■ご質問内容
ホルモン補充周期の融解移植で使用する黄体ホルモン剤について、教えてください。
■当院からの回答
黄体ホルモン製剤には、体内で産生されるプロゲステロンと構造式が全く同一である天然型プロゲステロン製剤と、構造式が異なる合成黄体ホルモン製剤があります。
デュファストンとルトラールは内服錠になります。
プロゲステロン膣用剤には複数の剤形(錠剤、カプセル剤、坐剤、ゲル剤)があり、
剤形により胚移植時の黄体ホルモン濃度は異なりますが、剤形に関わらず同等の臨床成績が得られることが報告されています。
Reproductive medicine and biology (2019), Shiba, Reiko et al.
当院は、ホルモン補充療法での融解移植でルティナス膣錠を基本として使用していましたが、供給不足が発生しており、ウトロゲスタン膣用カプセルやルテウム膣用坐剤を用いることもあります、ご了承ください。