11月24日は、滋賀県の紅葉の名所である「湖東三山」と永源寺を回る。これらの寺は公共交通で回るのは難しいのだが、紅葉の時期には湖北バスがシャトルバスを運行しているのでこれを使う。とはいえ、後述のとおり、シャトルバスを使ってもあまりのんびりできず、かなり慌ただしいもみじ狩りとなりました。

ちなみに、これらの寺は、最近読んだ「おひとり京都の秋」でも紹介されています。

シャトルバスに乗り放題の「もみじ切符」の発売は8時半からだとのことなので、その時刻に到着するように近江八幡に向かう。

近江八幡で近江鉄道に乗り換えるのだが、時間があるので駅の周りを見てびっくり。駅の建物の外れに格安チケットの自動販売機があったのてす。関西よく使われていて、そのためICカードが普及しないという記事を見たことがあるなあ。確か関西の駅近くには販売店が多いんだけど、さすがに駅の建物で売っているというのは………

近江鉄道の駅は独立の建物ではなく、JRの駅のホームの一つに仕切りがあるだけ、と言う感じ。これは彦根での近江鉄道駅も同じような感じ。

ここで「もみじ切符」を買う。1,800円。永源寺までの往復でもとが取れるとの説明。

近江鉄道に乗り込む。とってものんびりした電車という感じで電車はゴトンゴトンと進んでいく。二両編成でワンマン列車。降りる乗客は一両目の先頭まで来て料金を払わないといけない。

しばらく走ると左手に特徴のある形の山が見えてくる。太郎防宮なのだけど、まだ登ったことがない。一度はお参りしてみたいと思っています。

八日市で降りる。この駅舎はなかなかオシャレ。大きな凧が飾られている。

ここて永源寺行きのバスにのる。湖国バスって、西武の系列なのだろうか、バスにライオンズのマークが書かれているんです。

終点が永源寺前。

バスを降りると、ああああああっ!すごいっ!いきなり、オレンジ色の葉の固まりがっ!

これはすごい!

人もたくさんいる。川の向かい側にはたくさんの観光バスが止まっている。

石段を登っていくと、左の岩に羅漢が刻まれている。これはなかなかすばらしい。

そして、門に着くのだが、門の中がさらにすごい。赤やオレンジ色の木々がこんもりしていて、言葉を失う。これはすさまじい。

境内を抜けると(再入場可)、そこから先ももみじの通り。しばらく進むと水が流れる音が聞こえてくる。向こうの方にはダムが見える。時間があったらもっといろいろ散策したいのだけど、シャトルバスの時間があるので、ここで引き返す。

バス停近くには永源寺名物と書かれたこんにゃくや漬物がたくさん売られている。こんにゃくがうまそうなんだが、今日はまだまだ先がある。ここてわ荷物を増やすのはちょっと、ということで断念。

シャトルバスで、湖東三山の百済寺に向かう。ちなみに、この寺は「くだらでら」ではなく、「ひゃくさいじ」です。

バスはのんびりと田舎道を進む。ああ、こういうのって、いいなあ。

途中、びっくりする光景を目にする。小型のひまわりが大量に咲いているのです。見ると、マーガレットステーションと書いてある。ひまわりステーションじゃないんだ。

百済寺に到着。結構長い参道を登っていく。こちらも紅葉が見事なんだが、先程見た永源寺があまりにすごかったので、ちょっとインパクトを感じないのです。

山門に到着。ここもたくさんの観光バスが来ている。

まず、庭を見る。

う~む。これはすごい。

もみじもきれいだけど、それがなくても心が落ち着く感じ。

庭から高台に登ると、見晴らしが良い所に出る。さっき近くを通った太郎防宮の山が真正面に見える。案内図によると、比叡山や琵琶湖の湖面も見えるらしいんだが、曇っているせいか、それは見えない。

この百済寺がかつていかに盛んだったかについてかなりしつこく説明書きに書かれている。信長に焼き討ちされた時のことをルイス•フロイスが書き残していて、その中で巨大な寺院であったことを書いているのだとのこと。

また、百済寺は城塞にもなっていて、あちこちに石垣がのこ残っている。「最後の山城」という案内があちこちに立っている。ちょっとしつこいのだ。

石段を使わない「なだらか坂」という道もあるのだが、せっかくなので苦難の道を歩もうと(笑)、石段をはあはあ言って登り、なんとかに仁王門に着く。ここには巨大なわらじが下げられていて、わらじには硬貨がたくさん差し込まれている。このわらじは、五木寛之が旅の無事を祈ったところとして有名とのこと。

その上に本堂がある。

特別拝観とのことで、観音像や聖徳太子像が開帳されている。双眼鏡を用意してあるというのは、面白い。できれば他のお寺でもこうして欲しいところ。仏像って、たいてい結構遠くにあるし、暗いのでよく見えないんですよね。こちらのか観音さまはとても整ったお顔をしています。

なだらか坂を降りていく。途中には、ミツマタがたくさん植えられています。

皇太子殿下ご夫妻お買い上げという赤飯まんじゅう2個で300円を買う。ふかしたてで、ホカホカしていて、うまい。

またシャトルバスに乗って、金剛輪寺に向かう。

おお!これはまたものすごい。というか、さっきからすごい!しか書けていないのだが、本当にこれはすごい!門の中は、もう、言葉にならない!

庭から登って参道に戻る。参道の脇にはずらっと地蔵が並んでいる。赤い風車も添えられている。う~む。ここまでずらっと並んでいると、ちょっとというかかなり怖い。人がたくさん歩いているからいいんだけど、もし人がいなかったら、とても怖くて歩けないのだ。

はあはあして登って行き、ようやく本堂に到着。

あああああああああっ!!

すごいっ!!!

ずっと同じ反応になってしまうが、ここ、本当にすごいっ!

本堂から三重塔が見えるのだが、それがいろいろな赤に覆われていて、言葉にならない美しさ。と陶然となる、というのはこういうことか。今までいろいろな紅葉を見てきたが、これが最高かも。

人がたくさん集まっているので、なんだろう?と思ったら、モデルさんらしい人がポーズをとっていて、それの写真を撮っている。撮影会というやつかしら。せっかくなので(笑)、私もちょっと撮らせていただく。司会者(と呼ぶのだろか?の人が、何でもやります、でも、裸は自信がないようです、ってなことを言っている。確かにいろいろなポーズをとっていますね。

あっ!て顔をして指さしている人がいるのでそちらを見ると、猿が木の枝に登っている。少なくとも2匹見えました。

本堂にはいろいろな仏様がおられるのだけど、秘仏大黒天の特別拝観と書かれている。

石段を下ってバス乗り場に行くんだが、ちょうどバスが出ていったところ。しまった。次のバスは1時間後。さてどうするか。まずは、門前に何軒かあるみやげ売の露店をのぞく。こんにゃく田楽がうまそうなので2本注文。1本はこの地方名物の赤こんにゃく。どうして赤なのか?織田信長の派手好みに由来するという記事を読んだことがある。

漬物がなかなかおいしそう。日野菜漬けを買う。500円。

まだまだ時間があるのだが、ちょうど門を入ったところに愛荘町立歴史博物館があり、関西文化の日で入館無料。湖東焼きの展示をやっている。祇園祭と同じような曳山の祭があるらしく、その関係の展示が常設らしい。金剛輪寺の鐘も展示されている。

バスの時間になったので乗り場に戻り、今度は無事に乗り込む。そろそろ暗くなってきた。秋だなあ。

湖東三山の最後は西明寺。

ここに着いた時は既にかなりくたびれていて(笑)、かつ、暗くなってきたこともあり、もう、どうでもいいや気分(爆笑)。でも、ふらふらしながら石段を登って行く。おおっ!ここは猿が大量に出現だ。

こちらも湖東三山の他の寺と同じような境内構造。左手に庭があって、そこから見て回る。こちらの特徴は、不断桜。このき季節なのに、桜が咲くのです。夏以外はずっと咲いているので、不断桜。不思議な花だなあ、と感心しつつ庭を回る。

そのままたらたら登ったら、本堂に着いた。三重塔がなかなか上品な感じ。こちらのもみじは、わああっ、という感じではなくて、全体的に上品で慎ましやか。三重塔は千円で中が拝観できるそうだが、もういいや、遠慮します。石段を降りていくと、夫婦杉があり、なんと子供杉まで生えてきたとのこと。これは面白い。

そんなこんなでバス停に戻り、シャトルバスに乗る。幸い、このバスは彦根駅行き。もみじ切符で最後まで乗れる。

彦根駅前の平和堂でこんにゃくを買い、近江ちゃんぽんの店で野菜大盛りを食べる。ああ、おいしい。

京都までの格安チケットを自動販売機で売っているので、ものは試しと、買ってみる。ああ、こういうことなんだ。彦根から京都までを3つに分けているのです。彦根→安土→栗東→京都となっている。安く買い取ったのをこのように組み合わせて売っているんだな。

まあ、とにかく、これで湖東三山プラス永源寺ツアーは終了、なんだが、かなり時間的にきついし、体も疲弊。ちょっと無理なコースなんじゃないかしら。

 

 

平成26年1 1月24日( 月)の朝ご飯は

柿の葉ずし+レタス(フレンチドレッシング)+冷や奴+じゃがいものみそ汁+メグミルク牛乳

柿の葉ずしは、おいしい!

 

 

平成26年11月24日(月・休)の夕ご飯は
彦根駅前の「近江ちゃんぽん」で近江ちゃんぽんの野菜大盛
750円