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グッときたテレビ番組、オッと思った新聞記事

普段は、ぼーっと見ているテレビ番組だが、たまにグッとくる番組がある。
そんな瞬間を記録していく。
たまに、オッと思った新聞記事も取り上げる。



 7月26日付日本経済新聞朝刊1面アタマは「人口と世界」第4部〈下り坂にあらがう〉の初回。サブ見出しは「スウェーデン動かす90年前の教訓 家庭への支援、日本の倍7月」

 ロシアのウクライナ侵攻でその対ロシア政策で注目されるスウェーデン。男女平等で、子育て支援も充実したスウェーデンの中長期の施策に学ぼうという企画だ。少子高齢化への最も効果的な対策が女性の社会進出や社会保障制度を進めることだと、ようやく語られ始めるようになった。

 「スウェーデンが社会保障先進国になったのは、90年前の経験がある。19世紀以降に「多産多死」から「少産少死」への転換が進み、スウェーデンの出生率は大恐慌のころ、当時の世界最低水準ともいわれた1.7程度まで落ち込んだ。国の針路を変えたのがノーベル賞経済学者グンナー・ミュルダールだ」という。

 「人口減に警鐘を鳴らした1934年の妻との共著『人口問題の危機』を機に政府は人口問題の委員会を立ち上げ、ミュルダールも参加した。38年までに17の報告書をつくり、女性や子育て世帯の支援法が相次ぎ成立した。これがスウェーデンモデルと呼ばれる社会保障制度の基礎となった

 「女性の就業率は高く、現政権の閣僚も半数が女性だ。家族支援のための社会支出は国内総生産(GDP)比で3.4%と、米国(0.6%)や日本(1.7%)をはるかにしのぐ」そうだ。 

 生涯の一人当たりの教育費が最低でも1000万円かかると言われるが、自らの老後の生活のお金も足りなそうな状況では、子供を産み、育てるインセンティブは高まらない。

 「『90年の大計』をもってしても少子化に抗するのは簡単ではない。それでも少子化対策は未来への投資だ」。対策を打つべきタイミングはもう、遅すぎるのかもしれないが、このままでは、映画やドラマで取り上げられるように、日本は本当に日の沈む国になりかねない。


 7月3日付のNIKKEI The STYLE文化時評に、ダークパターンとナッジについての記事があった。

 「意図に反する行動を誘うデザイン」が、ダークパターン。

 「消費者が飛びつきそうな情報を目立たせて釣り、別の箇所で条件の詳細を記載する販売手法」「その価格で購入している人がどれだけいるか分からない『通常』価格と並べて値引き価格を提示する広告」「サイトに飛ぶとタイマーのカウントダウンが始まり、ポイント付与をちらつかせて購入をせかす」などが、「利己的なデザイン」、ダークパターンだという。

 「行動経済学で、人々をあるべき方向に促す「『ナッジ』という手法がある」。

 例えば、「長い棒が2本渡してあるだけの」のベンチ。わざと寝転ばないデザインにしているが、これは路上生活者をその場から追い出すだけの「排除アート」になっている可能性もある。

 「ハーバード大法科大学院のローレンス・レッシング教授は、人の言動を制御する手段として法律、規範(慣習)、市場、アーキテクチャー(物理的な仕組み)を挙げる。時間をかけて関係者の利害を調整して形作る法律と違い、素早く導入できる。しかも動かされる人々は無自覚であることが多い。だから反発や議論も起きにくい」。


 ダークパターンばかりが悪者扱いされるが、この記事を書いた瀬川奈都子記者は、「目的の正当性や影響が精査されなければ、ナッジはダークパターンとして暴走しかねない。人を操るデザインに、議論まで奪われてはならない」と言う。


 AIなど、無自覚なコントロールが増えつつある現代社会に、とても必要な警鐘だと思う。


 

  6月7日付日本経済新聞朝刊2面の副業2.0。第二回は「社内副業」。

 「ガイアックスで働く広山晃也は昨年度、同社のブランド推進部門で働きつつ、『社内副業』という形で同社のオンライン配信支援事業のマーケティングに携わった。『オンラインでのマーケティング技術を高めるため、社内副業に参加した』という」「最大の特徴は副業をする社員と業務委託契約を結んでいる点だ。通常業務の給与は変わらず、そこに加わる形で副業の対価を得られるので、モチベーション向上につながる」。私は現役時代、新聞、雑誌、ネット、放送など、あらゆるメディアの編集に携わったが、互いに経験が生かせるとてもよい経験だった。会社の主流とも言える部署から離れたがらない人もいるが、可能ならばいろいろな部署を、同じ年齢で経験することは役に立つのでないか。

 日経の記事は、社内副業は労務管理の煩雑さなど課題はあるが、パーソル総合研究所の上席主任研究員、小林祐児は『人材や技術の流出を防ぎたい企業と自律的なキャリアを形成したい社員の双方のニーズを満たす仕組みだ』とみる」と結ぶ。