「とりあえず様子を見ましょう!」と言われ、お母さんもお子さんも不登校に慣れ始めていませんか? | 不登校解決相談所のブログ

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不登校期間が長くなればなるほど不登校解決に時間がかかります!



1.相談が多い時期はいつ?今年はコロナで2ヶ月ずれ
2.不登校の未然防止には3月や4月の相談が有効!
3.お母さんが不登校初期の対応を間違えるのは仕方がないこと
4.少しでも早く相談することで不登校の悪化を防ぐ
5.いつまで待てば不登校は解決するの?
6.不登校の状態が当たり前になってしまって大丈夫?
7.不登校が当たり前?何でも自分で決めていい?
8.「あんた(親)は昔から俺の好きなようにさせてくれなかった!」
9.先を見通して対応してますか?



1.相談が多い時期はいつ?今年はコロナで2ヶ月ずれ

毎年、静岡にある不登校解決相談所には、400件~500件程度の相談が寄せられます。

その中で、最も多い相談が下記のようなものです。

「どんどん不登校が悪化しています。」
「最初は、勉強や手伝いをしていたんですが・・・・。」
「昼夜逆転で、ゲームや動画ばかりの生活をしています。」

相談内容は1年を通してあまり変わらないのですが、相談件数が多い時期があります。

1年を通して、最も相談が多いのが5月の終わりから6月にかけてです。

次に多いのが9月後半~10月前半です。

ただ、今年はコロナウイルスによる休校があり、学校の開始が2ヶ月ほど遅れたため、7月頃から、不登校の相談が増えてくることが予想されます。


2.不登校の未然防止には3月や4月の相談が有効!

静岡にある不登校解決相談所では、不登校の初期の対応の大切さを訴えてきました。

静岡県には、不登校解決相談所も認定を受けている「ふじのくにiマップ」と言うものがあります。

これは不登校やひきこもりの支援をしている団体が所属しているものです。

静岡県では教育委員会が中心となり、所属団体による「合同相談会(無料相談会)」を毎年、実施しております。

静岡にある不登校解決相談所も4年前より参加させていただいております。

私は「合同相談会」に初めて参加したときに、このようなことを感じました。

「3月や4月に相談会を開けばいいのに!」
「そうすれば不登校の未然防止に役立つのに!」


3.少しでも早く相談することで不登校の悪化を防ぐ

しかし、相談業務を続けているうちに、このようにも思うようになりました。

「3月や4月では、相談に来る人はほとんどいない!」
「不登校が長引くことで、始めて親や本人が慌てて相談をしにくる!」

元教員の私としては、このような未然防止の対応がベストだと思っています。

・担任の先生が、毎日、子どもの様子を確認する。
・気になる子には声をかけ、時間をつくり相談にのる。
・子どもが相談しやすい環境をつくり、子どもの方からも相談できるようにする。
・親や友達との関係調整を担任の先生が行い不安を解消する。

ただ、現在の私は教員ではなくカウンセラーです。

そのため、相談に来るのは不登校が悪化してしまった本人や困っているお母さん方です。

本来は未然防止に力をいれてもらいたいのですが、現在は困っているお母さんや不登校のお子さんの気持ちが、少しでもはやく「楽」になるようにお手伝いをさせていただいております。


4.お母さんが不登校初期の対応を間違えるのは仕方がないこと

お母さん方のご相談を受けると、正直、このように思うことがあります。

「不登校の初期にその対応をしてしまったか・・・・。」
「その対応は間違っているのに・・・・。」

しかし、不登校の専門家ではないお母さん方に、その対応が「正しい」「間違っている」の判断をすることは難しいことでしょう。

さらには、ネットや本にはこのように書かれているのですから、なおさらです。

「まずは様子をみましょう!」
「本人の心が落ち着くまで待ちましょう!」
「ムリをさせないようにしましょう!」


5.いつまで待てば不登校は解決するの?

例年なら5月の後半から6月の時期は、不登校の相談が最も多い時期です。

この時の相談で多くいただく内容はこのようなものです。

「様子を見ましょうと言われ、待っていたのですが一向に登校するようになりません。」
「登校刺激を与えないで待っているのですが、登校する気配がありません。」
「どんどん不登校が悪化してきています。」
「昼夜逆転で、ゲームと動画で1日を過ごしています。」
「最初は勉強やお手伝いをしていたのですが・・・・。」

また、このような相談も多くいただいております。

「このまま、待っていて不登校が解決するのでしょうか?」
「いつまで待てばいいのでしょうか?」


6.不登校の状態が当たり前になってしまって大丈夫?

人間の脳は、辛い事やイヤな事があっても、それを忘れたり、慣れさせたりしてくれます。

それは生命を守るための防衛本能とも言えます。

辛い事やイヤな事を忘れられず、どんどん積み重なってしまってはどうなるでしょう。

それも鮮明に記憶に残っていたらどうでしょう。

当然、人間の心や脳は耐えられなくなります。

そのため、辛い事やイヤな事があっても、それを忘れたり、慣れさせたりしてくれるのです。

しかし、学校に行かない状態が「慣れ」てしまっていいのでしょうか?


7.不登校が当たり前?何でも自分で決めていい?

静岡にある不登校解決相談所で、最も解決までに時間を要するのがこのようなケースです。

・不登校期間が長い。
・登校、欠席を自分で決めていた。
・全てを自分の意志(安易だったり、楽を求めたり含む)で決めていた。
・勉強や宿題などを一切やっていない。
・学校に行く意味がないと思っている。
・学校に行かなくても大丈夫と思っている。

不登校の子どもに対して、間違った対応をとってしまうと、不登校の子どもは上記のような状態になってしまいます。

このような状態になってしまった子の不登校を解決するには時間がかかります。

「学校に行かなくていいじゃん!」

この考え方を、元に戻す所から始めなければならないからです。


8.「あんた(親)は昔から俺の好きなようにさせてくれなかった!」

お子さんの不登校が長引いてくると、お母さん方もその状態に「慣れ」てきてしまいます。

また、子どもに登校刺激を与えると、子どもとケンカになったりします。

「俺は行きたいのに行けないんだよ!」
「昔から私の考えを無視してきたでしょ!」
「親の思い通りにしようとばかりだった!」
「あんた(親)に私の気持ちなんて分からないんだ!」
「親は俺の気持ちを分かってくれない!」

このように言われると、自分の子育てが悪かったと思ってしまい、このように思おうとするお母さんも多いようです。

「今まで私が命令ばかりをしてきた!」
「だから、子どもは不登校になってしまったんだ!」
「子どもの意志を尊重しなきゃ!」


9.先を見通して対応してますか?

「慣れ」はとても恐いものです。

なぜかと言うと、「慣れ」のせいで正しい判断ができなかったり、正しい対応ができなかったりするからです。

不登校は、正しい初期対応を行うと、それほど時間がかからずに解決します。

静岡にある不登校解決相談所でも1回のカウンセリングで不登校が解決した例もいくつかあります。

ただ、不登校の初期対応を間違えたり、不登校が長期化しているのに画一的な対応ばかりを取っていると、不登校は解決するどころか悪化してしまいます。

お子さんが不登校になってしまった場合は、「様子を見る」や「待つ」の対応をとってもいいでしょう。

ただし、悪化したときにどのような対応を取るかを事前に決めておいて下さい。

先を見通して「様子をみる」「待つ」の対応を取っているのであれば、そんなに心配することはないでしょう。

しかし、カウンセラーやネット、本に言われるがママ、書かれているママに画一的な対応をしているのであれば、ここでもう一度、対応について考える時間をもってもらいたいと思います。

もちろん、静岡にある不登校解決相談所に相談をいただければ、お子さんの状態にあった対応を一緒に考えさせていただきます。

 

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住所 〒410-1118 静岡県裾野市佐野1081-14

 

引用元:不登校解決相談所HP