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グッときたテレビ番組、オッと思った新聞記事

普段は、ぼーっと見ているテレビ番組だが、たまにグッとくる番組がある。
そんな瞬間を記録していく。
たまに、オッと思った新聞記事も取り上げる。

 3月18日付の日経朝刊国際面小囲みの記事に驚いた。「SNS(交流サイト)のフェイスブックを運営する米メタは16日、ウクライナのゼレンスキー大統領の偽動画を発見し、削除したと明らかにした」というのだ。これがロシアの仕業かどうかはわからないが、ロシアはウクライナ軍に扮した工作員を送り込んでいるともされ、盛んに自らに都合のいい情報を作りあげようとしているようだ。恐ろしい。

 「ロシアはウクライナの侵攻で、同国の兵士や市民にロシア側への投降を呼びかけていたもようだ。人工知能(AI)で本物のようにみせかける『ディープフェイク』という技術が使われていた」


 3月14日のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の「デジタル戦争最前線で何が‥ キーパーソン単独取材」が面白かった。

 ウクライナ側でデジタル戦争の指揮を執るのが2年半前に創設されたデジタル庁です。そのトップは副首相で起業家でもある31歳のフェドロフ大臣。そして副大臣に就くのが同じく起業家出身で40歳のボルニャコフ氏です。今回、テレビ東京はボルニャコフ副大臣の単独インタビューに成功しました。

 ウクライナデジタル庁ボルニャコフ副大臣「侵攻前日までロシア軍が全力で全土に侵攻してくるとは思っていなかった。翌朝6時に爆発音で目が覚めた。それがこの戦争の始まり。あれ以来ウクライナに週末はない。至急やらなければならないことが無数にある」

 いまはキエフを離れ非公開の場所で身を潜めながらデジタル戦争の指揮に当たっています。

Q 最初にしたことは

 「データを失わないようにサーバーなどを移動し一部はクラウドに移管した。また初日に“IT軍”を創設することを決めた」

 鵜飼祥「こちらはウクライナのIT軍のSNSサイトです。このように毎日、いろいろな指示が書き込まれています。このグループにはおよそ30万人が参加しているのがわかります」

 IT軍の掲示板の内容は誰でも見ることができます。そこにはーー」

 「あすのターゲットはロシアのニュースサイト。クラッシュさせよう」「ありがとう。きのうの目標は全て達成しました」

 そこではロシアの政府機関や企業、メディアなどにサイバー攻撃を仕掛ける指示が日々、書き込まれています。

 一方、ロシアからのサイバー攻撃に対しては。

 ボルニャコフ副大臣「戦争は2週間前ではなく(クリミア侵攻の)8年前に始まった。サイバー攻撃からの防衛ノウハウを蓄積できている」

 デジタル戦争の最大の特徴が大統領から市民に至るまで戦場のいまをリアルタイムでSNSに投稿し、世界に拡散させていることです。

 ボルニャコフ副大臣「SNSはとても重要。国民に安全と勝利への自信を与えることができる。また政府の動きも届けることができる。SNSなしではとても難しいだろう」

 それはいま、民間企業も巻き込んでいます。

 デジタル庁 フェドロフ大臣

 「インテル 平和のための技術ですよね?ロシアに製品を売るのはやめてください」

 「マイクロソフト もう少しできることがあるはずです」 

 フェドロフ大臣が中心となって、すでに300を超える民間企業に協力を求めSNSでメッセージを送信しました。

Q なぜ誰でも見られるSNSを使うのか

 ボルニャコフ副首相「それが一番インパクトがあるからだ。メールでは企業は『見ていない』と言える。SNSだと瞬時に何百万の人が見て企業も反応せざるを得なくなる。注目を集めることが重要」




 開戦直後にスペースXの創業者、イーロン・マスク氏に求めたものがーー。

 フェドロフ大臣「スターリンクを貸してほしい」

 イーロン・マスク氏」使えるようにしてすぐに届ける」

 スターリンクとは、スペースXが開発中の人工衛星を使ったインターネット接続サービスです。

 ボルニャコフ副大臣「1000以上のスターリンクが届けられ、軍や重要な公共インフラに配布されている。ロシアが通信を妨害しようとしてもスターリンクは衛星からインターネットにつながるので助けられている」

 いまウクライナは暗号資産を使って世界から資金を直接集めています。

 ボルニャコフ副大臣「すでに70億円以上集まっている。本当に予想以上。防弾チョッキ・食料・ヘルメット・医薬品など軍の支援物資の購入に使っている」

 当初はロシアが侵攻すれば数日以内に首都が陥落するとも見られていたウクライナ。想定以上に侵攻を食い止められている背景には、このデジタル戦争がうまく行っているからだと主張します。

 ボルニャコフ副大臣「(デジタル戦略が)戦争で重要な役割を果たしている。ロシアのインフラを妨害して彼らの動きを遅くしている。(企業に呼びかけ)ロシア経済にダメージを与えることで軍資金を減らせている。世論調査では92〜93%のウクライナ人がこの戦争に勝つと自信を持っている」


 インターネットの力でロシアの野望をくじけるかもしれない。

 

 ロシアのウクライナへの軍事侵攻。起きてはいけないことが始まってしまった。

 兄弟の国同士。ITの技術者も多い先進国、ウクライナでの戦争は、最近の各地での紛争とは違う、予想がつない展開を見せそうだ。ロシアの早期撤退を望む。メディアには釘付けだ。

 2月25日のテレビ番組では、テレビ朝日「報道ステーション」で流したCNNのリポートが、日本国内のどのメディアの報道よりも、キエフの今を伝えていて興味深かった。

 「地上部隊の侵攻が本格化。戦地から避難しようとする市民の動きはウクライナ全土で起きています」

 (キエフに次いで2番目に大きな都市・ハリコフから)「ロシアとの国境にほど近い街では、地下鉄の駅に市民が身を寄せています。地上戦から身を守る、いわば、防空壕です」

 「きょう何百もの人が『防空壕』代わりに避難しています」「身の危険を感じ、将来に不安を感じています」「『ウクライナで安全な場所はどこか?』繰り返し聞く言葉です」「この街は8年続く“対ロシア戦争”の最前線ではありません」「大都市で暮らす140万人にとって人生で初めての経験なのです」(CNNクラリッサ・ワード上席特派員)

 地元住民「朝5時に目が覚めると『世界はもう安全ではない』新たな現実に気づかされました」「ウクライナは独立国です。ロシアとは違います」「ロシアの一部になんてなりたくありません」「こんなこと信じられません」(涙)

 まるで、突然、日本が侵略を受けたような感覚。全く他人事とは思えない。

 どこの映像だったか、火炎瓶を用意する姿も映し出されていた。まさに竹槍、という感じ。庶民は銃よりも、そんな武器しか使いこなせないのかもしれない。


 「現地のフェーズはさらに一段、上がることになりました。国民総動員令の発動です」

 「18歳から60歳までの男性は出国が禁じられ、90日以内に軍に動員される可能性があります」

 「自国を侵略から守るためとはいえ、市民にとって、戦いに身を投じるというのは簡単なことではありません」


 男性だけを戦場に残すという施策は、どういうことなのか?軍隊だけに任せてはいけないということもあるだろう。女性や子供がいると、戦えないので、後顧の憂いなしに国を守るのということなのかもしれない。


 そして、ウクライナのゼレンスキー大統領。

 「敵は私を第一のターゲットとして狙っている。第二のターゲットは私の家族です」「敵は国家元首の私を滅ぼしウクライナを政治的に破壊したいのだ」

 NHKニュースウォッチ9では、「ゼレンスキー大統領はつい先ほど、ビデオメッセージを出しまして、“これ以上の犠牲者を出さないために”プーチン大統領に対して、交渉のテーブルにつくよう呼びかけました」と報じた。

 そして、テレビ東京はワールドビジネスサテライトで、「交渉を呼びかけたウクライナのゼレンスキー大統領に対して、ロシア側がベラルーシに代表団を派遣して、応じる用意があることを明らかにしている」とした。


 ロシアは、中立という建前の親ロシア政権をウクライナに作りたいとされる。


 ロシア軍の侵攻に対し、災害にあったように、まずは避難する国民が映し出された。同じ民族同士。憎しみの感情よりも突然の災害という感じなのだろう。

 ロシアの兵士も、つらい戦争だと思う。戦争自体、理不尽だが、この映像を見ると、誰に彼らの日病の生活を脅かす権利があるのだろうと思う。


 一人が多くの人を殺せば、明らかな犯罪だが、国家元首だと、犯罪にならないのか。プーチンは神か?


 これから行われる和平のための交渉は大事だが、それがロシアの圧力のもとで行われるのは、恫喝のようで、不快だ。撤退が先ではないのか。

 

 仮に戦闘が集結しても、ロシアに力で屈した後のウクライナは、国としてはもう成り立たないだろう。


 あるウクライナのIT企業の経営者は、働く場所にはこだわらず、危険が迫ればポーランドで仕事をしてもいいと話していた。


 そういうドライな側面もあるが、自分の国が属国になる理不尽さ。日本の戦時中の軍国主義の台頭を思い起こすと、「国のために戦う」なんていう言葉は、頭に描きたくないと思っていた。でも、ウクライナの今を見ると、国のため、というのを仲間のため、あるいは愛する女性や子供のためと置き換えることができる。

 同じ状況に置かれたら、きっと「国のために」戦いたくなりそうだ。


 総動員も、プーチンのような人間に命じられるのは嫌だが、自主的な戦いの場を与えてくれるというのなら、歓迎すべきなのかもしれない。


 役者出身のゼレンスキー大統領がどう動くのか。他の番組はもう、どうでもいいと感じる。