★ フィナステリド(プロペシア)・デュタステリド(アボルブ)・デュタステリド(ザカーロ)などは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、現在、男性型脱毛症用薬(育毛剤)として広く使われています。

 

★ これらは、5α-還元酵素阻害薬で、男性ホルモン(テストステロン)自体は減少させませんが、局所で作用するジヒドロテストステロンへの変換を抑制します。

 

★ これらの内服育毛剤は、精子形成に悪影響を与えることがありますので、妊娠を目指している方の使用は注意が必要です。

 

Fertil Steril 2020; 113: 21

Post-finasteride syndrome: a surmountable challenge for clinicians.

DHTが減少すると育毛には良いのですが、精子形成や性機能を低下させます。フィナステリドおよびデュタステリドの服用中止後も持続する副作用として勃起障害やうつ状態があり、PFSと呼ばれ問題になっています。

 

★ 投薬中や投与終了後にも、性機能不全(リビドー(性欲)減退、勃起不全、射精障害)が持続する副作用がありますので注意しましょう!