大好きだった山田太一さんがお亡くなりになりました。
89歳、老衰だそうです。
うちのじっちゃんと同い年ですね。

きっかけは高校生の頃観ていた「男たちの旅路」だったでしょうか。
鶴田浩二演じる戦争経験者のガードマン吉岡司令補。
彼が発する生真面目な意見と愚直と思える行動は、
正論過ぎる故煙たがれ、時代遅れと嘲笑されます。

しかし物事は本当にそれでいいのか、
そしてそれは人の道に外れてはいないのか、
人としての真っ当な生き方とは何か、
をいつも問いかけてくれていたと思います。


VHSのビデオデッキを買ってからは、
放送するすべてのドラマ、山田作品を録り溜めていました。
保存方法が悪くてあらかたカビてしまいましたが・・・

ただ山形県にはしばらくの間、TBS系の民放チャンネルがなくて
「岸辺のアルバム」や「想い出づくり」、
「ふぞろいの林檎たち」などは
残念ながらリアルタイムで観ることができませんでした。

でもNHKの土曜ドラマシリーズには、
「夕暮れて」「ながらえば」など秀作がたくさんありましたね。


そこで買ったのがシナリオ本。
セリフだけでこうも生き生きと人間を描けるものなのか。
読むたびに感嘆し、感動します。

中井貴一さんが書いていましたが、
山田さんは役者さんに特に演技指導はしなかったけれど、
ただ一つ厳しく念を押したのが、
「セリフは一言一句シナリオ通りに発っしてください」
ということだったそうです。

「異人たちとの夏」のようにな異界ファンタジーも
山田太一さんの得意とするジャンルだったとも思います。

上の写真を撮るために本棚をのぞいたら、
読み返したい本がたくさん出てきましたよ。

もう新作が読めないと思うとなんとも残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。