• よい早い妊娠出産のためには、得られた胚(受精卵)の中で妊娠する可能性の高い受精卵から順番に移植する必要があります。
  • 当院では、胚盤胞に到達した胚盤胞をガードナー分類をベースにした形態評価で、3BB以上を形態良好胚盤胞(AA、BA、AB、BBの順)、それ以外を非形態良好胚盤胞(AC、BC、CA、CBの順)として評価しています。
  • 二つ並んだアルファベットの1つめは内細胞塊ICM(将来、赤ちゃんになる)、二つめは外周細胞層TE(将来、胎盤になる)の評価表記です。

 

 

  • 胞胚腔の広がり・胚盤胞直径も着床の指標として有用です
  • 採卵から5日目か6日目かの胚盤胞に発育するスピード(凍結胚齢)も指標になります
  • 採卵時の女性年齢や移植回数も妊娠成績に関与します

 

当院では、これらのデータを基に個々の胚盤胞について妊娠予測確率を作成し、この妊娠予測確率を用いて胚選択を決めるようにしています。このほうが「女性年齢および胚グレードだけの胚選択より診断精度が良好である」ことを報告しています。

 

 

これにより複数の凍結胚盤胞がある場合でも、妊娠予測モデルを用いることにより、より妊娠の可能性が高い胚盤胞を迅速・簡便に選択することができ、妊娠成立までの期間短縮に繋がるようにしています。