【クラミジア感染の治療】

  • クラミジアは性感染症の1つで、もっとも多く、さらに蔓延しつつある疾患です
  • クラミジア感染症は、Chlamydia trachomatis(クラミジア・トラコマチス)の感染によって発症します
  • 性感染症は、性行為のほか口腔からも感染することがあります
  • 男女とも感染していても無症状なことも多く、「症状がなければ感染していない」とは言えません
  • 不妊治療においては、クラミジア感染を抗体検査IgG&IgAで調べることが一般的です。抗体検査陽性の結果では、治癒後の可能性もありますが、あらたな感染の可能性も否定できません。
  • クラミジアは、男性では尿道炎や精巣上体炎、女性では卵管炎や子宮周囲炎を起こし不妊原因になっていることが知られています
  • 内服薬でクラミジア感染を治癒することができます。すくなくとも感染拡大させない必要があります。
  • カップルで同じ日に、頸管炎や尿道炎などでは1日4錠1日間、精巣上体炎や卵管炎などでは1日2錠、3日間のアジスロマイシン系抗生剤を内服します
  • 内服の副作用として胃腸症状があります。また、まれなケースでは、薬剤アレルギー、めまい、意識障害を認めることがあります。このため、自動車の運転を含め危険をともなう機械の操作、高所作業の際は念のため注意してください
  • 内服開始から10日間は念のため性交を避けるようにしてください
  • 妊娠初期の場合は、発熱や腹痛等の症状がなければ治療は直ぐには行わず、妊娠4か月以降に治療を行うことがあります
  • 卵管障害や腹腔内癒着が不妊原因となっている場合は、腹腔鏡下手術が適応になります。または体外受精で卵管異常をカバーしなければなりません