、、、瞬発的に反応できる程
想い出がないわけではない、
大杉漣さんのこと。
実はまだ、まとまらないですけれど。
一昨年『名古屋行き最終列車』で
ワンシーンだけですが
ご一緒させて頂きました。
控え室が一緒だったこともあって
とても気さくにお話して下さいました。
隅っこの方ですこし眠って、
↑隅ですよ、本当に角っこに
セリフをパパッと確認して
お疲れのはずなのに、
ニコニコ構ってくださって
ワタシみたいな、映像に出ずに
基本的に舞台みたいなものしかやってない役者なんて
絶対知らないでしょう？？
ワタシみたいなのをバカにする人もいるんです。
でも、
そういう人って中途ハンパなんですやっぱり。
漣さんは心の底からお優しいんだなって感じました。
あと余裕がある。
張り合わない。真似しない。
圧倒的な個性。
「(スタッフさんから)シュトーレンもらった、へへっ」
って、屈託のない笑顔で喜んで話して下さって
「モテますねえ〜〜」
って言ったら
「そうかなぁ(๑˃̵ᴗ˂̵)」
って。
謙虚だし素直だし、面白くて。
小腹がすくだろうって
みんなに菓子パン(有名なパン屋さんでした)
を買って下さって
撮影の時も、
毎回キッチリ台本上の演技をした上で
タイムマシーン3号の関さんに、自然に
アドリブで絡むw
ワタシはずっと目の前でそれを拝見していて
チラッと面白かったかどうか
こちらをみて確認をするんです
可愛いし、でも、すっごくすっごく上手くて
ワタシは自分の演技のことよりも
漣さんの演技をみちゃって
なんて贅沢な時間だろうと思いました。
幸せだなぁって。
そんな風に思わせてくださる俳優さんです。
ひょっとしたらワタシがもっと、
欲を持って映像にも意欲的であれば
もっと沢山ご一緒できたのかもしれないけれど
それは今言っても仕方のないコトですね。
実はウチの上海自転車から
エキストラも連れていったのですが
「せっかくだからみんなで撮ろう」
って言って下さったんです。
すみずみまで見渡して
分け隔てなく接する
それが嘘くさくなくて
そう、さりげないのではなくて
なにげないんです。
オモテだけ、
点数稼ぎでニコニコして
点数稼ぎでイイコト言って
点数稼ぎで親切ぶるヒトって
やっぱりフとした顔つきや雰囲気で
わかるもので(見る目が必要なのかな)
漣さんは心底優しくて広かったです。
こないだの、ゴチになります、
ピタリ賞2連続のあとで2連敗して
最期にみんなに奢っていくなんて
なんてカッコいいんだろう。
書ききれない。
あの数時間で教わったことは多いです。
それくらい偉大な俳優さんであり
人間性の高い方だと感じました。
ワタシもそうありたい。
瑣末なことに気を取られて
張り合いたくもなければ
争っていたくもないし消耗したくもない。
他人に嫌な思いもさせたくない。
それがたとえ遠回しであったとしても
黒い気持ちを持って過ごしたくないものです。
ワタシの笑顔で喜んでもらえて
ひたむきに一所懸命やるべきことを
やっている姿を、
愛してもらえるように。
いい俳優になります。
本当にありがとうございました。
最後に
大杉漣さんのご冥福をお祈りいたします。
all is well 
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