
あの牡丹灯籠を通しでたっぷりと・・・
こんな機会はめったにありません。
電話して席が未だあるとお聞きして、急遽夕方から出かけてきました。
牡丹灯籠は怪談として有名ながら、知っているようで良くは知らない。
作者の三遊亭圓朝はわん丈から六代遡った大師匠にあたるそうです。
わん丈はこの演目を全編通しての口演をライフワークとして、
長年取り組んでいるのだそうです。
ただあまりにも長編過ぎて、時代も古い。
わん丈は原作を深く読み込み、
多彩なストーリーと多様な登場人物を整理して、
独自の解釈も加えながら、豊かな表現力と
巧みな構成力で牡丹灯籠を披露してくださいました。
噺家という商売は、根田を演じるとき、
道具は扇子と手拭いしか使ってはいけません。
そこを拡大解釈(笑)して、高座に巨大扇子を準備して、
その中に長編牡丹灯籠の全体の流れ、
そして主要な登場人物の相関図を表してくれました。
このイントロダクションは良かった。
牡丹灯籠はたしか22巻もの大長編で、
お露、新三郎のいわゆるお札はがしの怪談として
知られているお話は偶数巻に。
また奇数巻では、仇討に殺人、母子再開などの
多くの事件と多彩な人間ドラマを散りばめたストーリになっています。
師匠曰く「奇数巻は昼ドラ」
牡丹灯籠はこれら奇数巻と偶数巻が複雑に絡み合いながら
進行して行って、ラストの宇都宮の大団円に向かっていくという
一大長編物語なのだそうです。
だから一夜の口演で語り尽くせるものではありません。
わん丈師匠、3時間近い熱演でこの壮大な物語をまとめ上げ
語り伝えてくれました。
天晴れ!
(中入りはあったものの、高座では水も飲みませんでした)
盛大な拍手!
「この勝利は、皆さんで勝ち取った勝利です!笑」
盛り上がる客席、
「アンコール!」笑
山辺町の噺館(はなしごや)。
初めて訪れました。
見晴らしのいいちょっとした高台に建っている
洒落た建物です。
客席はこじんまりとしていて、
50人くらいで満席に。
噺館では定期的に落語や講談、浪曲の寄席を開催しています。
今月27日の入船亭扇辰さんで、寄席通算100回目になるそうです。
この後のラインアップも、
昇りん、大福、玉川みね子芸歴50周年おめでとうツアーなど、
出かけたい寄席が目白押しです。
酒田から車往復4時間の山辺町、
これから噺館通いが続きそうです。