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グッときたテレビ番組、オッと思った新聞記事

普段は、ぼーっと見ているテレビ番組だが、たまにグッとくる番組がある。
そんな瞬間を記録していく。
たまに、オッと思った新聞記事も取り上げる。

 6月6日付日本経済新聞朝刊2万で「副業2.0」の連載が始まった。「2018年に政府が企業に副業解禁を促して4年。労働時間を本人の自己申告として労務管理の負担を減らす制度も整い、社員のエンゲージメント向上などに活用する動きが広がる。次世代型の副業の最前線を追う」という内容だ。
 おっと思ったのは、「金曜朝7時17分。静岡銀行の林健太は浜松駅から新幹線ひかり632号に毎週乗車する。向かうは東京・丸紅本社だ。月曜から木曜は浜松営業部に勤務し、金曜は丸紅電力サービス事業部で働く。地域新電力の普及と、電力事業を通じた地域活性化プランを考える」という副業。「同行では就業時間外に自由に働く副業と、週1日を別の組織で働く兼業の両方を認めている」といい、この兼業型は、今後、増えていきそうな気がする。
 「三井住友海上はさらに大胆な構想を描く。副業や出向など社外カルチャーに触れる経験は視野を広げ、自分自身を磨く機会になる。そこで副業を含む社外経験を30年に課長昇格の条件に据える計画だ」。
 週休2日が、やがて4日になれば、二つの仕事ができるようになる。そんな近未来の働き方SFを書きたいと構想を温めていたが、事実が先に行っていまいそうな雰囲気だ。
 日経の解説によると、「従来、企業は副業に慎重だった。本業がおろそかになったり、情報が漏れたりするリスクを恐れたからだ」。しかし、「パーソル総合研究所の調査では、副業を『全面容認』する企業は21年に23.7%。18年の14.4%から一気に増えた。社内で得がたい知見や人脈を取り込めればそれがイノベーションの芽に成りうる――。そんな経営効果を期待し、先進企業は社員を積極的に社外に送り出す」。
 副業2.0。毎日の記事が楽しみだ。

 「17才の帝国」第2回のタイトルは「幸福への選択」。

 NHKのホームページによると、第2回のあらすじはーー。 

 真木(神尾楓珠)の改革に、前市長の保坂(田中泯)らが反発し、市議会復活を直談判する。しかし真木は権威に屈せず、サチ(山田杏奈)と一緒に住民の声を聴き始める。商店街の再開発に反対する鈴原(塚本晋也)の「一度失われた風景は取り戻せない」の言葉に感動し、真木はソロンを駆使し再開発の決議を住民投票に託す。ピュアな心で政治に向き合う真木の姿に、魅かれていく平(星野源)。真木の志の原点にあるものとは…

 ということなのだが、この回はタイトル通り「市民の幸福感」が大きなテーマになっていた。

 低成長になってもいまだに「経済成長」は政権党がまず掲げる目標だ。「高度成長」は国民の夢と重なっていたし、長い間、政治の目標であり続けた。

 「社会福祉」も重要だが、「弱者を助ける」という色彩が強い。みんなが良い生活を!という「成長」はいまだ魅力的な言葉だ。財政問題さえ、「経済成長で税収が増えれば改善する」と言われ、究極の政策目標のように言われる。

 しかし。経済成長の果実がすべての国民に行き渡っているわけではなく、所得格差はどんどん広がっていくなかで、「成長より大事なもの」が模索され始めている。その有力候補が「幸福感」なのだと思う。

 

 夫が出世して高収入だとしても、家族一緒に晩御飯さえ食べられない状況が果たして幸福なのか。

 NHKドラマ10「正直不動産」(NHKのホームーページによると、こんなストーリーのドラマだ。「登坂不動産の営業マン・永瀬財地(山下智久)は、“嘘もいとわない”セールストークで成績No.1を維持し続ける、やり手の営業マン。ある日、アパートの建設予定地にあったほこらを壊したことから、たたりで嘘がつけない体になってしまう・・・。言わなくてもいいことまでペラペラとしゃべる永瀬に、当然お客は激怒。 契約寸前の案件まで次々と台なしに――。果たして、正直すぎる不動産屋となった永瀬は生き残れるのか!?家を売る人、そして求める人の痛快な人間ドラマが、今始まる! 」)も同じような問題提起をする。

 嘘八百で目覚ましい売り上げを達成する営業マンが偉いのか。それより顧客の立場に立って嘘を言わない営業マンが顧客を幸せにするのではないか?

 「幸福」はいま、政治が新しい目標とすべきキーワードなのだ。

 「17才の帝国」第2回では、AIが市民に「幸福感」に関する調査を実施する。

 UA幸福度調査。

 1.今の収入に満足である

 2.今の職業、または学校に満足である

 3.今の健康に満足である

 4.今のコミュニティーに満足である

 5.過去の自分に満足である

 6.今の自分に満足である

 

 市民が幸福を感じる再開発プロジェクトは何か。

 複数の案に住民が点数を配分。既存の再開発計画は中止となる。

 幸福感が未来の道筋を決める。そんな政治に憧れたりもする。

 

 

 

 

 

 プーチンのウクライナ侵攻が始まって、そのあまりの理不尽さと、対する我々の無力感を体験し、テレビを見ても、新聞を読んでもなかなか「おっ」と思わなくなっていたが、このドラマは久々に、「おっ」と思った。

 ネタバレを避けつつ、グッときたセリフなど、メモっておきたい。

 NHKのホームページによるとーー。


この番組について

舞台は202X年。日本は深い閉塞感に包まれ、世界からは斜陽国の烙印を押されている。出口のない状況を打破するため、総理・鷲田はあるプロジェクトを立ち上げた。「Utopi-AI」、通称UA(ウーア)構想。全国からリーダーをAIで選抜し、退廃した都市の統治を担わせる実験プロジェクトである。若者が政治を担えない理由は、「経験」の少なさだと言われてきた。AIは、一人の人間が到底「経験」し得ない、膨大な量のデータを持っている。つまり、AIによっていくらでも「経験」は補えるのだ。それを証明するかの如く、AIが首相に選んだのは、若く未熟ながらも理想の社会を求める、17才の少年・真木亜蘭(まきあらん)。他のメンバーも全員20才前後の若者だった。真木は、仲間とともにAIを駆使し改革を進め、衰退しかけていた地方都市を、実験都市ウーアとして生まれ変わらせていく―。【作】吉田玲子【音楽】坂東祐大、Tomggg、前久保諒、網守将平【制作統括】訓覇圭【プロデューサー】佐野亜裕美【演出】西村武五郎 桑野智宏

出演者・キャストほか】

真木亜蘭(神尾楓珠)、茶川サチ(山田杏奈)


(1)「帝国誕生」

初回放送日: 2022年5月7日

近未来・202X年。日本経済は没落していた。総理大臣の鷲田(柄本明)は、内閣官房副長官・平(星野源)に命じ、「ウーア」を立ち上げる。AIに選ばれた閣僚は、17才の高校生“総理”・真木亜蘭(神尾楓珠)ほか若者たちばかりだった。3か月後、真木に憧れる茶川サチ(山田杏奈)らも移住し、「ウーア」が始まる。早速真木は議会廃止を提案。支持率30%を切ったら辞任すると宣言する。17才の帝国の幕が開く。


 録画で見たが、全てが近い将来、ありそうなことばかりで、練りに練った設定、ストーリーと感じた。市議会は本当に市民の幸福に寄与しているのか。17才の総理とAI、選りすぐられた閣僚の対話は、合理的に見える。だが、理屈は正しくても、何か大事なものが欠落しているのではと言う恐ろしさも感じる。


 就任演説の中身も理にかなっている。

 「まだ17才だからこそ、思うことがあります。間違っていることを間違っていると言わない大人になりたくない。欲望にまみれた大人になりたくない。自分と自分の周りしか守らない大人になりたくない。そうなってしまう前に、僕は未来を作りたい。ここで生きたいと思える社会を作りたい。僕がソロン(AI)と目指すのは、癒着やしがらみを排した透明な政治。人々の声を聞き、受けとめる謙虚な政治。助けを求める人々に、手を差し伸べ、救う政治」


 あまりに正しい発言、ノーと言えない発言だと、それはそれで怖い。

 誤謬のないAIや人よりは、間違ってもいいから人間味のある姿、間違いだらけの弱い人間が頑張って努力する姿を見たいなと、ちょっと思いながら、続きを見る。


 ジャーナリストはオンラインメディアに「17才の帝国」と言う連載を執筆する。「議会制民主主義の否定は、ウーアが独裁国家となる危険性をはらんでいる」と。


 18才から成人になることになったばかりのいま、とてもタイムリーな企画だ。


 吉田玲子さんの脚本と、役者たちに期待したい。