■ご質問内容

凍結胚移植に向けて、ラクトサプリをお勧めしていただきました。内服、膣錠それぞれ指示どおり使用予定です。そこで質問です。


前医でEMMA検査の結果、ラクトバチルスは89.5%、ALICE検査の結果、ネガティブでした。また、慢性子宮内膜炎検査の結果、形質細胞が11個でフラジールを2週間内服し、その後再検すると7個でビブラマイシンも2週間内服しました。その結果に基づき、ラクトフェリン(1日3錠)•プロバイオティクス(1日1錠)をお勧めされ、現在も内服中です。


ラクトフェリン・プロバイオティクスは、ラクトサプリとの相乗効果を期待して今後も継続すべきすべきでしょうか?それともラクトサプリだけで十分でしょうか?ラクトフェリン・プロバイオティクスは不要ならば、費用面の負担もあるので中止しようかと思っています。

 

■当院からの回答

現在内服中のラクトフェリン・プロバイオティクスがなくなれば、ラクトサプリのみで良いと思います。


プロバイオティクスは、生体内に摂取されたときに有益な影響をもたらす生きた微生物(主に乳酸菌やビフィズス菌など)のことを指します。プロバイオティクスは、腸内のバランスを改善し、有害な微生物の増殖を抑制することで腸内環境を健康に保つ助けとなります。

 

一方、プレバイオティクスは、腸内の有益な微生物の成長や活動を促進するための栄養素です。つまり、プレバイオティクスは人間が消化・吸収できない食物繊維やオリゴ糖などの形で摂取され、腸内の有益な微生物がこれらをエネルギー源として利用することによって、腸内環境を改善します。

 

したがって、プロバイオティクスは有益な微生物そのものであり、プレバイオティクスは腸内の有益な微生物の増殖や活性化を促す栄養素であるという違いがあります。


一般的には、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせて摂取することが腸内環境を改善するための効果的な方法とされています。


子宮内細菌叢検査において、ラクトバチルス軽度低下では、プレバイオティクスのみ、高度低下では、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせて摂取することが推奨されます。

 

  • プレバイオティクス(ラクトフェリン)は、哺乳類の乳汁中に含まれる乳タンパクです。
  • プロバイオティクスは、ラムノーサス、アシドフィルス、ガセリが含まれている。
  • ラクトサプリは、クリスパタス、ガセリ、ロイテリ、ラムノーサスが含まれていて、半分以上がクリスパタスで出来ています。