6月9日(日)は、阪急京都線沿線の、京都の大山崎と大阪の高槻を散策。特にお祭もないので、「取りこぼし」の場所に行こうと思ったら、大山崎の天王山が浮かんだわけで。
梅田駅→(阪急京都線)→大山崎駅→山崎聖天→酒解神社→天王山頂上→宝積寺(拝観料400円)→離宮八幡宮→JR山崎駅→(JR京都線)→高槻駅→安満遺跡公園(高槻市のマンホールカードいただく。)→高槻城跡公園→野中神社→高槻キリスト教会→しろあと歴史館→阪急高槻市駅→(阪急京都線)→淡路駅→(阪急・大阪メトロ堺筋線)→扇町駅
32739歩
いただいた御朱印
宝積寺(十一面観音、大黒天、閻魔)、酒解神社(離宮八幡宮でいただく。)、野中神社
天王山の周辺は初訪問。高槻駅の南側も初訪問。
【大山崎へ】
まずは阪急に乗り、大山崎駅へ。
駅前の通りをたらたら歩く。お寺への道になかなか着かないなあと思ってスマホで見たら、既に通りすぎていた(笑)。大山崎町役場まで来ていた。通り過ぎてかなり歩いてきてしまった。
戻ってみると、鳥居がある。どうやらここが寺への登り口らしい。鳥居を過ぎるとJRと阪急の線路の下をトンネルが通っていて、そこを通ると結構急な石段に出る。
はあはあ息を切らして石段を登るとお寺につく。ここが山崎聖天。本堂とは別に聖天を祀るお堂があるので両方にお参りする。
【天王山に登る。】
聖天のお堂の脇に、天王山への昇り口がある。
思っていたより本格的な山道、という感じなんだけど、まあとにかく登ってみましょう。
最初のあたりはもっぱら竹の林。しばらく進むと普通の森になってくる。
うううむ。
これって、ひょっとしたら、山登りなんじゃね?
そんなに本格的なことをするつもりはないのだけど(笑)。
はあはあ言いながら汗をだらだらかきながらひたすら登り続ける。
山崎の合戦で羽柴秀吉が旗をたてたという松、というかその松は涸れていて何代めかのものだけど、とにかくその松があり、その周辺が展望台になっている。
その先に鳥居がある。これは頂上にある酒解(さかとけ)神社(自玉手祭来酒解神社(たまでよりまつりきたるさかとけじんじゃ))の鳥居。
山崎の合戦に関する説明パネルもある。羽柴・明智両軍の戦いを描いた図と堺屋太一の解説文。堺屋太一にしたのは、やはり「秀吉」を書いているからなのだろうか。
さらに登ると、十七烈士の墓がある。これは、幕末に京を追放されていた長州藩が京奪還を目指して会津藩、薩摩藩、新撰組などと戦って失敗した蛤御門の変の際、真木和泉などがここまで逃れて敗死したのだけど、その墓。
「勝てば官軍」の言葉のとおり、明治以降は「烈士」ということになっているわけだけど、おそらくそれまでの何年間は「賊徒」とされていたはず。
そこから進むと酒解神社の本殿に着く。こちらの本殿は、言ってはなんだがしょぼい感じの建物だけど、ここの神輿庫が重要文化財とのこと。校倉造なのだけど、特殊な校倉造とかいてある。でも、近くまで行けず、よくわからない。
さらに進むと、おお、頂上だ。頂上からは眺めはよくないのだけど広場になっていて、結構たくさんの人たちが来ている。みんな、ハイキングとか山登りっぽい服装で、町中散策、という感じの人はいない(笑)。ここからロープを張って下の方に行こうというグループもいるのだが、よくわからん。
登ってきた道をそのまま降りていかと、途中で宝積寺との分かれ道があり、そちらに降りていく。
【宝積寺】
するといきなりお堂が現れる。ああ、人里に戻った。
本堂の観音像や宝物館の閻魔像を拝観できるので拝観料を納める。
と入っても、本堂では何やら法要をやっているようす。まずは閻魔様にご挨拶いたしましょう。というわけで宝物殿へ。
おお。
これは。
どすんと閻魔様がおられ、まわりには閻魔様にお仕えする者たちもいて、なかなかの迫力。これはすごい。
本堂の隣には大黒堂があって、どうやら世間では宝積寺といえばこの大黒さまが人気らしい。
本堂の方に戻ると、係りの人が、どうぞお上がりくださいとのことなので、法要中ではあるけど失礼させていただき、お堂にあがって、観音様の正面からお参り。本堂には、おそらく地元の檀家さんでしょうか、座って坊さんのお経を聞いている。
ちょうどそこで坊さんが立ってきてみんなに対して今日は良いお参りでした、といった話を始めて、このタイミングでここを出るのはちょっと、と出そびれてしまい(笑)、檀家さんたちと一緒に話を聞くことに。
こちらの閻魔像は元は別の寺にあったのだけど、廃仏毀釈で被害を受けそうになったのでこちらに移したものとのこと。これまでは外部への貸し出し依頼に応じてこなかったのだけど、奈良国博からかなり強く要請されており、受ける方向で檀家に相談したいとのこと。仮に貸し出すと、運んですぐに展示するのではなく、一月かけて奈良の空気に馴染ませるのだとのこと。
奈良博は海外への情報発信を熱心にやっているので、出展が実現したら、この寺は海外にも知られることになるかも、といったお話。
三重の塔もなかなか立派で、仮にこのお寺が京都市内にあったら人気スポットになっていたはず。
【離宮八幡宮】
感心しつつお寺を出て、JRの大山崎駅へ。
この駅のすぐ前には、千利休が作らせた国宝の茶室妙喜庵があるけどここは予約制。
駅からすぐ近くに離宮八幡宮があるのでお参り。ここは油祖として知られる。この地域で荏胡麻から油をとっていたとのこと。そういえば、司馬遼太郎の「国盗り物語」で、斎藤道三はこのあたりの油商人だったのでは。
この神社で、先ほどお参りした酒解神社の御朱印をいただく。
神社前の道をさらに少し進むと、京都府と大阪府の境目があるので、そこまで行って戻り、大山崎駅のホテルのカフェでお昼ご飯。
【高槻散策】
これまで高槻では、上宮天満宮の祭を見たことくらいしかなく、それ以外は行ったことがない。上宮天満宮とは、駅の反対側に当たる安満遺跡の方に進む。しばらく歩いて遺蹟公園に到着。
おお、何かイベントをやってる。親子連れがたくさん来ていてとてもにぎやか。、これは良いですね。建物の中に受付があって、そのでマンホールカードをもらえる。
この遺跡では足跡が見つかっているらしく、それをカラフルに描いた斬新なデザイン。
それはともかく、そういえば、肝心の遺跡はどこ?
案内図を見たら、遺跡は整備中とのこと。なるほど。
せっかくなので、高槻の街をぶらぶらすることに。
すぐに八丁松原に着く。
てくてく歩いていくと寺町があり、左の方に進むと城跡公園に着く。高槻城跡の小さな碑がある。公園内には高山右近の像もある。
ここから中学校の前を進んでいくと野見神社に着く。この神社自体は普通の町中の神社だけど、むしろ境内にある永井神社の建物がなかなか立派。高槻藩の城主を祀った神社とのこと。
この神社のすぐ向かいのところに高山右近が作った教会の碑がある。ということは、高山右近は、お城のすぐ近くに教会を建てさせたわけで、それはなかなか挑戦的ではなかろうか。
そして野見神社のすぐ近くにはカトリック高槻教会があり、ここにも高山右近の像がある。公園の高山右近像は「殿様」とい感じだけど、こちらの方は教会だからか、上を見上げる「信者」という感じ。
すぐ近くには「しろあと資料館」がある。疲れたので有料スペースには入らず(笑)、一階の無料スペースで休憩。
これで今日の散策はおしまい。
6月9日(日)の朝ごはんは、
梅田の地下街、阪急近くの「風流田舎そば」の豚汁定食。500円
そば屋だけどそばじゃない朝定食にする。目刺しと豚汁。
豚汁の味付けは結構濃い。
大阪府大阪市北区角田町梅田地下街2-6
6月9日(日)のお昼は、
JR大山崎駅前のホテル内にある「カフェタビタビ」で日替わりランチ。今日のメインはミンチカツ。850円
ミンチカツは肉汁じゅわっ!というのとは違い、どっしりと詰まっている。
ご飯がかなりおいしい。
おかずはいろいろついている。
京都府乙訓郡大山崎町大山崎西谷4-5 Hotel Dew 大山崎 1F
6月9日(日)の夕ごはんは、
天神橋筋商店街の「餃子一五郎」で、鶏さしなどをおつまみにレモンかちわりサワーをちびちびやってからもつ煮丼でしめる。
鶏さしについているにんにくは今日は食べられないなあ。
タブレットで注文する方式。こういうのも楽しい。
あっ、餃子のお店なのに餃子を注文しなかった。
大阪府大阪市北区天神橋3-2-33 1F