不登校が「問題行動ではない」と

文部科学省が通知を出しているのをご存知でしょうか。

 

別添4 義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案に対する附帯決議(衆議院文部科学委員会)

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1380961.htm

 

ここには、

 

「不登校は学校生活その他の様々な要因によって生じるものであり、どの児童生徒にも起こり得るものであるとの視点に立って、不登校が当該児童生徒に起因するものと一般に受け取られないよう、また、不登校というだけで問題行動であると受け取られないよう配慮すること。」

 

と明記されています。

 

つまり、文部科学省は「不登校は問題行動ではない」という見解を示しているのです。

 

でも、実際不登校になると、子どもはもちろん、

保護者も学校の先生たちも頭を抱えて悩んでしまいます。

 

文部科学省では「不登校は問題行動ではない」と言っているのに、です。

 

そこには、「学校は行って当たり前」という固定観念があるからなのでしょう。

 

当たり前のことができない=不登校は悪いこと、というイメージになってしまっているのです。

 

私も以前は学校に行くのは当たり前だと思っていましたが、

自分の子どもたちが不登校になってみて、

徐々に学校教育の制度の方に無理があるのではないか、

と考えるようになっていきました。

 

・違う環境で育った子どもたちを一同に集め、

同じ方向に向くよう管理するのには無理があるのでは。

・視覚・聴覚・嗅覚・触覚にストレスを感じる子がいる

(案外知られていないことだと思います)。

・理解力や学力の差に対応していない

・「子どものため」ではなく「管理するため」が目的になっている

・強烈な同調圧力

 

ただ、不登校になると、

経験できるはずだった機会を奪われるという現実があります。

学校は確かにいろいろなリソースが整っている場所であり、

うまく使えればそれに越したことはないのです。

 

でも、学校環境に合わなくて、

どうしても学校に行けない子のフォローが

あまりになさ過ぎるのです。

 

今の学校は「学校に来られない子には対応できない」

というスタンスです。

 

「義務教育」は子どもが学校へ行く義務ではなく、

大人が子どもに教育を受けさせる義務です。

大人はその義務を果たすよう、

努力をしなければいけないと思います。