国宝がずらり、というすごい場所。

 やはり目玉は、この館の中でも特別な扱いの場所にある百済観音だろう。全体的にひょろひょろっとしている印象で、「美しい」と感じるかと言われると微妙であり、むしろ不気味な感じがするのだが、なんとも言えない、この世の物ではない雰囲気を感じさせる。

 

 東院の夢殿は少し離れている。猛暑の中てくてく歩いて行く。先ほどの1,500円の拝観券は西院、大宝蔵院、東院の3カ所には入れるという物。

 

 夢殿をぐるりと回る。

 

 ここからは中宮寺にも行けるのだが、今回はそちらは見送る。

 このような位置関係だと中宮寺も法隆寺の一部分のように見えてしまうけれど、二つの寺はどういう関係にあるのだろう?

 

(藤ノ木古墳)

 せっかくここまで来たのだから、近くの藤ノ木古墳に行くことにする。前にも一度行ったことがあるのだが、なかなか面白かった印象が残っているのです。

 西側の門から出て古い街並みを楽しみながら少し歩くと左手に古墳が現れる。

 

 こんもりしたところに、中を覗けるようになっているところがある。人が近づくとセンサーが作動して灯りがつき、石棺の様子がうかがえる。

 

 

 斑鳩文化財センターに行ってみる。敷地の入り口には復元した石棺が置かれているのだが、赤い色が鮮やか。

 

 建物に入ると、担当の方が現れ、まずは映像を見せられる。発掘の様子や当時の関係者のインタビュー。

 映像が終わると、担当の方が説明を始めてくださる。展示されている副葬品がどのような意味のある物なのかにつき熱心な説明。

 前にも来たことがあるのでその時に聞いたはずなのだけれど、この古墳の特徴として、1人分の石棺に2人が埋葬されていること。北側の埋葬者と南側とで埋葬の位置関係(人骨の位置から復元したのだろう。)が少し妙。北側は普通に寝ているのだが、南側はその脇にむりやり押し込んだような窮屈な配置。本来は北側の1名を安置するはずだったところに急遽南側の人物を追加することになった、ということのようだ。男性二人を一緒に埋葬するのはかなり異例らしい。

 埴輪も見つかっているのだが、この時代には既に時代遅れになっているものであり、それがここから出土したことに何らかの意味があるのではないか、と。

 

 被葬者については、副葬品からかなりの有力者と推察され、穴穂部皇子などが提唱されているとのこと。

 でもですよ。私が思うに、穴穂部皇子って、蘇我氏と物部氏の争いで物部氏側についたために殺された方で、そんな、おそらくこの世に恨みを抱いたまま亡くなった方を埋葬する場所のほんのすぐそばに寺を作るのだろうか?というのが気になる。当時の寺は亡くなった方の冥福を祈る場所というわけではなかったのだから。当時怨霊信仰があったのかは知らないけれど。

 それにしても、丁寧な説明をいただき大変ありがとうございます。

 

(マンホール)

 時間があったら龍田大社にも行こうかと思っていたのだがそれは断念して、法隆寺の入り口にあるiセンターに行く。こちらでは斑鳩町のマンホールカードをいただける。三重塔や竜田川などをデザインした物。
 建物の中では世界遺産の紹介ビデオが流れているのだが、見たら奈良のものだった。ここは法隆寺なのだが・・・と思ったけれど、おそらく奈良関係の3つの世界遺産(奈良、法隆寺、紀伊半島)すべてを照会しているのだろう。奈良ってすごい、と思う。
 
 
 そして、ここから法隆寺駅に至るまでいくつものポケモンマンホールカードいわゆるポケふたがある。これはなかなかすごいのではないか。これを見て回るには車やバスで来たのではダメで、徒歩又は自転車で回らないといけないのではないか。
 
 
 
 
 
 
(奈良に戻る)
 大和路快速に乗って奈良駅に戻る。コインロッカーで荷物を出して本日の宿のホテルアジール奈良へ。徒歩5分程度。賑やかな方向ではない方向。
 
(かすうどん)
 夕ごはんをどうするか。近鉄の駅周辺にはお店がいろいろありそうと思うけど、そこまで行く元気はもうない(笑)。
 JRの駅前で済まそうと思うのだが、あまり見当たらない。和食のお店があるのだが、ちょっと高そう。
 そうしたら、「かすうどん」の文字が見える。かすうどんは大阪の食べ物。できれば奈良らしいものをいただきたいところだけれど、疲れているのでこの際、奈良でも大阪でも良い、という気分になって「KASUYA」(加寿屋)に入る。藤井寺のお店らしい。
 せっかくなので、いろいろつまむ。おでんとビール(小)のセットでいっぱいやってからビールのジョッキを頼み、きゅうり、豚ガツ、チャンジャなどを頼む。気持ちよくなってから〆は豚ガツうどん(かす多め)。
 かすうどんって、汁全体が甘くなりとてもうまいと思うのだが、どうして関東にないのだろう? というか、大阪でもある店は意外に少ないように思うのだがどういうことなのだろう?
 
 合計 4,480円

   ワンコイン(おでん)500、生ビール 490 塩だれきゅうり 350 ホルモン焼き 580 豚ガツボンズ 580 チャンジャ 480 豚ガツうどん 1,250 かす大盛り 250

 
 それにしても、奈良はJR駅前がさびしく、開いている店が少ない。
 
 奈良県奈良市油阪町11-4 第一中村ビル 1F
 

 

 良い気分になってそのままホテルに戻る。