【山王祭】
今日は、年休を取っている。年休の取得を進めるため、労基法により年間5日間は使用者が年休時季を指定する制度があり、労働者の意見を聞いて指定することになっているけど、金曜日が良いだろうと適当に「6月7日」にしていたのだけれど、よく見たらその日は山王日枝神社の神幸祭の日ではありませんか。江戸時代から続く伝統の祭で、行列が江戸城にも入って将軍もそれを見る「天下祭」とも呼ばれるもの。今年はちょうど2年に1度の行列が出る年にあたり、しかも、コロナがあったので、令和になってからは初めての行列らしい。これはもうそれを見るしかない!ということで出かけることにする。といっても、ここは以前、オフィスがあった地域なので、「出かける」と言うのもなんだか変な気分なのだが。
この行列は朝7時台に神社を出て国立劇場、丸の内を経由して日本橋日枝神社に行き、午後に日本橋、銀座、内幸町を経由して皇居前に行くとのこと。であれば、午前中は神社にお参りして午後の日本橋から銀座あたりを見るという感じが良いか。
先週土曜日のテレ東「アド街」でもこの祭にぶつけての企画だと思うけど溜池山王を取り上げていて(赤坂 溜池山王|2024年6月1日|出没!アド街ック天国:テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp))、とんかつがおいしそうなので、お昼はここにしよう。
溜池山王駅→浅田屋(豆大福買う)→山王日枝神社→とんかつまさむね→山王日枝神社(御朱印いただく)→溜池山王駅→日本橋駅→茅場町(行列を見る)→日本橋駅→銀座駅→銀座5丁目(行列を見る)→コリドー街(行列を見る)→有楽町駅
いただいた御朱印 山王日枝神社、八坂神社(直書き、各500円)
(浅田屋)
新橋駅から銀座線で溜池山王駅へ。
この駅は以前通勤で通っていた場所であり、ちょっと懐かしい感じ。コマツビルは取り壊しをしていた。
コマツビルの脇の細い道に入ると「浅田屋」がある。豆大福、草餅、赤飯くらいしかないようだが、かなりの人気店らしい。「東京三大豆大福」と言われるのは瑞穂(原宿)、群林堂(護国寺前)、松島(高輪)で、それには入っていないけれど、それレベルとの書き込みも見たことがある。
お店には先客なし。ラッキー♪この時間帯は草餅は売っていないようだ。店内で並べているのは見えたので、これから出すところなのだろう。豆大福は1個250円。自分用に1個、あとは家族への土産に買う。ここは注文を受けてから包むのにかなりの時間をかけていて、とても丁寧な仕事ぶり。でもその間に気づいたら後ろに6人並んでいた(笑)。
ずっしりと重い包みを手にして同じ通りをずんずん進んで行く。
あれ?日枝神社の入り口のところまで来てしまった。
テレビで紹介したとんかつやは確かこの手前にあったはずなんだが・・・とよく見たら、あった。やっぱりここだ。お昼時にここを通るといつも行列ができているお店。アド街で紹介されたらさらに混んでしまうではありませんか。11時半開店にはまだ1時間あり、さすがに今から並ぶ気はしない。
(山王日枝神社)
お昼の場所も確認したということで、いよいよ神社にお参り。
テレビでもやっていたように、山王日枝神社には参道は3つあるけど、外堀通りに面しているこちらから入るというのが今は主流でしょう。エスカレーターもあるし。
改めて思うけど、ここはかなりの高台。ビルだと何階に相当するのだろう?と思うくらいに高い。なのでエスカレーターで上れるのはうれしい。
上ると提灯がたくさん並べられていて、お祭気分を盛り上げる。屋台も出ている。といっても、数えるほど。たこ焼きとか焼き鳥とか。大きな祭のわりにはちょっと淋しいか。
拝殿前には行列ができているのだけど思ったほどではなく、すぐにお参りできた。拝殿前の左右にはお猿がいる。日枝神社と言えばやはり猿。
お守りには参拝よりも長い行列ができている。御朱印も行列になっている。
とんかつやには開店15分前には並びたい。ここで御朱印の列に並ぶと確実にそれを過ぎてしまいそう。なので御朱印をいただくのは後回しにしよう。
お祭に関連してだと思うけど、生け花の展示もある。でっかい生け花がある。こういうのはどういうのが良いのか良くないのかの見方がさっぱりわからない。
宝物館に入り、昔の山王祭で用いたものを見る。神功皇后や武内宿禰の像がある。獅子頭もあり、これは徳川家光が文字の練習をしてでた反故紙を貼り合わせたもので、かつての祭でこれが通るときにはみんな土下座したというしろもの。確かによく見ると剥がれたところに文字が見える。これが家光の文字か。
太刀がたくさん展示されていて、徳川家ゆかりの神社なので太刀が多いとのこと。国宝の太刀とかもある。でも、刀って、正直言って全然わからないのです。博物館でも刀は結構人気のようだし、最近はあちこちで刀剣の擬人化したイベントをやっていたりするけど、全然わからない。
摂社にもお参り。向かって右側が猿田彦神社と八坂神社。左側には稲荷神社。今回は右側にお参り。社殿を見ると稲荷神社の方だけ狐が描かれているのが面白い。
おそらくはこれが正式な参道であろう男坂を下りる。
そういえば、「男坂」はあるけど、「女坂」はどうしたのだろう?あちこちの神社に「男坂」と呼ばれる坂があって、上るのが急な坂のことだけれど、それとは別になだらかな「女坂」があるのが普通。でも、この神社ではそれがあるのかどうか。
と思いつつ、男坂を下りきると正面はアパホテル。そうだったっけ?右手にはキャピトル東急がある。
たぶんキャピトル東急の中を通っても外堀通り方面には出られそうだけれど、ぐるりと回って国会議員会館と首相官邸の下の方を通って外堀通りに戻る。
(とんかつまさむね)
さて、とんかつだ。
目指すお店は「とんかつまさむね」。お店には11時15分に到着。既に14人待っていた。
最初は店の入り口から向かって左側に並ぶ。お店の人が注文を聞いて、それが済んだ人は今度は右側の方に並ぶ。でもこのやり方は、それを知らずに最初から右側の列に並ぶ人がいるかもしれず、ちょっとどうなのだろうか。1巡目で何人入れるの?と聞いているおっちゃんがいるのだが、だいたい20人ですかねえ、という答。そうならば1巡目で入れるかもしれない。
と思っていたら、ちょうど私の前でその受付がいったん終わり、お店の人が店内に入って戻ってこない。
あれあれどうなるのだろう?何せ初めて来た店なので、店の流儀がわからないと心配になっていたら、今度は右側の行列に並ぶようにとのこと。
開店したら、私の前までの人が一気に入店し、私はのれんの前に立つ。20人入れるわけではなかったのか。ここで注文を聞かれて、メニュー表の一番最初に書いてあるロースカツ定食にする。1,500円。ご飯とキャベツは大盛りにできるとのことで、キャベツだけ大盛りにする。お茶も温かいのと冷たいのを選べるので温かいのにする。
実はカツカレーとどちらにするかはギリギリまで迷っていた。テレビで紹介していた、小麦粉を入れていないインド風のカレーがなかなかおいしそうだったのです。
結局入店できたのは12時。カウンターに座る。店内ではまだ料理が出ていない人が多い。ということは、1巡目で入店するのもそれに間に合わず2巡目に回されるのも料理が出てくるまでの時間はあまり差がなくて、単に外で立って待っているか中で座って待っているかの差に過ぎなかったということか。
カウンターの中では一人で忙しそうに働いている。この人がおそらくまさむねさんなのですね。
ロースカツが出てきた。おお、分厚い。そして、キャベツは見事に山になっている。
レモンを搾って岩塩や醤油でお召し上がりくださいと書いてあるし、店員さんもそのように言ってくる。ソースもテーブルに置いてはあるけど、それより岩塩ということらしい。
逆らうのは面倒なので(笑)、素直にレモンを搾り、岩塩でいただく。
おお。分厚いロースがとてもジューシー。そして柔らかい。うま味を十分に感じる。もち豚使用と書いてある。
なるほどこれならへたにソースをだばだばぶっかけるより岩塩でさらり、という方が良いのかも。
ご飯はちょっと固め。これは好みが分かれるかもしれない。
豚汁がえらくうまい。これは良い。
キャベツにはしそドレッシングをたっぷりかけてわしわし。
無我夢中で食べ進めたら意外にすぐに食べ終わった。ごちそうさまでした。
とんかつ まさむね - 溜池山王/とんかつ | 食べログ (tabelog.com)
(再び山王日枝神社)
お腹も膨れたことだし、再び神社に行きましょう。
今度は3つの参道の最後の一つの稲荷道から入る。稲荷神社で連想するとおりの赤鳥居の坂になっている。ここで写真を撮れば、伏見稲荷気分をちょびっとばかり味わえる。実際ここで写真を撮っている人は多い。特に外国人は大喜びなのではないか。
御朱印の列に並ぶ。こちらでは昔の御朱印の復刻もやっているのだが、今回は今のものをお願いする。今回は八坂神社の御朱印もいただけるようなのでそちらもお願いする。
札を渡されたのだが、「1時間待ち」という声が聞こえた。うううむ。
脇で「嘉祥祭菓子接待席」をやっていて、どうせ時間がかかるのならばとそちらに並ぶ。意外にすぐにお茶に辿り着くのだが、葵の描かれた茶碗ではなく紙コップに代わっていたのはちょっと残念。お茶とお菓子をいただく。お茶は甘い感じ。
他に時間を潰しようもないのでみんなと一緒に待つ。
炎天下で待つのもなかなかつらいものがあるわけで、ここではなくどこか屋内のようなところに御朱印所を設けるといった工夫ができないものか。浅草神社では覆いを作ったりしていたと思うのだがそういうイメージ。
結局本当に1時間待ちで御朱印をいただけた。
さて、これで神社のお参りは済ませたことにして、これからは神幸祭の行列を見に行きましょう。この時間帯は日本橋にいるようなのでそちらに向かうことにする。
今度はエスカレーターで降りる。ここで気づいたのだが、のぼりのエスカレーターは2列の大きさだったが、下りは1列。これは何か理由があるのだろうか。
(兜町へ)
溜池山王駅から銀座線で日本橋駅へ。
目指す日本日枝神社は茅場町の方にあるらしい。それって、どっちの方だったっけ?
東京に出てきて40年以上経ち、あちこち歩いているつもりなのだが、未だに日本橋のあたりがよくわからず、いつも道に迷っている。どうしてなのだろう?茅場町周辺も何度か歩いた気がするのだけれど、でも行き方がよくわからない。今回もちょっと怪しい方向に進みかけたけどなんとか辿り着いた。
行列はこちらを15時に出発するはずだけれどまだ休憩中。今回の行列ではでっかい象が登場するというのがニュースにもなっているのだが、その象もいた。
神社の境内は行列関係者がたくさんいるようなのでそちらには入らず、見物するのに良さそうな場所を物色し、そこで待機する。
不思議なのだけど交通規制がなかなか始まらない。京都でさんざんこの手のものを見たけど、結構早い段階から交通規制をしていたように思うのだが。
などと思っていたら、あれ?行列が想定とは違うところを歩いているぞ。しまった!ここは通らないのかもしれない。
急いで場所を移動。でも、見たのは行列の準備のための移動だったようで、結局、元の場所にいたままでも大丈夫だったようだ。何せ初めて見るので勝手がよくわからないのです。
よくわからないまま歩いていたら、高速の下でいきなり木遣りが始まったりして、なんだかわからないけどすごい感じ。
(銀座へ)
この行列は日本橋から銀座に進むのだが、これは先回りした方が良いと思って銀座線で銀座に向かう。
四丁目の交差点に上がってみると、沿道にはたくさんの見物人がいて、これでは人の後ろから見ることになってしまうので人があまりいないところを探してずずっと歩いていく。
五丁目まで来ると人が比較的少なくなってきたのでここで待機。保育園と思われるが園児を乗せた台車みたいなのがやって来た。見るからにインド人みたいな男性が押している。もうすぐおもしろいことになるよ、的なことを園児に言っているようだ。
ここで、鞄の中に浅田屋の豆大福があることを思い出し、1ついただく。
しばらくすると行列が現れた。
まず、鶏を乗せた太鼓が来る。「諫鼓鶏」で、これは善政の象徴。「天下太平」などの幟が来て、獅子頭が来る。江戸時代には先ほど宝物館で見た獅子頭が登場し、みんなが平伏したわけです。
そして鳳輦が2つと神輿。
その後ろからは花車と象。そして最後に猿。
途中に何頭か馬もいる。さっきのインド人(?)がhorse!と声をかける。子どもたちも喜んでいる風な感じ。
馬が通ると、えも言えぬ臭いが漂う。後ろからついて歩いている方の重要な役割を帯びておられるわけです。おつかれさまです。
この行列が一気にやってくるなら良いのだけれど、実際には結構間が開く。
私は出発地点からずっと追っかけをしている(笑)から、猿の像が最後だと知っているわけだけど、多くの人は行列の全貌を知らないわけです。もう終わりだな、と思って帰って行く人たちに、本当だったら「もうすぐ象が来るよ!」と言って差し上げたい気分。やらないけど。インド人(?)の方にも、「あと5分で象が来ますよ」と教えてあげたいところだけど、それ、英語で何と言うのだろう?
(コリドー街へ)
行列は新橋から帝国ホテル前に回って内幸町を経由して皇居前に進むのだが、ここからすぐ近くのコリドー街に来るようなのでそこで待つことにする。
あれ?と思ったのは、何台かのオープンカーが行列にいるのだが、ある1車だけ平行して目つきが鋭い感じの人たちが何人か歩いていたこと。これはSP?ということは、乗車している人は政府要人?残念ながら道の右側から見ていたのでずっと左の方に手を振っている人の顔はわからなかったのでした。
象が帝国ホテルの脇を進んで行くところまで追っかけて、今日の散歩はこれまでにする。
行列に加わっている皆さんは20数キロを歩いているはずで、本当におつかれさまでした。
【浅田屋の豆大福】
【今日の天気】晴れ
【今日の一日】4:00起床 23:00就寝
【今日の体調】体重 71.8㎏ 体脂肪率 17.6% 内臓脂肪レベル 10 皮下脂肪14.1% 基礎代謝 1,571㎉ BMI 24.7 筋肉レベル 8 骨レベル 7 体組成年齢 49歳 バランス年齢 69歳
朝の血圧 139-86
【今日の歩数】18,358歩 12.9㎞
【こづかい】 1,660円(昼食 1,500円、御朱印 1,000円 飲料 160円)
【朝ごはん】
【昼ごはん】とんかつ
【夕ごはん】・かき揚げの天丼 ・鰹のたたき ・茹でたキャベツとピーマンの酢味噌和え ・大根のみそ汁
かき揚げは冷凍食品をチンしたもの
【今日見たテレビ】
・虎に翼 50話
好きでここに来たんです。
寅子 のこのセリフにしびれた。
憲法12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。
この条文で泣いてしまった。まさなこんな日が来るとは。
みんなが個人を主張すると家族がバラバラになってしまうと言う神保先生の言うこともわかるし、実際にそうなっているとも思うが。
【今日の英語学習】
it remains to be seen …:まだ分からない go into mourning:喪に服する crash:墜落、衝突 (clashは意見や軍隊の衝突) pack:詰めかける late:亡くなった go down:墜落する cite A as B:AをBとして挙げる