12月23日(土・天皇誕生日)は、大阪市内の阿倍野、新世界やなんばを散策。
南森町駅→(堺筋線)→天下茶屋駅(喫茶店でモーニングセット食べる。)→天神ノ森天満宮→阿部野神社→北畠顕家墓所→阿倍王子神社→安倍晴明神社→松虫塚→聖天山正圓寺→新世界→今宮戎神社→廣田神社→(南海電鉄の高架下のイタリアンでパスタ食べる。)→なんばグランド花月→黒門市場(喫茶店でケーキセット食べる。)→難波八阪神社→敷津松之宮神社→なんばの湯→大国町→(御堂筋線・谷町線)→南森町駅(焼鳥屋で一杯)
31342歩
まず、南森町駅から堺筋線に乗り、終点の天下(てんが)茶屋駅で降り、喫茶店でモーニングセットを食べてから天神ノ森天満宮に向かう。途中、天下茶屋跡に立ち寄る。ここは元々は武野じょうおうの屋敷跡なんだが、豊臣秀吉が気に入って天下茶屋と名付けたのだとか。
天神ノ森天満宮はじょうおう森天満宮とも呼ばれていて、境内には立派なくすのきが何本も立っている。そのすぐ裏手には阪堺電鉄阪堺線がごとごと走っているのです。
ここから少し歩くと阿部野神社に着く。
ところで、「あべ」の表記があまりに面倒。ここでの表記は、ガイドブックに従っているのだが、この地域全体は「阿倍野」区、北畠親房・顕家を祀る神社は「阿部野」神社、陰陽師を祀るのは「安倍」晴明神社。どうなっとんねん。
それはともかく、阿部野神社の入り口には、「大日本は神國なり」との強烈なメッセージ。ここに祀られているのは南朝の忠信である北畠親房・顕家親子。顕家がこの地で「賊将」高師直に敗れて戦死したということから、明治時代に神社が建立されたもの。顕家の像がたっていて、「花将軍」と書いてあります。公家出身なのに、強い強い。奥州から駆けつけていったんは足利尊氏を敗走させるのですから。でも、もう一回同じことをやることはできなかったわけです。しかも、最後には敗戦を覚悟して、後醍醐天皇に対して激烈な諫言文を出すのです。なんて格好いいのだろう。大河ドラマでは後藤久美子が演じていましたね。あのドラマは大河ドラマの中では最高に面白かったと思うんだが。ちなみに、顕家の父親の親房は近藤正臣。
それはともかく、この神社は大阪大空襲で全焼したんだが、関係者が必死に頑張った結果、再建に成功したので、ここは努力が報われるようお願いする神社ということらしい。
住宅街を進んでいくと、阪堺電車が走る通りに出る。こちらは上町線。さらに進むと北畠顕家の墓所に出る。江戸時代に南朝の人気が高まったときに作られたものとのこと。つまり、南北朝の同時代に作られたものではないので、まあ、江戸時代の史跡ですな。
阿倍王子神社へ。ここは熊野詣でに向かう「王子」の二つ目のもので、大阪府内に残っているのはここだけとのこと。
「もと熊野街道」と書いてある道を少し歩くとすぐ近くに安倍晴明神社がある。この陰陽師は、この地で父親と狐の間に生まれたのだそうです。ここでは占いもやっているみたい。
ここも境内には立派なくすのきがたくさんあります。
ここから少し歩き、大きな道を渡ると、松虫塚がある。この「松虫」とは何か。書いてあるのによると、いろいろな話があるらしい。どれが本当なんだ?手元のガイドブックによれば、後鳥羽天皇の時に法然に帰依した官女の松虫がここに庵を結んだとのこと。確か、それが原因で法然と親鸞は流刑されたのではなかったか。
通りをさらに進むと聖天山正圓寺に着く。
聖天といえば、東京では浅草の北にある待乳山(まっちやま)だけど、どちらも少し高台にあるなあ、と思いながらお参り。
さてこれで阿倍野のみどころはひととおり回ったことになるので、次は新世界に行こう。阪堺線に沿って北に進むんだが、この辺りは西成区。大阪のディープ地帯。先入観を持って見るせいか、まわりのおっちゃんたちがみんな昼から酔っぱらっているような気がしてくる。もちろん本当はそんなことはないのだが。
新今宮駅に到着し、さらに進んで新世界へ。
づぼらやのふぐ提灯と通天閣が見える、定番の撮影スポットです。当たり前だがみんなここで撮影している。串かつ屋がたくさん並んでいる。ああ、うまそう。でも、まだ散策をするので酒を飲むわけにはいかないなあ。
ゲームセンターらしいところのシャッターが少し降りていて、テレビカメラを担いだ人が何人かいる。カメラにはMBSと書いてあるのです。旅番組の取材の雰囲気ではないなあ。あとでわかったんだが、クレーンゲームの景品をとれないようにした詐欺事件の捜査が行われていたんですね。
ジャンジャン横丁を歩く。狭いところに串かつ屋とかがたくさん並んでいる。おいしいんだろうなあ。
通天閣に戻り、そこから北に向かう。
浪速寺に立ち寄ってから今宮戎神社にお参り。思っていたより境内は狭い感じ。初詣の準備が進んでいる。
その北の方にも神社が見えるので行ってみる。ここは廣田神社。魚のえいがここの神さまの使いなのだそうです。そらならいっそ、狛犬ならぬ「狛えい」があったら、きっと人気スポットになっていたのでは。
ここら辺でかなり疲れてきたのです。お腹も空いたなあ。おいしそうな串かつをスルーしてしまったしなあ。ここから南海線に沿ってなんばに行き、そこでお昼ご飯を食べよう、と思って歩いていたら、ガード下にはたくさんのお店が並んでいる。イタリアンのお店が安くておいしそうなので入って、確かに良かった。
なんばCITYを経由して高島屋の前に出る。お腹はいっぱいなったんだが、足がくたびれていて、ちょっとしんどい。道具屋筋を歩いてからなんばグランド花月へ。
ううむ。やはり、こてこてしている。このこてこてしたお笑いって、ほんまにおもろいんやろか。
吉本興業の展示もある。おお、「わろてんか」ですね。出かけるときに忘れ物~と頭の中に流れた。あの曲の歌詞の意味が皆目わからないんだが。
少し離れているけど、せっかくなので最近インバウンドで大人気になっている黒門市場に行ってみる。
おお!やはりすごい!
お店の表示が簡体字だらけ!
それはともかく、ほたてやら、かきやら、かにやらかとてもおいしそうなんだが、決して安くはないのでは。地元大阪の人たちがこんなに高いものを買うのだろうか?
にぎやかな通りの片隅のような所にレトロな喫茶店があるので、ここでケーキセット。
さて、だいぶ疲れたんだが、どうしよう。調べると、少し離れているけどスーパー銭湯があるので行ってみよう。
四つ橋筋に出て南に進む。
難波八阪神社に立ち寄る。ここは巨大な獅子で人気。まあ、これがインスタ映えと言うのでしょうか。
さらに進むと、松之宮神社。木津の大国さんと書いてある。狛犬ならぬ狛ねずみがある。
このすぐ近くに太平の湯がある。木津卸売市場にあるんですね。どうやら天然温泉ではないのだけど、いろいろな浴槽があります。
ああ、気持ちいいなあ。
大国町駅にはひらパーのポスター。岡田園長が写っています。ご結婚、おめでとうございます。
御堂筋線と谷町線を乗り継いで南森町駅に戻り、焼き鳥で一杯やって(笑)くつろぐ。
いただいた御朱印
阿部野神社、阿倍王子神社、安倍晴明神社、今宮戎神社、廣田神社
12月23日(土・天皇誕生日)の朝ごはんは、
地下鉄堺筋線の終点の天下茶屋まで行き、隣接する南海の天下茶屋駅の一階にある喫茶店「T&Kコーヒー」で、ホットドッグのモーニングセット。400円
大阪府大阪市西成区岸里1-1-9
客はみんな、おっちゃんとおばちゃん。スポーツ新聞を熱心に読むおっちゃんが店の雰囲気によく合っている。もちろん、コートを脱いでいる人なんか、おりません。
ホットドッグは普通においしい。コーヒーはかなり濃い。
マスターと客の会話では「そこまでピューっと行ったんや」的な、大阪特有の意味不明の擬態語が出てきて楽しい。
おっちゃん的な雰囲気はなかなかなごめるのだが、タバコに無頓着なのはいかがなものかしら。町全体がそうなんだが。
12月23日(土・祝)のお昼は、
新世界から南海のなんば駅に向かう途中の高架下の「堂島グラッチェ」で、日替わりAパスタのセット(ツナとキャベツの和風)。680円
大阪府大阪市浪速区難波中2-11-1
サラダとパスタの大盛りができるとのことで、両方とも大盛りを頼んだら、サラダがすごい!仰天した!これだけで満腹になる人もいるのでは。
パスタは、まあ、こんなものでしょう。これでこのお値段なのはすばらしい。
メニューに、唐揚げ定食があるのには、笑った。なかなか良いお店ではありませんか。
12月23日(土・祝)のおやつは、
東アジアからのお客さまで大混雑する黒門市場の片隅にある「伊吹珈琲」で、クリスマスロールケーキとコーヒーのセット。630円+480円-50円=1090円
大阪府大阪市中央区日本橋1丁目22-31 黒門市場内
ああ。ケーキが、ふわふわ。これはうれしい。それに、おしゃれではありませんか。スプーンの跡が。
コーヒーは、すさまじく深い味わい、つまり、苦い。ミルクを入れて、なんとか飲めるようになる。これが大人の味というやつでしょうか。大人の味わいを飲めないなんて、自分の味覚がまだまだ幼稚であることを実感させられるのでした。
それにしても、大阪の喫茶店は、おばちゃんはけたたましいし、おっちゃんはすぱすぱ。なかなかすごいのです。
12月23日(土・祝)の夕ごはんは、
一人イブイブなので、ちょっとぜいたくしようと、宿舎の近くの焼鳥屋「吉鳥」で、焼き鳥でいっぱいやってからラーメン。
大阪府大阪市北区天満橋1-3-3
まあ、焼き鳥はこんな感じでしょう。ラーメンはとんこつ。かなり塩味が濃い。