10/23(日)子ども教育支援財団が主催する
教育シンポジウム
「不登校と交流分析
-子どもたちの心に響く働きかけ-」
講師 : 栗原慎二 先生 (広島大学大学院教授、学校心理士)
第2部についてリポートさせていただきます。
まずは栗原先生、3人の親御さんの例を紹介されました。
1. 親の会のとりまとめなどをしているしっかりしたお母さん。
栗原先生がスクールカウンセラーとして赴任した朝、
突然部屋にやってきて、
「この学校は不登校に対して何もしてくれない」
と、延々文句を言い続け、言いたいことだけ行って帰っていった。
2. 子どもにきつく当たれないやさしいお父さん
娘の不登校に悩み、よく当たるという評判の占い師に見てもらったところ
「お父さんがきつく言わないとこの子はだめになる」
と、言われ、
言いたくないけど厳しく言ってみている。
お父さん自身は厳しくいうことがつらいと思っているが
がんばって厳しく言うように努力を続けている。
3. 子どもが不登校になっても
「悪いことをしているわけじゃないから堂々としてればいい」と
娘に話したというお母さん。
娘にはそういったものの、
いつしかママ友との話題のズレが気になってしまい
ママ友たちと会わないよう隣町まで買い物に行っていた。
ふと
「自分の行動は娘に言っていることと矛盾している」
と、気づき、また、近所のスーパーに買い物に行くことにした。
このパターンのうち、子どもが学校復帰できたのは……
2番と3番の親御さんだそうです。
1番の親御さんは相手を変えようと思っていますが、
2番と3番の親御さんは、相手ではなく
「自分が変わろう」としている、という違いがあるのだそうです。
不登校に交流分析を生かすのは
子どもだけでなく親自身の考え方のくせを知り
「自分の考え方や対処の仕方を変えてみる」
という考えに基づくのだそうです。
講義途中では
エゴグラムのチェックを行いました。
チェックをすることで、自分と子どもの典型的な行動がわかり
相手に合った対応が考えられるようになるのだそうです。
とかく親は
「待てないで指導するからうまくいかない」^^;
「待ってフォローするとうまくいく」とのことでした。
親がピッチャーをやろうとするから
うっとおしがられる……
親は子どもの楽しんでいることをキャッチする
「キャッチャー」になりましょう!
身につまされるお話が多く、
いろいろ考えさせられました。
エゴグラムはネットで検索すると
いろいろ出てきます。
自分と子ども、お互いにチェックしてみると
日々のストレスが軽くなるかもしれません^^