2月10日(土)は、兵庫県尼崎市と西宮市を散策。

西宮は「灘五郷」の一つだけど、この時期には毎週末にどこかの蔵で蔵開きをやっているようなので、それを見に行こうと思い、そのついでといってはなんだが、近辺を回ろうという考え。しかし、この地域については、観光ガイドブックにほとんど書いていない。それでも西宮については、えびす神社や酒蔵(白鷹など)のことが、神戸のガイドブックの片隅に(笑)ちらりと書いてあるんだが、尼崎については、まったく見当たらない。

でも、どうやら大きなお寺があるようなので行ってみようというわけ。

結果的には、情報不足のせいもあり、かなり失敗の多いお出かけにはなったけど、まあそれもおひとりさまぶら歩きの醍醐味でありましょう。まったく想定外のおもしろスポットにも行けたし。

大阪天満宮駅→(JR東西線)→JR尼崎駅→(徒歩)→阪神尼崎駅(神座でラーメン食べる。)→尼崎城跡→櫻井神社→本興寺→貯金箱博物館→尼崎えびす神社→商店街(讃岐うどん食べる。)→尼崎駅→(阪神)→西宮駅→西宮神社→白鷹禄水苑→宮水記念碑→西宮駅→(阪神)→阪神梅田駅→JR北新地駅→大阪天満宮駅

 

まず、大阪天満宮から東西線で尼崎へ。兵庫県とはいえ、大阪府の隣なのですぐに着く。さて、まずは腹ごしらえだな、お店は駅の近くにいろいろあるらしいし、と駅を出てあれ?

店がない。駅の近くに寺町があるはずなんだけど案内地図を見てもそれらしくない。ネットで調べたら、あらあら。それは阪神の尼崎駅のことだった。同じ尼崎駅といっても、JR駅と阪神駅はかなり離れているらしい。これは失敗。東西線で来る途中の駅で阪神に乗り換えれば良かったんだけど、JR駅と阪神駅の違いということをまったく意識していなかったのでした。まあ、これは良い教訓と受け止めるしかない。戻って阪神に乗り換えるという手もあるけど、まあ、これも何かのご縁。ちょっと距離がありそうではあるけど、せっかくなので歩いてみましょう。雨が少し降ってきたのが心配ではあるけど。

というわけで、JR駅前の通りをとぼとぼ歩き出す。このあたりは住宅街。歩いても歩いても住宅街。小さな天満宮があるので立ち寄ってお参り。長洲(ながす)天満宮とのこと。左遷というか配流される途中の菅公がここで足を洗ったという池があります。コンクリート張りになっていて、水もないんだが。

さらに進むと大通りに出る。右に曲がってしばらく進むといろいろ大きな建物があり、阪神の駅が見えてくる。雨降りのせいか、かなり歩いたような気がする。実際は30分くらいか。

駅前の公園では奄美の物産展をやる準備をしている。

とにかく腹ごしらえだな、と駅(もちろん阪神の)のまわりを見ると、人気ラーメン店「神座」(かむくら)がある。もうすぐ開店時刻の10時になるのでここにしよう。

 

2月10日(土)の遅い朝ごはんは、

尼崎駅(阪神)に人気ラーメン店「神座」(かむくら)があったので、おいしいラーメン。600円

名前のとおり、やっぱりおいしい。スープはやさしい。麺はしこしこつるつるもっちり。

 

ラーメンを食べてから駅の南側の町中散策。城跡があるようなのでそちらに行く。尼崎城と言えば、荒木村重が織田信長に反乱を起こした際に拠点にした城だと思ったんだが、それはここのは違う場所らしい。城跡は公園になっていて、図書館もあって整備工事をやっている。

城跡の向こうの方に神社があるので足を伸ばすと、おお!ここは、「嵐」ファンの聖地とも言われる櫻井神社ではありませんか。ここにあるとはまったく知らなかった。ファンらしい方はまったく見かけなかったけど。この神社の御祭神は歴代尼崎藩主(櫻井松平家)。境内には赤十字運動の碑もある。明治時代の西南戦争の時に、そのときの松平家当主(最後の藩主)が敵味方なく救護を行わせたらしく、それが日本の赤十字の元になったとのこと。そういう由緒のある場所が尼崎にあるというのはまったく知らなかった。

神社を出て、また驚く。契沖の生誕地という碑があるではありませんか。このあたりはすごい地帯ではありませんか。

そこから少し歩くと寺町に着く。確かにお寺がずずっと並んでいてなかなかの壮観。その中にあるのが法興寺。日蓮宗の本山の一つとのこと。雨がだんだん強くなってくる中、境内を少し歩く。なかなか立派な三重の塔がありますね。このお寺は、所蔵している太刀が人気らしく、それを公開する日にはたくさんの人が押し寄せるらしい。最近は日本刀が女子に大人気らしいからね。このお寺の御朱印帳が、その刀をデザインしていて格好いいらしいのでそれをいただく。2000円。もともと日蓮宗用の御朱印帳(正確には御首題帳)が欲しかったんですよね。私はまだそういう体験はないけど、日蓮宗のお寺では他宗と同じ御朱印帳だと拒否されることがあるので、日蓮宗は別にした方が良いと言われています。これで心配なく日蓮宗のお寺を回れる。

この通りには他にも立派なお寺がたくさんあり、そのうちの大覚寺に立ち寄ってみる。

寺町の外には、尼崎信用金庫の昔のレンガ造りの建物があり、さらに貯金箱博物館というのもあり、入館無料なので入ってみる。この建物は昔の信用金庫本店とのこと。

驚いた。

阪神タイガース応援貯金箱がみっしり並んでいる。尼崎信用金庫はタイガース応援貯金もやってるようです。

その他にも、古今東西の貯金箱がみっしり。これは面白い。妖怪ウォッチや両さんもいる。

コインを置くと犬がそれを掴んでしまうというものや、公衆電話が鳴るのもある。

帰ろうとしたら、「お荷物になるんですが」、と言いながら、貯金箱を渡される。うううむ。本当にお荷物になるんですが(笑)。

ここでもらったパンフレットに、ゆりやんレトリバーの尼崎案内というのがあって、それによるとこのあたりは見所があくさんあるらしい。確かにそんな気がする。ガイドブックも、こういう面白い街をちゃんと紹介すればいいのに。

えびす神社にお参り。案内を見ると、この神社ができたのは戦後のことらしい。これは面白い。ここから商店街がずずっと続いている。

行っても行っても商店街。しかも、シャッター街ではなく活気がある。これはすごい。

あちこちにタイガース応援の飾りつけがあるのが、いかにもここらしい。

七福神の絵が書いてあるんだが、これが忍たま乱太郎と同じ絵。忍たまの作者は尼崎出身らしい。ここに人気の讃岐うどん屋「穂の香」があるので、かけ一玉を食べる。

 

2月10日(土)のお昼は、

尼崎の商店街に、とても人気の讃岐うどん屋「穂の香」があるので、かけ(一玉)にちくわ天とえのき天。540円くらいだった。

セルフというんだが、本当のセルフではなく、上がったうどんをおっちゃんが運んでくる。

おお、確かに、これは。

まず、だしがおいしい。ついつい、ぐびぐびすする。麺もつるつるこしこし。これは確かにうまい。

店の外に行列ができたけどそんなに長くはならない。回転が速いし。

 

 

 

尼崎駅(もちろん阪神の)に戻る。公園では奄美の曲を演奏しているんだけど、雨が降っているためか、人は少ない感じ。

阪神に乗って西宮へ。途中の武庫川駅がすごい。記事でも読んだことがあるけど、川の上に駅がある。機会を見て、また来よう。

西宮駅で降りる。

雨がだんだん強くなってくる中、まずは神社へ。ここは全国のえびす神社の総本社。

お参りしてから社務所にある展示物を見る。全国のえびす神社関係のものが展示されていて、なかなか興味深い。録画のテレビ番組も上映されている。御祭神は神社では蛭子命(ヒルコノミコト)としていて、これと恵比寿神の関係はちょっと簡単ではないらしい。

ここから酒蔵に向かうんだが、今日蔵開きしているのは「徳若」。どこにあるのだろうと調べたら、実は結構遠いところにある。行けばわかるだろうと、事前によく調べずに来た私が悪いんだが、雨が強くなってきて、ちょっとそこまで歩くパワーは残っていないなあ。仕方ないので白鷹の施設に立ち寄って、ひな祭りの展示とかを見て、せっかくなので酒粕を買う。

宮水の碑を見てから西宮駅に戻る。

やれやれ。やはり雨の中を歩くと疲れる。

西宮から阪神で梅田へ。

調査不足で出かけたため、わけのわからない散策になったけど、まあ、これも良し。

問題は、貯金箱。開けてみたら、結構立派なもので、これちょっと簡単には捨てられないなあ(笑)

いただいた御朱印

本興寺、大覚寺、尼崎えびす神社、西宮神社

 

 

2月10日(土)のおやつは、

前日新地の「森乃お菓子」で買ったおはぎ。

 

2月10日(土)の夕ごはんは、

雨が強くなってきたので、近所の飲み屋「吉鳥」で、いろいろつまむ。〆は鶏雑炊

2600円