卵子は100μ(1mmの1/10)程度の大きさで確認できませんが、卵子が入っている卵胞(卵胞液が溜まった袋)は超音波検査で、円形または楕円形で黒く描写されます。
これは「超音波は水の中は反射されずに進む(何かあるとそこで反射される)」ためです。
この卵胞は、月経期には胞状卵胞(直径5〜8mm程度の大きさ)として複数観察されます。
この胞状卵胞の1つが主に脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンFSHの刺激を受けて、成熟卵胞(直径18 mm程度以上)に発育し、その中の卵子が排卵します。
タイミング法や人工授精の予定では、この卵胞サイズや子宮内膜厚みを確認して排卵検査薬(尿中LHキット)の開始時期(卵胞径16mmくらいから)や排卵トリガーを決めます。
採卵予定では、まずは月経3日目頃に胞状卵胞数(AFC)を確認します。大きさの揃った複数の胞状卵胞が見えるのが目標です。少ないと卵巣刺激しても反応不良が予測され、多すぎると過剰反応が予測されます。
通常では1つしか成熟卵胞に発育しませんが、排卵誘発剤を使用することにより、10数個の成熟卵胞が発育することを目標にします。
当院では、血液検査の結果も参考にして、最大径18mm以上の卵胞を確認して、2日後の採卵を決定するようにしています。決定した日の夜にLHサージ代用のトリガー(hCG注射やGnRH点鼻薬)を行って2日後の朝に採卵します。

