当院が申請した「マイクロ流体技術(ZyMōt法®︎スパームセパレータ)を用いた精子選別法」は、膜構造を用いた生理学的精子選択術の1つとして先進医療として承認され実施できるようになっています

 

 

先進医療

マイクロ流体技術(ZyMōt法®︎スパームセパレータ)を用いた精子選別法

 

  • この先進医療は、当院が厚労省に申請を提出し先進医療Aとして認められたものです。
  • 先進医療は、「自費診療であるが保険診療と組み合わせて実施できる治療」です。
  • 対象は、体外受精や顕微授精を行って良い結果が得られなかったカップルです。
  • 精子選別にZyMōt法®︎スパームセパレータを使用し、自費費用(当院では25,000円)が発生することになります。
  • ご希望がある場合は、診察室または相談受付にお申し出ください。

 

 

臨床研究

マイクロ流体技術(ZyMōt法®︎スパームセパレータ)を用いた精子選別法

 

  • 先進医療は「将来的な保険適用化」を目指すものであり、臨床研究でその有用性を確認することが求められています。
  • このため、当院が主研究施設となり「マイクロ流体技術を用いた精子選別法」の有用性を検討する多施設共同臨床研究を行っています。
  • この研究の対象は、先進医療と同じく体外受精や顕微授精を行って良い結果が得られなかったカップルです。
  • 臨床研究では、ZyMōt法®︎スパームセパレータを使用するか使用しないかは無作為に割り振られます(カップル希望や医療機関での選択はできません)。
  • 使用しないに割り振られた場合は、遠心分離機を使用する従来法で精子選別を行います(通常費用はあります)。使用するに割り振られた場合はZyMōt法®︎スパームセパレータを用いて精子選別を行いますが、通常費用に追加費用は発生しません。
  • ご希望がある場合は、診察室または相談受付にお申し出ください。

 

 

マイクロ流体技術を用いた精子選別法 ZyMōt®︎スパームセパレータ)

遠心分離を使用せずに短時間で良好は運動精子のみを回収するデバイスです。

 

 

 

 

  1. 遠心分離することなく精子を回収できるため、精子DNAが物理的に損傷することを防げる可能性があります。
  2. 工程数が少なく、30分という短い時間で処理が完了するため、活性酸素の影響により生じる精子DNA断片化が進行することを低減できる可能性があります。
  3. 精子の前進性とDNA断片化率には関連があることが報告されており、高い前進性をもつ精子を選別できる可能性が高まります。

 

 

使用する従来法に割り振られる可能性があります。

 

マイクロ流体技術を用いた精子選別 ZyMōt法®︎スパームセパレータ)

遠心分離を使用せずに短時間で良好は運動精子のみを回収するデバイスです。

 

 

 

 

  1. 遠心分離することなく精子を回収できるため、精子DNAが物理的に損傷することを防げる可能性があります。
  2. 工程数が少なく、30分という短い時間で処理が完了するため、活性酸素の影響により生じる精子DNA断片化が進行することを低減できる可能性があります。
  3. 精子の前進性とDNA断片化率には関連があることが報告されており、高い前進性をもつ精子を選別できる可能性が高まります。