【駅ハイで大森駅から蒲田駅へ】
JR東日本の「駅からハイキング」で、大森駅から蒲田駅 まで歩く。
「蒲田駅開業120年!いにしえの息吹感じる大森・蒲田」
日蓮ゆかりの池上本門寺や懐かしい銭湯など、昔から今に繋がる歴史と文化あふれる大森・蒲田エリアの魅力に触れてみませんか。
というのが今回の副題。
大森駅10:40→大田区立郷土博物館→池上本門寺→池上本門寺通り商店街→新田神社→16:20蒲田駅
「懐かしい銭湯」というのは桜館のことで、天然温泉(沸かし湯)とのことなので立ち寄ろうかと思っていたのだが、歩いていて見落としてしまった。
全体の印象としては、活気ある商店街があって便利だけど落ち着いた住宅地、という感じ。住みやすい地域ではないでしょうか。
新田神社は初訪問。このあたりにこの破魔矢発祥の神社があることは知っていて、いつかお参りしたいと思っていたのだけれど、こういうイベントものがないとなかなかここまでは来ないので、今回、こういう機会があって良かった。
(大森駅へ)
今日はどこで散歩するか、ちょっと迷った。
駅ハイだと大森駅から大田区内を歩くことになる。一方、浅草では三社祭をやっている。ものすごく活気あふれる祭であり、これを見逃すのはちょっとどうか。とも思ったけど、三社祭は昨年も見に行っているのでまあいいか、という気になって、結局、大森の方に向かう。
大森駅のホームには貝塚発見のオブジェがある。大森と言えば、貝塚。
中央改札口を出ると駅ハイの受付をやっているのでここでマップをもらう。
東京都内での駅ハイではマップに応募券がついていて、いくつかためるとクリアファイルをもらえたりしていたのだが、今回のマップにはついていない。たぶん終わったのだろう。
マップをながめていたら、どこかのおばちゃんが駅員さんに「これ、何?」みたいな会話。「蒲田まで歩くんです」みたいなことを言って、「歩くの?」「まあ、ウォーキングのイベントですから」みたいなやりとり。こんな暑い日にそんなに歩くんか?的な反応。まあ、ウォーキングですからねえ。
西口を出て歩き始める。
(八景天祖神社)
線路沿いに南に向かえば良いのだけれど、その前に目の前の神社にお参りしましょう。
駅西口を出ると道の反対側に鳥居と石段があり、そこを上ると神社に着く。この石段がものすごく急で結構怖い。
上ると児童公園と神社が一体になっている。社務所で御朱印をいただく。金箔つきで600円というのがあるようだが私は金箔なしで500円ので十分。書き置き。
降りるのは先ほどの石段ではなくその脇の方にあるもっとゆるやかなところにする。
この坂の壁面には馬込文士村を紹介するレリーフが置かれている。後で訪問する郷土博物館でも詳しく説明しているが、この界隈には戦前に「文士」がたくさん住んでいたらしい。田端や我孫子でも同じようなものがあったと思うけど、昔はあちこちにこの手の「文士村」があったのでしょう。今だとそういうのはあまりないような気がする。この地域は都市化が遅れていて、田園風景が好まれたということらしい。
(春日神社へ)
坂を下りて駅前に戻り、コースに沿って歩いて行く。途中からはアーケードのある商店街になる。環七に出て道を渡ると「春日神社東」と書いてあるので、それなら今回のコースには入っていないけど春日神社に立ち寄ることにしよう。
と思ったら目指す春日神社はすぐそこにあった。
思ったより広くすっきりした印象の境内を進み、参拝。社務所で御朱印をいただく。こちらは直書き。500円。前に浅草の鷲(おおとり)神社でいただいた格好良い鷲の御朱印帳を初めて使ってみる。
最近は御朱印がだいたい500円になってきていて、ここでも特に書かれていないのだが当たり前のように500円になっていた。
祭のポスターが貼られていて、これによると令和になって初めての神輿渡御とのこと。そういえば、先週見に行った東上野の下谷神社でも6年ぶりの神輿渡御といっていたけれど、令和になってからはずっとコロナだったのか。コロナは「Covid19」というくらいだから2019年つまり令和元年の12月に発生が確認されて、翌年の2020年に世界に蔓延。なので、令和2年からは神輿を出せなかったはず。そして、令和元年は5月から始まっていた。つまり、令和元年5月の神輿渡御はしなかったということなのだろうか。
(郷土博物館)
コースに戻り、環七沿いに少し歩いてからファミマの角で左折してそこからひたすら住宅街の中を歩いていく。閑静な住宅街、という感じ。
しばらく歩くと龍子記念館がある。そもそも「龍子」って、誰?と思っていたのだが、どうやら日本画の人らしい。入館は有料のようだし今日はまだ先を急ぐのでここは外観を見ただけにする。
ここからは桜並木のある歩道をずっと歩く。ベンチもあって、お弁当を広げている人もいる。桜が咲いていなくてこうなのだからその季節になったらきっと大変なことになっているのでしょう。
しばらく歩いてから右折。鐙坂を上る。梶原景季の鐙が落ちた場所だから、ということらしい。立派なお屋敷が並んでいる。
少し歩いて左折して坂を下りると大田区立郷土博物館がある。
3階に上ると馬込文士村の展示がある。館内は撮影禁止なのだが、この一角にだけ撮影スポットがあった。
文士と言われてもあまり知らない人も多い。川端康成、荻原朔太郎、北原白秋、山本周五郎、室生犀星といったあたりは有名どころか。
展示には気づかなかったのだが、村岡花子もここに住んでいたようだ。花子とアンですね。まあ確かにこれだけたくさんの人が住んでいると「文士村」t呼びたくなるかも。
2階では大田区の歴史を展示。考古学的な発掘物から近代の工業地帯としての発展まで。
「大田区」というのは「大森」と「蒲田」をくっつけた地名だというのは、知らなかった。これまで「大田区」なのか「太田区」なのか自信がなかったのだけれど、「大森」は「太森」とは書かないから、これを知っていれば迷うことはなさそう。
博物館の入り口には大田区のゆるキャラ「はねぴょん」が古代人の格好をしているのが貼られているのだが、はねぴょんは頭が航空機になっている。やはり羽田を強調するのだな。
ここから坂をずっと下りていくのだが、途中にも神社があるので立ち寄ってお参り。湯殿神社と書かれているのだが豊川稲荷ののぼりが立っている。どういうことなのだろう?
このあたりは西馬込駅の商店街になっていて、結構賑わっている感じ。
左折してまっすぐ歩いていく。貴船坂という場所なので、貴船神社が近くにあるのかもしれない。地図にはのっていないのだが。
そこから坂を下りていく。
(本門寺)
坂を下りると右手にどでかい建物がある。いかにも宗教団体の宿泊施設、という印象の建物。どうしてみんな同じような建物を建てるのだろう?ここには人形町今半が入っているらしい。お参りした後はおいしいすき焼きを食べましょう、ということか。
坂を上ると五重塔があり、力道山の墓はこちらとの矢印がある。前にここに来た時にも力道山の墓には行っているので今回も行ってみる。墓地の端の方を通っていき少し歩くとあった。チャンピオンベルをはめて腕組みをしている。
五重塔に戻り、ここから本堂の方に進む。
参拝者があまりいないので本堂前がとても広く感じられる。本堂に入ると南無妙法蓮華経の声が朗々と聞こえてくる。ちょうど祈祷をしているところか。日蓮聖人の像も見える。
日蓮宗のお経で南無妙法蓮華経と唱えているのは南無阿弥陀仏よりもなんだか景気が良い感じがする。
題目の声で青葉も元気増す
御朱印(日蓮宗だから御首題)は本堂内でもいただけるようだが、本堂の手前の受付でもいただけるのでそちらへ行く。値段を言われなかったのでおそらく志納だと思う。500円だろうと思って既に握っていたので(笑)それをそのまま納める。
日蓮宗の御首題は、あの独特のひげ文字の南無妙法蓮華経がなかなか格好良いと思っている。前に兵庫県尼崎の本興寺で御首題帳を買っていて、日蓮宗のお寺ではそちらを使っているのだが、思ったほどたまっていない。
見ると、本興寺(尼崎)、妙覚寺、妙満寺、本能寺、本光寺(京都)、大法寺、法昌寺、善國寺、題経寺、長國寺(東京)、法華経寺、手児奈霊神堂、弘法寺、本土寺(千葉)しかない。観光寺院的に気軽に立ち寄れる場所が少ないのかもしれない。
この本門寺は日蓮聖人入滅の地であり、いろいろ見どころが有るのだけれど、今日はまだ先が長いのでこのくらいで失礼することにする。仁王門をくぐり加藤清正が寄進したとされる石段を降りる。
最近はどこもインバウンドがすごいけど、本門寺ではほとんど見かけなかった。まだ知られていないのだろうか?
(久寿餅)
石段を降りて橋を渡ると門前の商店街に出る。
角にある池上池田屋が喫茶もやっているようなのでここに入る。
メニューを見ると、久寿餅、茶飯、おでんの3つの組み合わせが基本か。
やはりここに来たら久寿餅は欠かせないでしょう。関西の「葛餅」とはまったく違うもので、こちらのは発酵食品。
おでんも捨てがたいのだが、お腹を満たすという意味ではやはりご飯でしょう。茶飯と久寿餅のセットにする。 1,100円 3つを全部頼むのはちょっと懐が痛いのでやめる。
茶飯は途中からお茶漬けのもととお茶をかけてお茶漬けにして召し上がれ、とのこと。久寿餅はきなこだけかかっていて、黒蜜が置いてあるのでそれをかける。黒蜜をかけないで一つ食べてみたのだが、それ自体が特にうまいというしろものでもかく食感を楽しむ物でやはり黒蜜をかけないと。
茶飯の素朴なしょっぱさと、久寿餅に黒蜜をかけた濃厚な甘さを堪能。
意外なことにお腹がいっぱいになった。黒蜜をかけ過ぎた、ということではないと思うのだが(笑)。
この店の他にも久寿餅の店などいろいろなお店が商店街にある。
(新田神社へ)
大きな通りに出て西に向かう。途中、右手に徳持神社があるので立ち寄ってお参りする。ここでは多くの摂社の御朱印もいただけるらしい。その先の角の右側には微妙庵があり、ここは池上七福神めぐりの毘沙門天とのこと。御朱印がそこに置いてあり、自分で押印するらしい。それはちょっと味気ないので今回は見送る。
この界隈は見どころが多いのでいつかまた来ると思う。知らんけど。
しばらく歩いて第2京浜に出たら左折。東急池上線の踏切を渡りさらに南下して郵便局の角を右折すると東急多摩川線の武蔵新田駅に出る。駅の脇には小さな稲荷神社があって、ここは多摩川七福神めぐりの福禄寿とのこと。
駅の反対側に回るとかなりにぎやかな商店街があり、そこをずずっと歩いていくと右手に新田神社がある。
勘違いをしていたことに気づいた。
てっきり、新田義貞をお祀りしている神社だと思い込んでいた。そうではなく、新田義貞の息子が「家を興せ」ということで後醍醐天皇から「義興」の名を賜り、南朝のために活躍していて、その義興をお祀りしているとのこと。義興は南朝のために獅子奮迅の活躍をしていたところ、足利基氏(尊氏の息子で初代鎌倉公方)の奸計に遭い、穴の開いた船に乗ってしまい、殺されたとのこと。その後、怨霊になったのでそれを鎮めるためにお祀りしているとのこと。そして、この神社が有名なのは破魔矢発祥の地とされているから。
境内には石の卓球台があったり(なぜ?)、なかなか見どころは多そう。
御朱印をいただこうと社務所に行くのだが、どう見てもテレビクルーと思われる一行が荷物を運んで出たり入ったりしてざわざわしている。神職さんにテレビの撮影かと聞いたら、そうだとのこと。何チャンネルの何という番組でいつ放映ですか?とまで聞き出せば良いのだろうけど、ちょっとそこまで踏み込む勇気はなくて(笑)
神社をテーマとしたテレビ番組としては、BS11だと思うけど、「ごりやくさん」という番組が以前あった。そういう感じの撮影だったのか、それとも旅番組的なものだったのか。
本殿の裏手は柵で囲まれていて、新田義興の骸が埋葬されているとのこと。ここは禁足地で、中に生えている竹はなぜかそこから外に出てこないとのこと。うううむ。いろいろありそうな場所。
拝殿の前にはかなり大きな欅の木があり、触ってパワーをいただける。確かに、何かあった感じがした。個人的な感想ですが。
(蒲田駅へ)
元の道を郵便局のところまで戻り、さらにそのまままっすぐ歩いていく。
ずっと歩いたら左手に曹禅寺がある。入ると本堂前になぜか京都・三条大橋の柱というのがあった。なぜ?
こちらのお寺は池上七福神の布袋尊とのことで、御朱印も布袋尊のみとのこと。自分で押すタイプのようなのだが専用台紙があるようだけれどそれはちょっとわからなかった。
さらに進んで行くと、東急の線路に出た。あれ?途中に「桜館」があったはずなのだが、見落とした?
まあ、こういうのもご縁の問題。見落としたならそれはご縁がなかったというだけのこと。
左手には池上駅がある。思ったよりかなり立派な駅。池上線自体はこう言っては何だが都会のローカル電車的な感じがするのだが、それに比べて駅が立派すぎる気もする。商業施設や公的施設も入った複合ビルらしい。
ここからは基本的には線路に沿って歩いて行く。しばらく行くと蓮沼駅、そしてさらに歩くと大きなアーケード商店街がある。すごく賑わっている。そこから右の方に行くとガード下に飲み屋がずらっと並んでいて、皆さんとてもおいしそうに飲んでいる。こういうのは、うらやましい気持ち。
そして、蒲田駅に着いた。駅前広場ではイベントが終わった後の撤収作業をやっている。
これで今日の散歩は終わり。
【今日の天気】晴れ かなり暑くなった。
【今日の一日】5:00起床 23:00就寝
【今日の体調】体重 72.4㎏ 体脂肪率 15.8% 内臓脂肪レベル 10 皮下脂肪 12.3% 基礎代謝 1,614㎉ BMI 24.9 筋肉レベル 8 骨レベル 8 体組成年齢 47歳 バランス年齢 50歳
朝の血圧 140-90 夜の血圧 117-80
【今日の歩数】27,379歩 19.2㎞
【今日行った場所】池上本門寺、新田神社(大田区)
【朝ごはん】目玉焼き、ルッコラとレタスのサラダ、あさりの汁、大根の漬物、たらこ
【昼ごはん】茶飯、久寿餅
【夕ごはん】・黒ソイの煮付け ・砂肝とニンニクの芽の炒め物 ・レタスとルッコラのサラダ ・そら豆 ・あら汁