★採卵できた卵子の成熟について★

 

採卵で得られる卵子は、成熟の段階によって次の3つに分けられます。

  1. GV期(最も未熟な状態)
  2. MⅠ期(成熟の1歩手前の未熟卵の状態)
  3. MⅡ期(成熟卵に到達している状態)

 

 

  • 採卵ではMⅡ卵(成熟卵)を得ることが目標になります
  • 成熟卵の獲得率は、採卵できた卵に対し平均70%程度です。
  • 体外受精(通常法)/顕微授精(顕微法)に関わらず、MⅡ卵でなければ受精できません
  • 通常法を行う場合は、顆粒膜に覆われたままの卵1つあたりに数万の精子を媒精し、夕方に成熟卵であったかどうか、受精兆候が認められるかどうかを確認します。
  • 顕微法を予定する場合は、施行前に成熟しているかどうか顆粒膜をはがして確認し、MⅡ卵のみに顕微授精を行います。
  •  MⅠ卵であった場合は、採卵当日中に成熟することもあり、その場合は追加で(遅れて)顕微法を施行する場合があります。
  • 体外受精報告書において成熟卵数は、通常法では媒精後に確認した成熟卵数、顕微法では顕微法施行数を、それぞれ記載していますので、確認してみてください。