【技術部より】体外受精における受精の確認

 

採卵当日に体外受精や顕微授精を行ったあと、その翌日に受精しているかどうかを確認しています。

 

正常に受精した場合は、卵子側の核と精子側の核が2個出現した「2PN」という状態で観察されます。

 

 

核が見えないとき(0PN)や、核が1個だけ見えるとき(1PN)でも、その後に遅れて2PNが確認でき、分割が進んで移植可能胚な胚盤胞に発育することもあります。

 

 

 

採卵後2日目までの確認で2PNが確認できなければ、培養は中止になります。

 

一方、核がたくさん見えることもあります(3PN、4PN、…)。

この場合は「異常受精」のため、培養は継続できません。

 

 

これらの受精過程の詳細確認は、一定タイミングの確認だけの観察では困難であり、培養器内で連続撮影するタイムラプス動画によって可能になります。

 

タイムラプス培養された場合は、採卵後7日目以降の医師診察(午前中あるいは月水金の17:30までのご予約に限る)の前に、胚培養士と一緒にタイムラプス動画を見ていただくことが可能です。