1月13日(月・祝)は、下谷七福神めぐり。鶯谷駅から出発して三ノ輪まで行ったのだけど、まだ時刻も早いので、せっかくだからそのまま歩いて千住大橋を渡り、北千住まで行く。

鶯谷駅→元三島神社【寿老神】→入谷鬼子母神【福禄寿】→英信寺【三面大黒天】→法昌寺【毘沙門天】→小野照崎神社→弁天院【弁財天】→いせやで天丼→鷲神社→飛不動尊【恵比須】→寿永寺【布袋尊】→千束稲荷神社→背面地蔵→三ノ輪で都電見る→円通寺→素盞雄神社→千住大橋→稲荷神社→北千住駅

いただいた御朱印 下谷七福神、円通寺

いただいた御首題 法昌寺

 

【鶯谷】

まずは鶯谷へ。駅を出るとすぐに元三島神社の社殿の裏側が見える。この社殿はすごいことになっていて、二階建てというのだろうか、とにかく社殿の下には飲み屋がある。まだ午前中だけれど昼飲みをやっている感じ。まあ、場所柄をよくわきまえてさばけているといってしまえばそれまでだけれど、やはりここはかなり大胆。神社の入り口に向かう途中も、ホテルの間を通っていくのだけれど、ものすごい環境。男女でお参りに来るのはちょっとはばかられる感じ。

それはともかく石段を登ってお参り。こちらは寿老神。肝心のお姿がどこにおられるのかはよくわからないのだけれど、とにかく御朱印をいただく。

言問通りに出て鬼子母神を目指す。金杉通りを過ぎて少し行くと入谷鬼子母神。敷地に入ると右手に福禄寿。本堂に受付けがある。

【根岸】

スカイツリーを右手に眺めつ金杉通りに入るとすぐに右手に英信寺。本堂には大きな数珠がぶら下がっていて、それをがらがらと下げて回してお参り。本堂の左手はに大黒天、しかも三面大黒天という、何やらすごいパワーがありそうな大黒天がおられる。

本堂の屋根に鳩のモニュメントがあるのに気づく。

金美館通りに出て少し進むと右手に法昌寺。境内には毘沙門天が祀られている。こちらには「たこ地蔵」も。中井英夫「虚無への供物」とだけ書いてあるミニチュアの塔もあるのだが、由来がわからない。

金美館通りをはさんで向かい側には小野照崎神社。こちらは七福神ではないけれど、せっかくなのでお参りしましょう。参拝者が結構いる。

ここでは面白いことをやっている。

大きな「絵馬」があり、いろいろな願いごととそれをイラスト化したものが書かれている。参拝者が願いごとを書くとその内容に見合ったイラストにしてくれるもの。夢詣というイベントらしい。なるほどこれは興味深い。他にも月替わり御朱印を出しているようで、かなりいろいろくふうをしている感じ。参拝者が結構来ているのもそういうことによるのかもしれない。

【入谷】

昭和通りに出て三ノ輪方面を目指してしばらく歩くと七福神への案内が出ているのでそこでみぎてに曲がると朝日弁財天に出る。午前中にお祭があった模様。本堂に入り、辨財天にお参り。かなり小さいもの。

次は飛不動なのだけれど、せっかくなので天ぷらでも食べようと金美館通りへ。

ここにある天ぷら屋の「いせや」は、前にもこのあたりを散策していたときに入ったことのある店なのだけれど、前に酉の市でここに来た時にもお客が入っていくのを見ていて、「ああ、いいなあ」と思ったので、せっかく今回この近くに来たのだから寄っていこうと思った次第。

お店に入るとほぼ満席なのだけれどカウンターが1席空いていたので座り、ランチメニューの天丼をいただく。

そのあと店外に行列ができていて、ちょうどよいタイミングに来たとわかる。

下谷七福神ではないけれど鷲(おおとり)神社にお参り。いつもここには結構な数の参拝者が来ているのだけれど、今回も行列ができている。よく見ると、こちらも七福神をやっていて、こちらは「浅草名所七福神」の寿老人。この七福神も以前お参りしたことがある。

隣の、これまた酉の市で知られる長國寺の方は誰もいなくてひっそりとしている。

国際通りを少し歩いて右に入ると飛不動尊がある。こちらは恵比須神。

その通りをそのまま進んでいくと小学校の向かい側に寿永寺があり、こちらは布袋尊。本堂前に立派な石像があり、開いた口にお金がたんまり。

【三ノ輪】

これで七福神めぐりはおしまい。

とはいえまだ時刻は少し早い。さてどうするか。

この近くに千束稲荷神社があったはず。せっかくなので参りましょう

ここは参拝客があまりいないけれど、樋口一葉の作品にも登場する神社。一葉の像も建っている。

さて、ここから北に行くかそれとも南に行くか。国際通りを南に行って浅草寺にお参りしても良いのだけれど、たまには北の方に行ってみるか、という気になり、そちらへ。

荒川線の三ノ輪橋駅の方に行こうと歩いて行くと、背面地蔵との表示があり、気になるので路地の方に入っていくと寺があった。

そこから北に進むと荒川線の駅に出る。やはり都電は人気があるのか、写真を撮っている人が結構いる。このまま電車に乗っても良いのだけれど、今回は北の方に進んでみましょう。

再び昭和通りに出て千手の方に向かう。

左手には異様な形のお寺が見えてくる。何が異様かというと、ビルの上の方にでっかい仏像が鎮座しているのです。ビルの5~6階分くらいの高さになっている。中はどういう構造になっているのだろうか?

このお寺には、戊辰戦争の上野戦争の彰義隊の墓があり、寛永寺の黒門も移築されている。

これまでこの寺には何度か散策できているのだけれど、せっかくなので御朱印をいただく。

【南千住】

さらに昭和通りを北に向かう。

今日は成人の日。晴れ着姿のお嬢さんたちも見かける。

しばらく歩くと、素戔嗚尊神社に着く。この神社には、以前、祭を見に来たことがある。神輿をものすごい揺らし方をするのです。

そのときにしか来たことがないのだけれど、平時に来るとかなり敷地が広いことに気づく。そして、境内には「瑞光石」という、なかなか興味深いものがある。

この石が千住大橋の所までつながっていたということなんだが、ほんまかいな。

瑞光石の背後には富士塚ができている。

「子育ての銀杏」というのがあり、それに関連した絵馬がたくさん奉納されている。きっとそれに関連したイベントもあるのだろう。

やはり神社には祭以外のときにも来ないとよくわからないということを改めて実感した上で千住大橋に向かう。

【千手大橋】

千手大橋を越えると川岸に展示スペースがあるので下りてみる。ここが、松尾芭蕉がみちのくに旅だった場所と言うことらしい。

行く春や 魚啼き鳥の 目に涙

が読まれた場所とのこと。

でも、その場所って、複数の候補があるというのを読んだような気もする。

【北千住】

道路に戻って北千住を目指す。

稲荷神社があるので参拝。こちらも七福神をやっているらしい。「千寿七福神」と呼ぶらしい。なるほど。それはおめでたそう。

商店街へ。ここにも松尾芭蕉の像があったりする。

森鴎外の旧居跡という表示もある。見ていたら、「鴎外」というのは北千住のことなのだと書いてあって、驚く。知らなかった。

北千住の町は大きな駅ビルもあってなかなか賑やか。

これで今日の散策はおしまい。