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本田秀夫先生「発達障害と不登校と家族と」を視聴しました。
備忘録的に、不登校に関するところをまとめました。
● 学校には適応できる子とできない子がいる
学校は、概ね全体の7割は適応できるけど、
3割は適応できない。
学力が高すぎたり低すぎたり、教育システムに合わなかったり。
発達障害や不登校の子は、この3割に該当するそうです。
コロナ禍の分散登校で、この3割の中には
「このペースなら学校に行ける」という子もいたそうです。
でも、学校が再開して、遅れを取り戻すためにペースが上がると、
とたんに、本田先生の外来を受診する子が増えたとのこと。
本田先生は、
「不登校の原因は、学校にあることがわかったわけです」と、
おっしゃっていました。。。
もちろん、発達障害の子が
全員学校嫌いというわけではないのですが、
不登校の子の中に、
発達障害の子が多いということは言えるようです。。。
たとえば、発達障害の特性がわかっていれば避けられた
典型的なケースは……
【事例】
・熱心な担任の先生が「顔を出すだけでいいから」と、
半ば強引に子どもを学校に連れいてく
・子どもががんばって行ってみると
「せっかくだから授業出てみよう」と言われる
・子どもは素直に授業にも出て、楽しそうに過ごしている
・その翌日から、子どもは絶対学校に行かなくなり、
担任の先生と会うことも拒否するようになる。
【解説】
・「顔を出すだけでいい」と言ったのに、さらに「授業へ出よう」と、
言われる
発達障害の子は、意味を限局してとらえるため「顔を出すだけでいい」という言葉を信じて、学校へいくことにした。
それなのに、新たな提案が追加され、それをひどい裏切り行為に感じた。
・子どもは教室で楽しそうに過ごしていた
ASD(自閉傾向)の子は「~すべき」思考が強いので過剰適応しがち。
学校では「楽しく過ごすべき」と思っているので過剰適応してしまう。無理して演じているので、疲れ切ってしまう。
・学校へ行かないし担任にも会わない
学校は予想外のことをさせられるところという恐怖。
担任の先生は絶対信用できないと学習してしまう。
……私、次男が小学生のとき、同じことしてしまったことあります(><)
もちろん、先生方の対応もいつもそうでした……。
何年後かに、
「先生や親は、うそばっかつくから。いつも裏切られた」
って言われました
●ASDの子は興味が限局しがち
興味が狭く深いため、他の人と話が合わない。
そのため、「自分は異質」「間違っている」と、感じてしまう。
私自身も経験あります。
興味が限定的過ぎかつ、のめりこみ過ぎ。
語りだすとみんなが引くのがわかってるので、
人前で、自分の好きなことを話さなくなります^^。。。
いっつも、集団から「浮いてるなー」って自覚してました。。。
(それは今も感じる)
大人になると一人でいてもいいという状態になるんだけど
学校では逃れられないからつらいですね……。
● 不登校になるのは「運が悪かっただけ」
子どものせいでも親のせいでもない。たまたま「運が悪かっただけ。
不登校になったら、まずは「休養」と「相談」を。
子どもだけでなく、親にも必要なことです。
家が居心地いいと家から出なくなってしまうのでは???
→子どもは家に居場所がなくなったら死にたくなってしまう。
家が居心地いいのは当然として、
できれば家や学校以外の居場所があるといい。
● 親ができること
学校や進学の情報を伝える。
助言はしないこと→思春期は反発が強いので逆効果。
「発達障害は独自の『選好性』を持つ民族」
という理解が必要→みんなと同じことができないといけない、と
思わないこと。
できることとしては…
ADHDの人への忘れ物対策、ASDへのソーシャルスキル対策など。
高校入学が大きな転換点になるそうです。
自分で進路選択ができると、その後の生き方に大きく影響するとのこと。
親は、余計な助言をせず^^; 情報だけを伝えて見守りましょう……。
普段、私が考えていることばかりでした
時折、日本の教育に対して過激な感じで(笑)
モノ申すところが痛快でした