1月31日は、「京の冬の旅」で当別公開されているお寺のうち、楽中にある2つの寺(本法寺、妙顕寺)に行くこととし、あとはその近くすなわち西陣周辺を散策。27,059歩。

市営地下鉄烏丸線の丸太町駅で降りて、烏丸通を北に向かう。菅原院天満宮、護王神社に立ち寄り、一条通のとらやの角を左折すると、虎屋茶寮がある。中は木調の、とても落ち着く所。季節の生菓子と抹茶をいただいてしばしくつろぐ。

霊光殿天満宮に立ち寄る。こちらは、元寇の際に必勝祈願が行われた、必勝の神様とのこと。

今出川通に出て、白峯神宮へ。どう見ても、サッカー神社だなあ、これは。

堀川通を超えて智恵光院通で北に曲がると、首途(かどで)八幡宮。寺の内通を左折して進むと、岩上(いわがみ)神社。千本通まで出て右折すると、釘抜地蔵(石像寺)。ここには、何度も来たけど、何度来ても、ここはすごい。観光バスは来ないけど、本当に庶民に信仰されているお寺というのは、感動を呼ぶ。

五辻通まで南に下って、左折。この角にある昆布屋が実は面白そうだということを、後になって知る。

しばらく進むと、本隆寺の門前に「鳥岩楼」。奥の階段で二階の座敷に通され、お昼メニューの親子丼を食べる。900円。おいしいのは間違いないのだが、ものすご~くおいしい!と言えるかは微妙。

山名宗全邸宅跡をながめつつ、堀川通に出る。そう言えば、先週、龍安寺に行った時には、細川勝元の像を見たなあ。

堀川通を少し北上してから堀川通を渡って本法寺へ。

特別公開のおかげか、境内は団体さんでかなり混んでいる。このお寺は、本阿弥光悦の菩提寺で、長谷川等伯が滞在したお寺でもある。本堂前には等伯の像が立っています。見所は、光悦が作った斬新な庭と、等伯の涅槃図、光悦の螺鈿箱。しかし、正直な所、やや期待外れ。庭は「へえ。」としか言いようのないもの。涅槃図は、複製。そのこと自体はやむを得ないとしても、その複製のできが大変悪い。ペラペラテカテカした、極めて安っぽい感じのもの。もっと精巧な複製にできなかったのだろうか。涅槃図に猫が描かれているのは極めて珍しいとのこと。先日、大津の滋賀門跡院で見た涅槃図にも猫がいたけれど。

この涅槃図は近々本物が公開されるのだけど、その時の拝観料は千円!う~ん。

すぐ近くに妙顕寺があるのだけど、その前に、昨年の「京の冬の旅」で行った報恩寺へ。ここは鳴虎で有名なんだが、拝観はしていませんとの貼り札。

妙顕寺あたりで雪がだいぶ尾形光琳の菩提寺。見所は、3つのお庭と寺宝の絵画なんだが、庭は尾形光琳の絵を模したものだとか。

まあ、確かに、そんな感じの庭ではある。竹の庭というのもあって、毎年竹の生え方が違っていて、古い竹は切るので、毎年違う感じの庭になるとのこと。なるほどそれは面白い。ネスカフェの宣伝にも使われたそうです。

絵画については、光琳の寿老人や、酒井抱一の観音図とか。日像上人の絵図というのがなかなか興味深い。火をつけたら煙が「南無妙法蓮華経」を描いたとか。日蓮宗のお寺には、南無妙法蓮華経と中心に書いてその周りにいろいろな仏様の名を書く御首題があちこちにあるけど、しげしげと見ると、なかなか興味深いものです。

京の冬の旅のスタンプがたまったので、俵屋吉富へ。ここで、お菓子(雲竜)と抹茶が振る舞われます。ああ、おいしい。やはり、抹茶は鮮烈。

ここの二階は菓子博物館になっていて、入場無料。なかなかすばらしい作品が飾られています。10年以上たっているというけど、見た目では全くいたんでいない。すごいものです。

相国寺に行き、宗旦稲荷にお参りしてから、御苑の中を歩いて、堺御門から退出。柳馬場通りを南に進んで、今日の散策はおしまい。

いただいた御朱印

菅原院天満宮

霊光殿天満宮

本法寺

妙顕寺