いよいよ終末期が来た。
これまでの入院先からホスピスへ転院。
生命保険には「リビングニーズ」と言う特約が付いているので
生命保険の一定額を生前に受け取ることが出来る。
彼もそうして、色んな整理を進めている。
一定の道筋が付いてからは、Kさんと会う機会が少なくなった。
前妻の婚約者は弁護士を雇うと言って来たが、私は無視した。
関わる理由が無いからだ。
しかし・・・
彼らの要望のすべては叶わないとしても、Kさんは自分の責任と
してそれなりの割合の指定をした。
お母さんとは、リビングニーズの受取額の範囲で解決したようだ。
それを知って間もなく、訃報が届いた。
まだ若い人のお葬式はとても悲しい。
余命3ケ月の新婚のKさんは4ケ月目で旅立って行った。
まだ20代のお嫁さんは、推測色んな人からお誘いがあっただろう。
それなりの美貌で、それなりにお金もある。内情を知っている人は
放っておかないだろう。
しかし、あれから7年になるけれどまだ姓は変わっていないらしい。
結局彼女が受け取ったお金は1億をはるかに超えていた。
Kさんが何故、こんなに高額の保険に入っていたのかと言う理由は
個人の尊厳に当たるので割愛するが、保険料も相当であったで
あろう。
結局前妻は、給付された保険金を見て再度私に連絡して来た。
「ありがとうございました」と・・・
実は私は何もしていない。
彼が「こう考えるけれど、どうか?」と聞いただけ。
生命保険は、掛け金の数倍いや数十倍のお金を遺族に残す。
残された遺族の為・・・と言って、多くの人は生命保険を掛ける。
私は、1億円以上の給付を受けた家族を数人知りえるが、人生観
は確実に変わったと感じる。体感として、5,000万円以上から
じゃないかと感じます。
結局、お金が無いと何も始りません。
その意味では遺族にお金を残すことは重要な事です。
でも、その残された人が残されたお金を生かせるかどうか?
これですべてが決まるような気がします。
現在、生命保険(死亡保険)は基本的には幾らでも掛けられます。
最近では保険金額で色々な縛りはあるものの、幾つか分けて加入
すれば、それなりの金額になります。
給付時に、何らかの問題があれば現在NHKで火曜の10:00に
やっている「ラストマネー」の主人公のような人にお世話になるかも
しれません。
死んで遺族に残すために少々辛い日々を送る・・・
私の中ではあり得ないかもしれません。
そんな訳で「人」に掛ける生命保険よりも「物」に掛ける保険の方が
幾分か気が楽なんです。
生命保険は残された家族を救うか?
この答えには色々議論があるかもしれませんが、私の経験値から
Noだと断言します。理由として、このお金は「人」と「人」とを結んで
行かないからです。
保険に関するご批判を頂ければ幸いです。