胚質(形態良好胚が得られない場合)の対策:男性因子の可能性を考えるとき
媒精方法を変更してみる
- 通常媒精で反復して不良であったのなら、顕微授精ICSIに変更してみる
- 顕微授精ICSIで不良であったのなら、精子を強拡大で観察し頭部空胞の少ない精子を選別してICSIに使用するIMSIを試みる
精子由来の可能性を考えるとき ⇒ DNA損傷を減らす
- 禁煙する:喫煙は酸化ストレスを増加させます
- 精巣の血流を悪くしない:自転車、バイクに乗りすぎない
- 精巣の温度を上げない:ブリーフよりもトランクス・長風呂、サウナは控える
- 禁欲期間を短縮する:精子は酸化ストレスに弱いため長期精巣内に停滞する精子の運動率は低下
- バランスのとれた食事をとる:抗酸化物質(Lカルニチン・コエンザイムQ10)や亜鉛などミネラル
- 太りすぎに注意する:男性のBMIが高いと精子の状態は不良になる
- 内服の育毛剤に注意する:育毛剤(5αリダクテース阻害剤)は精子を不良にする
- 精索静脈瘤がないか確認する:グレード2以上の精索静脈瘤があり、精子不良や反復ICSIで不成功なら精索静脈瘤手術を検討する