「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」

5月のお話会を行いました。

 

今回は、初参加が1名、2度目以上の参加者が

7名の合計8名でした。

 

今回、気になったのは

受験をさせなければならない、と信じて疑わない

夫、祖母、祖父がいる、というお話。

 

母親というのは、子どもといる時間が長いせいか

ある程度時間がたつと

子どもの気持ちに共感することができるようになる

傾向にあります。

 

したがって、子どもの最初の味方になるのは多くの場合

母親です。

 

でも、なかなか不登校を理解できないのが

父親、そして、祖母・祖父という上の世代。

 

特に、受験競争を戦ってきた父親とその両親、というのは

不登校にとって大きな壁となります。

今、勉強しないと落ちこぼれる、というのがその大きな理由なのでしょう。

 

甘えるな、勉強しろ、負けるな、休むな、乗り越えろ……

 

学校へ行くこと自体に疲弊している子どもにとって、

これらの言葉がどれほどの精神的圧力となっているのか

想像することもできないのでしょう。

 

「勉強しろ」「学校へ行け」という言葉を聞くたびに

子どもは不安に押しつぶされそうになり

気持ちは不安定になっていきます。

 

そんな中で、勉強に気持ちが向くはずもないし、

集中して取り組むことができるわけもありません。

不安な中でさらに不安を煽られる

子どもの気持ちにもなってほしいと思うのです。

 

受験戦争に勝ち抜いたのは、あなたの人生であって、

子どもの人生ではありません。

あなたはそれで幸せだったかもしれないけど

子どもはそうではないのです。

 

世の中にはいろいろな生き方があります。

狭量な自分の視野の中だけで判断して

子どもの可能性をつぶさないでほしい。

 

今は、多様な生き方ができる時代になっています。

視野を広げて、おおらかに子どもを見守る余裕ができれば

状況が変わっていくことを

多くの人に知ってほしいと願います。