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※毎日新聞
医師の立場からひきこもりの問題に取り組んでいる精神科医の斎藤環さんの講演会が12日、
奈良市学園南3の「学園前ホール」であり、約300人が熱心に耳を傾けた。
ひきこもりや不登校の子どもたちを支援している奈良YMCAのボランティア団体「ハートハース」が主催した。
斎藤さんは「ひきこもっているきみへ-家族、支援者が今できること」と題して講演。
職に就いて働くなど社会の中に加わっていくことを避け、自宅に閉じこもるなどして対人関係を持たない「ひきこもり」が高年齢化していることを紹介したうえで、「深刻な問題」と指摘。
長期化すれば、「知人や支援団体など家族以外の第三者の介入が必要だ」と述べた。
さらに、対応の仕方について「目標は就労させることではなく、『(当事者が)どうすれば元気になるか』だ。
不安感を理解し、本人が安心できる環境をどうつくりコミュニケーションをとっていくかが大切。
元気になれば、おのずから目標が見えてくる」と強調した。