【相談部より】

 

基礎体温の測定方法

  1. 婦人体温計を準備してください。実測式がお勧めです
  2. 5時間以上の睡眠後に測定します(起床時間は違っても構いません)
  3. 目が覚めたら、身体を起き上がらす前に、寝転がった状態のまま、舌下で測定します
  4. これを毎日継続し、記録道ネットに情報(測定結果、月経開始日、出血、腹痛など)を記録してください

 

基礎体温の変化

  • 排卵後は黄体ホルモン(代表的なものとしてプロゲステロン)の増加に伴い、基礎体温は高温相(0.3℃程度の上昇)を示すようになります。
  • 基礎体温は排卵の有無を知る目安になります。
  • 基礎体温の低温相の最終日を排卵日とします。

 

 

 

 

基礎体温で分かること

  • 基礎体温での排卵日は、およその見当であり、尿中LH(排卵検査薬)の陽性日の方が優先される判定方法です。
  • なお、卵子は排卵から1日も受精可能期間が保たれませんが、精子は女性体内で2~3日以上にわたり受精能を保つはずです。このため排卵頃(排卵当日から2~3日前にでも)に関係があれば「タイミングはとれている」と考えてよいです。
  • 人工授精は、排卵日または排卵前に行う必要がありますので、当院では尿中LH(排卵検査薬)が陽性であれば「日曜・祝日も行う」を基本にしています。
  • 着床すれば、受精卵が造る絨毛性・性腺刺激ホルモンの作用で黄体の働きが継続され、基礎体温の高温相が2週間以上継続することになります。
  • 黄体ホルモン薬剤(座薬、飲薬、注射)でも基礎体温の上昇が認められます(デュファストン錠の内服では上昇を認めないことが多いです)。薬剤をキッチリと使用しているなら、基礎体温の上昇を気にする必要はありません。